エピソード34 『トルコで見つけたドラゴンボール』
翌日は、ブルーモスクのそばの公園で、
のんびりとしていた。
すると、
ある若い男の子に、
「お店に来てほしい」と、声を掛けられた。
「僕、じゅうたんを買う気なんてナイよ?」
と言っても、
それでもいいから、来てほしいという。
前にも書いたかもしんないけど、
僕は基本的に、
声を掛けられれば、ノってしまう。
もし大変なコトが起こりそうなら、
その時に対処をすればイイからさ。
なにしろ、
全ての誘いを断ってしまうと、
旅は、まったくツマラナイものになっちゃう…
本当にイヤなときに、「NO!」
とハッキリ言える強さがあるならば、
たいていの誘いには、
笑顔で応じてしまったほうがイイと思うよ。
ただし、
クスリや酒やセックスをチラつかせるようなヒトは、別だけど…
そうして、男の子に着いていくと、
ブルーモスクから10分ほど歩いた場所に、
小さな土産物屋があった。
中のデスクには、
平井堅によく似た顔のトルコ人が、ニコニコ顔で座ってた。
そして、彼の来ている服には、
漢字交じりの文章が、たくさん書かれてた。
「あ、日本語だ!」
と声に出していうと、
「そうです。
私、日本が大好きなんです♪」
と、かなり流暢な日本語が、返ってきた!
彼は、日本人の奥さんと一緒に、
ココで土産物屋を営んでいた。
そして、
日本人の旅行者が、何か困ったコトがあったときに、
手を貸しているのだという。
じゅうたんの説明は、
相手に求められたときにしか、しないのだそうだ。
そのまま、彼とたくさんの話をして、
結局、夕飯も、彼の家でご馳走になってしまった。
彼の家には、
日本文化に関するものが、たくさん飾られていた。
本当に、日本が好きなんだよ。
彼は、僕が見聞きした中では、
最も誠実なじゅうたん屋だった。



