top of page

エピソード25 『ミシェル2 -世界の果て-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月24日
  • 読了時間: 1分

エピソード25

カイロに戻った私は、他に安宿のエリアを知らないもんだから、

またあのカオスのタフリール広場に戻ってきちゃった。

でもこないだ徘徊してたときにもう少しまともな安宿は見繕ったから、

今度はそっちに泊まることにしたの。

まぁこっちも部屋のドアのカギが壊れて大変だったけどね。

タフリール広場では、何も起こらないなんてことは起こらないのよ。


旅行屋さんの場所を尋ねて、モロッコ行きの飛行機のチケットを買いにいったわ。



はぁあ。滞りなく済むことなんて、この国では何1つありはしないの。

モロッコ行きのチケット、幾らだと思う?

1,000ドルもするのよ!

これを買うなら、私の残りのお金がほとんどなくなっちゃう…。

どうしたらいいの?

おとなしく自分の国に帰るか、

それとも、帰れなくなることを覚悟でモロッコに飛ぶか…


悠長に悩んでいるヒマはないからね。

私は潔く決断したわ。



飛ぶわ!モロッコに。



結局私は、レオに会いたいのよ。

それをやらなかったら、これからも死んだ魚みたいに生きていくだけ。

それじゃ意味ないもの。夜行列車の中間車両で眠るくらいみじめだもの。

帰りのお金や旅費が足りないなら、モロッコで働けばいいのよ。

皿洗いぐらいなら、私でもやらせてくれるわ、きっと。


『ミシェル2 -世界の果て-』

bottom of page