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エピソード79『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

  • 2024年5月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月26日

エピソード79


一行は大きな酒場を探した。この城にも《WANTED》の制度はあった。

ア「誰の助けをしてあげよう?」

4人は貼り紙をまじまじと眺める。

な「あ、これなら出来そう!」

3人「なになに?」

 『プチアーノンをペットにしたいから、1匹捕獲してきて!』

ゆ「はいはい。後でねぇ(汗)」

キ「うふふふ。なな一人でも出来るかもよぉ♪」

な「いやぁキキちゃんも来て!」

ア「はいはい遊ぶのは10秒までだ。あとは真面目にやって!」

ゆ「これは?

『体が焼けるように熱い。何の病気かわからないが治してほしい』

な「何の病気だろ?ゆな心あたりあるの??」

ゆ「ううん。わからないけど、話を聞いたら何かわかるかも」

ア「とりあえず行ってみよう」

依頼主の住所は、教会の裏の民家とあった。

一行はそこまで訪れた。



トントン。

ゆ「病気の方がいると、酒場の掲示板で見ました」

?「入ってくれ!」中から声がした。

わりかし大きな民家の中に、男がぽつんと横になっている。

ゆ「私たち旅の者です。私はゆな。あなたは?」

ハ「ありがとう。私はハグリッドという。

 こう見えて、この国の元兵士団長だ」

ハグリッド(仮設定) 『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
ハグリッド(仮設定) by 生成AI

4人「えぇ!!」

ア「もっと立派な救護場があるのに、どうしてこんなところで?」

ハ「『元』だからこそ、だよ。

 私は先日、原因不明の病で前線を退いた。

 兵士長といえども前線で役に立たない男に、割ける人員も薬草もない。

 軍の人員も城の人員も私に構う暇などないんだ。

 だから自分で人を募った。万が一、旅行者などがあの貼り紙を見るかもと願ってね」

ゆ「良かった!

 誰の手にも届かない人を助けたいと、思っていました!」

ハ「あ、ありがとう」

ハグリッドはゆなのその言葉にささやかに感動したが、何とリアクションしていいかわからなかった。


ゆ「それで、容体は?呑気にしてもいられないのかも」

ハ「あぁ。体中がカッカと熱いんだ。焼けるように苦しい。

 彼これもう1週間くらい、この状態が続いている・・・」

ア「《やくそう》や《まんげつ草》は?」

ハ「効かなかった。《どくけし草》も」

ゆなは周りを見渡した。

ゆ「この部屋は暑いですが、いつもこうなの?」

ハ「暑いのか?これがこの国の当たり前だから・・・」

ゆなはハグリッドの額に手を置いた。

ゆ「熱いな!8度5分ってところか」

ゆ「1週間前は、何をしていました?」

ハ「兵士長をしていたよ。

 私はあまり前線に出ないが、ほとんど毎日、夜間待機していた」

ゆ「夜中も?まさか、鎧を着たままで!?」

ハ「そうだ。いつ出兵かわからんからな」

ゆ「暑苦しかったのでは!?」

ハ「それが普通だと思っていたが・・・」

ゆ「体を冷やすべきだわ!

 エアコン・・・ひんやりと冷たい部屋などありませんか?」

ハ「そんなものこの国にありはしないよ」

な「《ヒャド》は?」

ゆ「それじゃ温度調節が上手くいかない!」


ア「冷たい場所で、安静にすればいいのか?」

ゆ「アミン!何か名案がある?」

ア「兵士長さん、この辺に山はある?

 山のふもとに、鍾乳洞はない?えっと、洞窟のこと」

ハ「北西に二十里行けば、アララト山という山がある。

 そのふもとに大きな自然の穴が開いているよ。

 そうだ!そこは夏でもひんやりと涼しい!」

ゆ「行ってみましょう!」

一行はハグリッドを馬車へと担ぎ込んだ。

ゆなは町の商店で食材をたくさん買い込んだ。もちろん繊維質の豊富な野菜も。


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