top of page

エピソード12 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月7日
  • 読了時間: 2分

エピソード12


私は、翌日から、

レノンさんの後ろについて、図書館を歩き倒した。

でも、

仕事の内容に関しては、後回しにしようと思う。

高桑さんのこと、気になるでしょう?



私は、しばらくはずっと、

レノンさんのアシスタントとしてつきまとうだけの存在だったので、

高桑さんの素性をじっくり観察するのは、難しかった。

レノンさんがスタッフ・ルームに入る用事のあるときだけ、

私も、高桑さんの様子をうかがうことが出来た。

やはり、いつも、

パソコンの前に座ってばかりいる…


私が高桑さんの素性を気にし続けていることは、

レノンさんは、すっかり承知していた。

あるとき、レノンさんは、

私に、『お遣い』を頼んだ。

「キョウコちゃん、

 ちょいと、コピー用紙を1束、持って来てくれんかな?

 スタッフ・ルームに、あるはずなんじゃが…

 ま、行けばわかるじゃろう。」

私は初めて、

レノンさんと離れて、一人で図書館内を歩くことになった。

スタッフ・ルームに一人で入るのも、初めてだ。


「失礼します」

私は、「普通」のトーンであいさつをし、軽くお辞儀をして、

スタッフ・ルームに入った。

ドアを開ける必要は、ない。

なぜか、いつも開け放たれているのだ(笑)

基本、とてもきれいに整とんされてはいるのだけれど、

職員デスクの上に、お菓子の袋が転がっていたりするのが、

利用者から丸見えだったりする…

まぁ、スタッフ・ルームをまじまのぞく利用者など、皆無に等しいけど…。


スタッフ・ルームには、高桑さん1人しか、居なかった。

つまり、私と高桑さん、2人っきりだ…

「来た…!!」

と思った。私は、この状況を恐れていた。

セクハラでもされたら、どうしよう…

抵抗したら、辞めさせられるよね!?


高桑さんは、最も奥の「お誕生席」に陣取っていた。

パソコンの画面は、こちらからは、全く見えない。

高桑さんは、画面を見ながら、ニヤニヤしている。

エッチなサイトでも、眺めているんだろうか…?

私は、出来れば彼と関わりたくなかったので、

自分の目で、コピー用紙を探した。

でも、1分ほど部屋を見渡しても、

それらしきものが、見当たらない…


…あぁ!!

高桑さんに声を掛けなければ、ならないようだ…



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

bottom of page