エピソード67『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
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- 2024年5月2日
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エピソード67
赤「なんてこった!」赤ヒゲの男はカバリアーが倒されるのを見るや、逃げ出そうとした。
キ「待ちなさい!」
キキは毅然とした口調で赤ヒゲの男を呼び止めた。
キ「わたしはエルフのキキ。
あなたは?妖精でしょう?」
赤「・・・・・・。レプラコーンだ。
レプラコーンのドーガ」
キ「あの町で靴を磨いているのは?みんなレプラコーン?」
ド「そうだ」
な「どうして、人間に悪さをするの?」
ド「・・・・・・。わかるだろう?」
ゆ「人間が、鉱石を乱獲するから・・・?」
ド「そうだ。レプラコーンが悪いのか?」
な「でもどうして、アミンをやっつけるの?」
ド「おまえが人間の肩を持つからだ。
そうでなければドワーフに襲い掛かったりはしない。
元々ドワーフは、妖精の中でもレプラコーンに近い種族だ」
ア「僕のせいか!?」
ド「・・・・・・。
そうでもないのだろう」
な「え!?意味がわかんないよぉ(汗)」
ド「言っただろう。
本来、妖精同士で無用な争いなどしたくはない」
キ「そういえば、わたしの靴を磨いたレプラコーンも、『おまえはエルフか』と尋ねてきたわね。
そしてわたしには何の悪さもしなかった・・・」
ド「アミンと言ったか。
おまえから見れば、俺が悪さをしているように見える。
しかし俺らは、暴利を貪る人間をこらしめているだけ。
魔物と仲良くしているわけでもない。戦闘能力の高い者を雇っただけ。
人間と仲良くしているアミンは警戒に値する。
しかし、人間のすべてが欲深いわけでもない」
な「えーーーーっと・・・???」
ゆ「複雑なんだわ・・・」
キ「うふふ。そうね。複雑すぎるわ!」
ド「仲直りが、出来るのだろうか・・・?」
ア「とりあえずは♪」アミンは苦笑いをして、ドーガの手を握った。
な「わーぁ、一件落着♪」
キ「・・・いいえ、まだ終わらないわ」
一同「え?」
キ「あの町のローズクォーツには、偽物が多数混じってる」
ド「なにっ!?」
キ「あなたも気づいてなかったの?」
ド「まさかそんなことにまでは、気が回らなかった!」
ア「つまり、他のレプラコーンたちも気づいてない?」
ド「だろうな!
・・・どういうことだ!
たしかに・・・いくら何でも採掘されるローズクォーツの量が多すぎる気もしていた」
ゆ「採掘?
ねぇ、リーザスのローズクォーツたちはどこから仕入れてるの?」
ド「近くに炭坑がある。人間の炭鉱夫たちがそこに堀りに行く」
ア「炭坑に、行ってみよう!」