エピソード12 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
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- 2023年3月21日
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エピソード12
アベさんは続けます。
「…ようするにオマエ、
オレがあんまりにも教育者に見えないから、面食らってんだろう?」
「はい。あ、いや、そんなことは!」
「わははは!いいんだよ!ハッキリ言っちまえって。
『コメディアンみたいですぅ』って。わははは!」
「あ、はい…。いや。え?あぁ…」
僕は、冷や汗をかきまくりです。
「つまり、オマエ、
見た目に惑わされ過ぎてんだな。典型的な現代人だよ。
教師ってモンは、
パリっとスーツ着て、きっちり髪をセットして、上品な言葉遣いで…
そういう固定観念持ってんだろう?」
「あ、はい。そうかもしれません…」
「わははは。オマエ、教師に向かないよ。
見たところ、世界で一番、教師に向かないんじゃないの?わははは。」
「あれ?そのセリフ…!?」
「なんだ。デジャヴか?」
「いや、ウチの学部長が、同じようなこと言ってたもんで…。」
「オマエ、W大か?」
「あ、はい。」
「わははは。あの人、オレのマネしてんだよ!
教員志望者をふるいに掛けるのが好きなんだ。オレもあの人も。」
「ハッパをかけるっていうやつでしょうか?」
「いや、実際問題として、
オマエ、教師に向いてないと思うよ。
世界一は大げさだとしても、世界で2番目くらいには、向いてないな。わははは。」
アベさんは鼻くそをほじりながら、のん気なものです!
「冗談はやめてください!僕は本気なんです!!」
「冗談じゃないよ。
本気で、オマエみたいのは教師に向かないよ。
…教師になることは造作ないだろうが、
でも、教壇には立たないほうがいい。
オマエ、ジョークは通じないし、真面目すぎるし。
そういう奴が教育者をやるから、
ロボットみたいなサラリーマンしか育成されないんだ。」
「あ、はぁ…」
僕は、本気で教師に向いていないんでしょうか。
『伝説の教師 -金八さんのその先に-』



