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エピソード21 『沖縄クロスロード』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月14日
  • 読了時間: 2分

エピソード21

翌朝も、8時頃には目が覚めた。

すぐにヒヨリの容態を確認した。

まだまだ眠ってたけど、ほっぺたをペンペンやったらすぐに起きた。

大丈夫。顔色は悪くない。

マリも元気そうだった。マリはもともと体力がある。


朝ご飯も、みんながアレコレ分けてくれた。

むしろ、みんなより大量になってしまったくらい(笑)

朝ご飯もまた、大きなゆんたくテーブルを囲んで、

語らいながら、ゆっくり摂った。

ヒヨリはここでも、男の子たちに人気者だった。



9時半頃、宿を出た。今帰仁城へ向かうのだ。

ジープで旅している夫婦が、バス通りまで送ってくれた。

どうも、

ゲストハウスという施設があれば、レストランもタクシーも何も要らないようだった。

ユカたちは昨日まで、余計なことにお金を使っていたのかもしれない。

ユカは、車の降りがけに自販機で紅茶を買い、せめてものお礼をした。


通りからはバスに乗る。幸い、バスはすぐに来た。

3駅くらいで今帰仁城前に到着する。



今帰仁城は、とても大きなところだった!

まず、城に到着するまでに、軽く登山をしなきゃならない(笑)

でも、木陰のトンネルに覆われたその登山道は、

ハイキングみたいで、案外楽しい。

がじゅまるの仲間かな?沖縄の木は根やツタの張りが独特で、

それを眺めてるだけでも飽きなかった。自然の美術館みたいだよ。

急いではいなかったから、遊んだり撮ったりしながら、楽しく登った。

ヒヨリは案外元気だった。一安心。


20分も歩くと、ようやく視界が開けた!

小高い丘の上に、今帰仁城はあるのだ。

城自体も、かなり広い。

散策が長丁場になりそうなことを察すると、

マリは、ポーチからペパーミント入りのキャリーオイルを取り出した。

「虫除けにも、日焼け予防にも、クールダウンにもなるから」

といって、自分の手足とヒヨリの手足に塗りたくっている。

…ユカは?まぁいいけど。



「グスク」って知ってる?

「城」という字を書くけど、大阪城とかとはぜんぜん違うし、

もちろん、シンデレラ城ともぜんぜん違う。

城というよりは、縄文時代の貝塚遺跡みたい。

沖縄の民家と同じように、石を延々と積んで、石垣を作っている。屋根は無い。

いったい何個の石を積んだの?いったいどれだけの歳月を費やしたの?

ひょっとしたらエジプトのピラミッドくらい、壮大な建築だったのかも。よく知らないけど。

石垣を形成する無数の石に、ただならぬ愛おしさを感じるユカがいた。

ユカ、考古学者にでもなろうかな?


『沖縄クロスロード』

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