エピソード4『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
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- 2024年5月1日
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更新日:2024年6月30日
エピソード4
「旅立ちなさい」
ゆなの耳元で声が聞こえた。
ゆ「うん???」
「旅立ちなさい」
ゆ「・・・???
もう、マスター!変なお説教はやめて」
店「うん?私は何も言っていませんが・・・」
な「どうしたの?」
「旅立ちなさい」
ゆ「頭の中で・・・
誰かが私にしゃべってる・・・!!??」
な「お告げだぁ!!ゆなさんすごぉい!!」
ハ「何て言ってるんだ?おまえの神は?」
ゆ「『旅立ちなさい』って・・・」
店主「はっはっは!
昔、とてもとても昔・・・
ゴータマ仏陀が、王族という地位を捨ててお城を家出した理由、ご存じですか?
『旅立ちなさい』
と、天啓を受けたのだそうです」
ゆ「・・・!!!」
数日後・・・
ハ「だっはっは!このまま世界の果てまで行って、闇の勢力をぶっ潰してこようぜ!」
ハヤトは得意気に、ゆなの肩に手を回して言った。
ゆ「触らないで!」
な「やったぁ、ゆなさんと旅行だぁ♪シタールあるかな?シタール」
ゆ「キャンプよ!あくまで山に観光旅行に行くだけ。
私が勉強に熱中しすぎるから、『気分転換しなさい』って神様は言ったのよ!絶対そうよ!」
ハ「気分転換じゃねぇよ。果てなき旅だ。
資格の勉強なんて意味ナイぜ?宅建なんか取らなくても、不動産屋でバイトしてりゃ正社員にもなれるっつぅーの」
ゆ「アンタにだけは人生諭されたくないわ!」
ハ「でもおあつらえむきに、夏休みが始まるタイミングってどうよ?」
な「時間がいっぱいあるー!!」
ハ「『3日で帰る旅じゃねぇ』って、ゆなの神様は言いたいんだ。絶対そうだぜ!」
ゆ「社会人の私に夏休みなんて関係ないわ」
な「わたしには、関係あるなぁー。
ゆなさん、わたしとエンドール中のキャンプ場を制覇するまで旅するんじゃない?」
ハ「エンドール中じゃなくて、世界中だ!
いやぁー、一気に面白くなってきたなぁ!」
な「あなた随分強気だけど、キャンプ得意なの?」
ハ「ん?ぜんぜん!」
な・ゆ「えーーー!!!」
な「そういえば、キャンプ道具とかもぜんぜん持ってないし?」
ハ「まぁーオレがちょっとは持ってるよ。家に転がってたのテキトーに持ってきた。
どうにかなるさ!キャンプなんてカンタンだよ。山に行きゃキャンプ場がある。そんだけだ」
ゆ「大丈夫なのこの人・・・!?」
世界を救う勇者たちの旅は、こうして幕を開けた・・・!!!
・・・世界を救うのか?シランけど。