エピソード126『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
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- 2024年5月2日
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エピソード126
テ「しかし・・・
なかなか面白い。
貴様らはわしの好きな策士だ。色々使えるな。
わしの家臣にならぬか?」
な「お断りよぉ!
・・・でいいんだよね?(汗)」
ゆ「もぉ!当たり前でしょ!(汗)」
テ「まぁそう言うだろう。
では、同盟を組まぬか?
不可侵条約というやつはどうだ?
そちが攻め入らぬならこちも攻め入らぬ。やがて来る世界大戦に向けての賢い準備だ。
酒で兄弟の契りを交わそうぞ」
テパネカは腰からテキーラか何かのとっくりを取り出した。
ア「酒なんて飲むもんか!」
テ「ふむ。酒を嫌うか・・・。
一向にかまわん。
フッフッフ。それでも宴は続行だ!」
テパネカは、杖を空高くに構えた!
テ「《ベギラマ》!」
そして4人よりも後ろ、野次馬する町民たちの手前に火の海を投げ込んだ。
4人は自然と前方に逃げ、つまりはテパネカに近寄った!
テ「バカだな」
テパネカはなんと、酒の入ったとっくりを4人に向けてぶちまけた!
アミンとゆなは素早く身をかわした!
な「きゃぁ!」ななは状況が掴めない。交わすのではなく腕を掲げて防ごうとする。
キ「まずい!」
意図を察したキキはななをかばいに飛び込んだ!
キキが酒を浴びせられびしょ濡れになった!
テ「わしは酒にすら強い。このテキーラは90度。ふははは!」
キキは高濃度のアルコールを浴びせられ、意識が朦朧としてしまった!
キ「くっ!」懸命に踏ん張るが、頭がクラクラしてよろけてしまう。
ア「なな!キキを後ろに!
火はアルコールに引火する!炎を喰らったらやばいからな!」
な「はい!!」
テ「おやおや背を向けていいのか?」テパネカはななを攻撃しようとした!
ゆ「えぇーい!!」ゆなは敵の気を反らすべく、《りりょくのつえ》で突撃を仕掛けた!
バチ―ン。テパネカはあっさりと攻撃を振り払った。
するとその時である!
マ「もしもーし?今忙しいかのう?」
アミンの耳にまた霊聴が聞こえた!
ア「洞窟のマヤ爺さん!?
爺さんの相手してる場合じゃないんだ!」
マ「よし、わしのカンは当たったようじゃ。
助けてやらねばならなん気がしてのう。
アミンよ。そなたにすごーい魔法を授けてやるぞ」
ア「えぇ!?嬉しいけど・・・ごめんなさい。
僕、キキとは違って魔法の素質があまりないんだ。
ヤツに勝てそうな上級魔法は会得できそうにない・・・」
マ「いいや、ヤツの使う《メラマータ》は上級呪文ではない。最上級呪文じゃ」
ア「だったらなおさらだよ!」
マ「そう。《メラマータ》を喰らって生き延びられるヤツは、地上のどこにもおらんじゃろう」
ア「もう!冷やかしならやめてくれ!」
マ「アミンよ。ドワーフの子アミンよ。
死を賭して、仲間をかばう覚悟があるか?」
ア「当然だ!いつもその覚悟でさすらっている!」
マ「即答か。頼もしい。
ならばそなたに授けよう。
・・・・・・」
マヤはまだ何やらアミンに話している。
な「アミン、どうしたんだろう?」
ゆ「またあのお爺さんと喋ってるのかも!?」
ゆ「なな!とにかく私たちで時間を稼ぐわよ!」
な「えぇー!!」
しかしひるまないななだった。
な「《スクルト》ぉ!!」
4人のしゅび力がさらに上がった!
ゆ「《バギマ》ぁ!!」ゆなは目いっぱいの力で魔法をぶつけた!
マヤはさらにアミンに語り掛ける。
マ「・・・いいか?
チャンスは1度しかない。こしらえるのも非常に難しい。
ヤツの目の前に飛び込むんじゃ。そして挑発するんじゃ。
そこでその魔法を素早く放て!
ア「何が起こるの!?」
マ「やればわかる」