episode77 『王と悟り』
episode77
防具の新調は済んだ。さぁ本格的に新天地への冒険に繰り出そうではないか。
どこに行ったらよいだろうか?再びグレイグに尋ねる。
グ「ふーむ。近隣国は大体行ったことがある。
強いて言えば・・・10年ほどご無沙汰な国があるな。オリンピアは今どうなったのだろう?昔はカリカリしていたが、近年はめっきり侵略の便りを聞かない」
ソ「じゃぁそこに行ってみましょう」
2人は南へと舵を取った。さらに暑いエリアになりそうだ。

ソロはグレイグに話しかける。この戦闘の天才には聞いてみたいことが山ほどある。
ソ「グレイグさんはすごい重厚な鎧を着てますよね。僕はどうしても、身軽な方がトータル的には強いんじゃないかなって思っちゃうんです。どうなんですかね?その辺」
グ「あぁ。言いたいことはわかる。重鎧(じゅうがい)は重いから不利だ。でも重い鎧で毎日毎日鍛えまくったらどうだ?誰よりも強くなる」
魔物は益々強くなった。しかし益々苦戦したりはしない。
なぜなら、新しい仲間グレイグが凄まじく強いからだ。鎧を着ない彼は本領を発揮していないはずだが、それでも鬼神の如く強い。
広大な森を抜ける旅となった。
森は日差しを遮ってくれるが、平たい地面はなく虫が多く、野宿をするのは難易度が高い。グレイグはそうした劣悪な環境にも強く、大した愚痴もこぼさないのだった。
「野宿力は戦闘力の一部だ」とグレイグは笑った。
剣で切り傷を付けられることだけでなく、虫に刺されることの痛みや不快感にも、免疫を付けていかなければならない。
森を抜けた頃。
ヒュ―――ン、ドスン!
なんと、2人の足元に槍が飛んできた!
グ「魔物か!襲撃か!?」
2人は辺りを見回す。すると、
男「いやぁすまんすまん!怪我がなかったなら良かったよ」
大柄の男がヘラヘラと駆け寄ってくる。
ソ「戦闘ですか?加勢しましょうか!?」
男「いいや違うんだ。槍投げの練習をしていたまでさ」
ソ・グ「槍投げ!?」



