第44章 カボチむら・その2
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- 2023年2月28日
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第44章 カボチむら・その2
今度はマナの番だ。
マナはマナなりに物事を考えた。
農夫の野菜を守ってあげたいが、一人でモンスターを退治するのは怖いのでやめた。
そして、武器屋の親父の肩もみをしてあげることにした。
危険を冒して買い付けに出る武器屋を労ってあげるのは、有意義に思えた。自分に出来そうな、同じことを繰り返す習性のあるマナは、この武器屋のクエストを繰り返し受注した。
すると…5回目の肩もみクエストを完了したときだった。
武「いやぁー、おかげで肩がとても軽くなったよ!
何か特別なお礼がしたいなぁ。
そうだ、間違って買い付けしすぎちまった鎧があるんだが、貰ってくれ!コイツは強力だぜ!」
マ「えぇ、いいの?ありがとうございます♪」
武「ほらよ!」
マナは《やいばのよろい》を手に入れた!剣のような刺がそこかしこに生えている、いかつい鎧だった。
マ「う!ぜんぜん可愛くない…(汗)」
なんかもっとのほほんとした人助けがいいなぁ。マナは思った。
民家の前に座り込んでいる少女に話しかけることにした。
女「あのね、お花の種を埋めてみたの。早く芽が出ないかな~
お水をあげたいよう」
マ「あっちの井戸でお水を汲んできたらいいんじゃない?」
女「そうだけど、お留守番してなさいってママに頼まれてるの。ママ遠くまでお仕事行ってるから。
だからわたし、ここから動けないんだぁ」
『クエストが発生しました。挑戦しますか?』
コマンドウインドウが現れた。
マ「お水を汲んできてあげるよ♪」
女「ありがとう!じょうろはあるわ」
マナは村の井戸まで行って水を汲んできてやった」
女「わーいお姉ちゃん優しいのね!これあげる」
マナは1ゴールドを手に入れた!
「のほほんとしてる♪」マナは上機嫌になった。
マナはこのクエストを何度も繰り返すことにした。
クエストを何度か繰り返すと、時々変わったことが起こる。
途中で芽が出たりするかも!?何のお花なのかなぁ~。マナは一人ニヤニヤと妄想していた。
するとだ!
水やりのクエストを7回も繰り返すと、やはり変化が起きた!
女「わーいお姉ちゃん優しいのね!これあげる」
マナは1ゴールドを手に入れた!
テッテレー♪
マナのコマンドウインドウが何かを告げている!
『マナはスキル《雨乞い》を習得した!』
マ「あまごい???なんじゃこりゃ(汗)」
どうもこの村はよくわからないことばかりだった…。
『僧侶だけで魔王を倒すには?』