episode68 『王と悟り』
episode68
「そこまでだ!!!」
会場をとても大きな声がつんざいた!
ソ「はっ!!」ソロもそれに気圧されて攻撃をやめる。
「もう勝負はついている。もう攻撃は止めたまえ!
この国はホリディという兵士を失ってはいけない」

ソ「あ、あのときの木こりさん・・・!」
ホ「グ、グレイグ・・・!!!」
なんと、城の手前でがいこつけんしに圧倒されていたソロを救った、あの木こりのような大男だ。
●グレイグ

年齢:30歳 誕生日:5月5日 身長:210cm
グ「・・・・・・」グレイグは力強い表情でホリディを見る。
ソ「あ、あなたがグレイグさん!?」
衆「グレイグだ!グレイグが帰ってきた!」
衆「鎧着てなくたってわかるぞー」
グレイグはホリディを抱き起す。
ホ「ぐっ・・・」
グ「よいな?ホリディ。お前に勝ち目はないよ」なんと、グレイグはソロを援護している。
ソ「私はまだ幾つも、武器や策を隠し持っています」乗じてさらに威勢を張り、ダメ押しをした。そして王の顔を見る。
ホ「・・・・・・。
わかった・・・!」
王「降参!降参と判断する!」
衆「うぉーーーー!!
衆「ホリディが打ち負かされたぁ!」
ソロはホリディに駆け寄る。
ソ「失礼をお詫びします」
ホ「貴様、卑怯だぞ!」
ソ「えぇ、ごめんなさい。強いかどうかなんてどうでもいいんですよ。目の前の問題を解決するだけです。とにかく勝負に勝つ必要がありました」
グ「ホリディ、まだ気付いてないのか?」
ホ「なに?」
グ「お前は隙だらけなんだよ。剣技はある。でも隙だらけだ、圧倒的に。
子供のチャンバラごっこが終わっていない。それでは死線では通用しないんだよ」
王「雑談は後にしてもらおう。
皆の者、静粛に!
意外な結果であったが・・・望む結果とも言えないが・・・
カレンの者を勝者とする。
ソロをガンディーノ国軍の将軍に任命する」
衆「うぉーーーーーー!!!!」
ソロはえらく安堵する。が、表情を崩さない。
ソ「私は今から、軍の最高権力者ですね?」
王「左様」
ソ「では・・・
私は、数分後に将軍の座を辞退します!」
王「なに!?」
衆「なにぃーーーー!?」
ソ「お静かに!
そして最高権力を保持している間に・・・、
グレイグさんを次の将軍に任命します!!」
グ「なに!?」
衆「うぉーーーーーー!!!!」
衆「グレイグ帰ってこいーーーー!!!」
王「なんと・・・!!!」
ソ「グレイグさん。良いですね?」
グレイグも予想外の出来事に呆気に取られている。
グ「・・・・・・!」
グレイグは聴衆の顔を見渡す。
そして1つ大きく息をすると、王に居直る。
グ「王よ。今一度、ご意思を伺います。
核兵器の開発は、取りやめませんか?
核兵器を開発しても、強いのは一瞬だけです。
すぐに他国も同じものを開発してしまいます。
多額の税金を投じて核兵器を開発したところで、他国を圧倒は出来ません。
それどころか、人類が無用に滅び去るだけです。
そんな虚しい兵器は、必要ない。
王よ。核兵器の開発は、取りやめませんか?」
王「・・・・・・。
否。受け入れられない。
核兵器の開発は続行する」
グ「そうですか・・・。
・・・・・・。
やはり私は、この国の将軍は辞退いたします。
そして私は・・・・・・
この国を去ろう」
グレイグはその場を去ろうと足を動かす。
しかし一旦止まる。そしてホリディを見つめる。
グレイグは、ホリディのことをじっと見つめる。
ホリディに静かに歩み寄り、肩に手を置く。
グ「ホリディ。
・・・・・・。
この国を、頼む」
ホリディの目を力強く見つめながら、そう言った。



