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エピソード8『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード8


日も暮れかけ、林が益々薄暗くなってきたその頃・・・

「わぅーーーーーーーーー!」

どこかで犬か何かの遠吠えが聞こえる。

ハ「お?犬の声がするってことは町が近いってことじゃないのか?」ハヤトは期待を込めて前向きに言った。

ゆ「犬じゃなくて狼かもしれないわ」

な「犬よりも狂暴なんじゃないの!?」

ゆ「そうよ。野生の生き物だし」

ハ「犬も狼も変わらねぇって。

 わぅーーーーーーーーー!」

ハヤトはおどけて、聞こえた犬の遠吠えを真似て大きな声を出した。

ゆ「ちょっと、やめときなさいよ!」

ハ「たまには叫んどいたほうがスッキリするんだよ」

ゆ「そういう問題じゃないでしょ!」

な「犬の声真似うまっ!どうやったの?」

ハ「へへん。すごいだろ!

  わぅーーーーーーーーー!」

ハヤトは調子に乗って、さらに大きな声を山の中に響かせた。


するとだ!

ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!

妙な地響きが聞こえてくる!?

ゆ「ま・・・さか!?

そのまさかだった!


野犬の群れがあらわれた!

グルルルルルルル・・・!!

牙をむき出し、こちらに大きな敵意を向けているのは明らかだ!

ゆ「ちょっとアンタ、責任とってやっつけなさいよ!」

ハ「んなこと言ったって、1匹のサルに勝てないのに野犬の群れに勝てるかよ!」

な「5、6、7・・・10以上はいるぅ!!」

「ちょっと待てよ!モンスターは8匹までじゃないのかよ!」

げんじつは そうあまくなかった!

ハ「逃げるぞ!」

ハヤトはにげだした!

しかし、まわりこまれてしまった!

ハヤトはにげだした!

しかし、まわりこまれてしまった!

ハヤトはにげだした!

しかし、まわりこまれてしまった!

ハ「おぉい!3回も《逃げる》を試みれば逃げれるもんだろ普通!!!」


げんじつは そうあまくなかった!


ゆ「何か!何か使えそうなキャンプ道具はないの!?」

ハ「火ぃ点けるか!」

ゆ「だめよ!山火事起こしたらとんでもないことになる!

 倒せなくていいから!何か逃げるための道具は!?」

ハ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、何も考えらんねぇよ!」

な「ハヤトのおやつは!?」

ハ「ちっくしょぉぉぉ!!!」

ハヤトはリュックの中から肉の塊を取り出し、思いきり放り投げた!

「高級霜降りだ!これでも食ってろ!!!」


野犬の群れは、しもふりにくに注意をそがれた!

3人はその隙にさらに全力で走り逃げた!


な・ゆ・ハ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ!!」


「にげる」だけでもものすごくHPをしょうもうした!!



ゆ「はぁ、はぁ、はぁ・・・

 ちょっとアンタ、ロープレばっかりやってたんでしょ?

 モンスターと戦う知恵くらい持ってんじゃないの!?」

ハ「はぁ、はぁ、はぁ、

 ゲームの知恵でちょっとはどうにかなると思ったが・・・

 現実はまったくもって、甘くなかった(泣)」

な「カッコわるぅ」


3人は林の中に座り込んだ。喫茶店もなければ東屋もない。ただ何でもない地べたに座り込んだ。

ハ「おいゆな。お前のおやつは何だ!」

ゆ「は?

 アンタとなんか分けっこしないからね!」

ハ「そうじゃねぇよ。

 動物たちはどうも、食い物の匂いに躍起になるだろ。

 食い物持ってんなら、もう捨てておいたほうがいい」

ゆ「うぅ・・・」

ゆなはリュックからキャンディチーズの袋を取り出した。

な「捨てるくらいなら食べてこうよ?」

ハ「ダメだ!食うのに時間のかかりそうなモンは食ってるうちにまた野犬か何かに嗅ぎつかれる!」

な「そっかぁ」

ハ「ふふん。オレって頭イイだろう!」

ゆ「人の揚げ足取りするときだけ、頭の回転が速いわ!」

ゆなは泣く泣く、キャンディチーズの袋を投げ捨てた。


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