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エピソード7 『沖縄クロスロード』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月14日
  • 読了時間: 3分

エピソード7

2月が来て、3月になった。

バレンタインが来て、卒業式が終わった。


ユカたちは、桜前線を逆走するかのように、

3月の末、沖縄県に飛び立った。



ユカたちは、空港の地形をよく理解しておらず、

地続きなはずのゆいレールの駅まで、少々遠回りしてしまった。

1階のロビーから外に出ると、モワっとした空気に包まれた。


あれ…?

あんまり暑くない?

沖縄では、3月中旬頃から海開きがはじまるらしく、

ユカたちは海にも入りたかったから、3月末まで待ったのです。

うーん。最高気温が23度程度だと、

水着なんて要らなかったかも…(汗)熱帯魚ちゃん、凍え死んでないかなぁ?

それでも、まだまだコートの手放せなかった東京に比べると、

23度という暖かさは天国みたいに思えました。

海遊びを重視しないなら、むしろ、23度くらいが最高だったりするのかも。


マリは、自分の日よけ帽子をヒヨリの頭にかぶせ、

自分は太陽を見上げながら、大きく伸びをした。

「ウーン。日光浴日光浴♪」

「日光浴って!ビーチについてからやればいいんじゃん?」

ユカはツッコむ。

「きっと海の日差しは強いからさぁ。今のうちから少しずつ慣らしておかないと。

 急に焼いたら、真っ赤にただれちゃうかもしれないよ。」

マリは健康オタクなのだ。そしてこういう細々とした努力を、面倒くさがらずにやる。

ユカもヒヨリもマリの真似をして、

ウーンと伸びをしながら、空港の前の大通りを横切っていく。



ユカたちは、ゆいレールに乗ってバスターミナルまで行き、

そこでタクシーを拾った。

「ホテル・ニライカナイまでお願いします。」

ユカは、ネット予約した際のバウチャーを見せながら、ハッキリとそう告げた。

「オーライ!」と威勢のよい返事がかえってきたので、

ユカたちは安心して、座席に深く体を沈めた。


三上先生はゲストハウスなる宿をやたら勧めてきたけど、

やっぱりそれは、選ばなかった。合わないって思った。

パッケージツアーを利用しなくても、

旅行の総合予約サイトを利用すれば、

3割引きとかでお得に泊まれるみたいだし。


ホテル・ニライカナイは、ヒヨリが気に入って決めたのです。

ホテルの一覧表を眺めていたら、

「ニライカナイって言葉がなんだか懐かしい」なんて、

ワケのワカンナイこと言うのです。

ホームページ見てみたら、確かにオーシャンビューでステキだけど、

でも、値段が高すぎて話にならない…

「高すぎるよ!」って言っても、ヒヨリは、

「イヤぁー!ココだよぉ!」ってグズって聞かない。いいなぁ、お金持ちの姫様は。

でも、ヒヨリのこういうフィーリングって、なぜか好結果に繋がること多いんです。

それで、よくよく調べてみると、

「卒業旅行応援キャンペーン!」なる割引プランがある!!

それで、ユカたちでも手が届いたのです。


『沖縄クロスロード』

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