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エピソード80『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード80


町を出る。向かうは北西のアララト山だ。

向かいながら、一行はハグリッドにさらに話を聞いた。

ゆ「そもそも、どうして急に魔王軍が襲ってくるようになったの?」

ハ「厳密に言えば・・・

 『襲ってくる』わけではない」

一行「えぇ!?」

ハ「この国は、昔この世を恐怖に陥れた魔王ハーゴンの伝承を幾つも残している。

 そして、ハーゴンが霊的な儀式に使ったとされる祭壇の残骸が、近くの山の洞窟から発見された。

 それこそが、今向かうアララト山だよ」

キ「えぇ!じゃぁ調査団と鉢合わせしたりして!?」

ハ「そう。国は兵士による調査団を結成し、洞窟の奥深くへと探索をした。

 そこには祭壇らしき残骸があり、大きな棺のようなものが置かれていた。

ゆ「魔王の棺なの?」

ハ「それはわからない。

 しかしとにかくだ。

 その棺をこじ開けた途端に、禍々しい妖気がそこから噴き出し、そして見たこともない魔物が現れた!

 それからだ。この城が魔術師やアンデッドに襲撃されるようになったのは」

馬車の御者台からアミンが口を挟んだ。

ア「つまり、どっちかって言うとグレイス城が魔王軍にケンカを売ったのか?」

ハ「そういうことになる。

 いやぁ、恥ずかしい。

 私は、止めたのだよ。反対したんだ。

 古の魔王の残骸を漁ることに、意味があるとは思えなかった。

 しかし兵士たちは、国の者たちは、私の意見になど耳を貸さなかった・・・!」

な「そうだったんだぁ」

ハ「あぁ、もっと強く言っていれば!!」

ゆ「いいえ、ハグリッドのせいじゃないわ」


ハ「そしてこの国は、魔王の軍勢を討伐して名声を上げた暁には・・・」

ゆ「もういいわ。喋るだけでも体に障るから。安静にして」

ハ「しかし、この国は危うい面も・・・」

な「『もう!はやくねなさい!!』ゆなの声マネぇ(笑)」

キ「きゃははははは!似てるわ♪」

ゆ「えぇ!こんなんじゃないよぉ!」

ハ「ふふっ!悪かった」


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