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エピソード156 『天空の城』
エピソード156 そして10日間の船旅を経て、ついに東海岸のサマンオサに到着した! れいは医務長と船長に深々と礼を言う。 れ「この船が次にサンマリーノに戻るのはいつですか?」 船「また2日後の夜だが?」 れ「それまでに私、もう一度この船に訪れます。...
エピソード155 『天空の城』
エピソード155 翌朝起きると、船はもう遥か沖に出ていた。どちらの方角をどこまで見渡しても海である。海はすさまじく広いのだなと、れいは改めて驚いた。10日間も次の海岸が見えないなんて、にわかに信じ難い。 そして思っていた以上に退屈な船旅になってしまったので、本を買ってきたの...
エピソード154 『天空の城』
エピソード154 出発の日の夜。早めに夕食を済ませると、借りた作業着に着替えて、帽子を深くかぶって港へ行く。 貨物船の港は、豪華客船の港よりもずいぶん質素だった。人は大勢いるが豪華さのかけらもない。港の向かいにも大きな建物などなく、出ている露店は庶民の乗組員たちが気軽に食べ...
エピソード153 『天空の城』
エピソード153 さて、どうしよう。東の大陸までは3万ゴールドと言っていた。地道に魔物を倒して稼げないこともない。今日明日を焦っているわけでもないし。 しかし、あの女店員は「貨物船」だとかいう言葉を発していたぞ?貨物を運ぶ船のことなのだろう。人間を運ぶための船と、宅配便や輸...
エピソード152 『天空の城』
エピソード152 船から少しずつ離れていくと、やがて大きな通りに面した。馬車がたくさん往来している。そしてその向こうには、立派な建物がたくさん並んでいる。行ってみよう。 ・・・しかし、馬車の行き交う大通りを渡ることすら、れいにはおっかなびっくり草臥れる作業なのだった。そして...
エピソード151 『天空の城』
エピソード151 東海岸を目指す。 そろそろ港町の情報を耳にするようにもなってきた。間には1つ2つの小さな町があったが、れいは最低限の食料調達や休息だけに留めて東へと向かった。海を渡る船まで近い、となると気がはやる。 貿易都市でもあるようで、近づくにつれ荷馬車を見かけること...
エピソード150 『天空の城』
エピソード150 れいはその日の夕方、普段の夕食よりも早めに町の食堂に出た。 炭鉱夫たちで賑わう1つの店に入る。知らない男たちのテーブルに相席で、ギュウギュウになりながらも、彼らと同じものを食べた。 ガラは良くないし、大酒呑みだし、足は臭い。...
エピソード149 『天空の城』
エピソード149 れいは町長の家から離れ、町中に戻る。他の人の意見を聞いたほうが良さそうだ。戦闘も何も起きていないが、町の主産業が停止するというのは町全体の危機ではないだろうか。大きな問題ではないだろうか。 炭坑組合に行ってみた。...
エピソード148 『天空の城』
エピソード148 翌朝、れいは炭坑へと出かけた。 宿屋の主人に聞くと、炭坑はちょっと遠いらしい。普通は馬車を駆って行く。歩いたら1時間はかかるかもな、とのことだ。まぁいいか。見知らぬ土地において、歩行はすべて散歩であり、観光のようなものだ。...
エピソード147 『天空の城』
エピソード147 れいはエンゴウの町の町長の家を探す。 防具屋の言うとおり、町の片隅に大きな家があった。 トントン。 れ「町長さん、いらっしゃいますか?」 町「おぉ、誰だろうか」町長は家の中で孫のおもりなどしているのだった。 町長はれいを客間に通し、お茶を出す。...
エピソード146 『天空の城』
第5章 世界の深淵へ エピソード146 れいはラダトームの一件において、誰にも感謝されず何の報酬も得なかったが、あの寄り道をしたことで損したとは思っていなかった。無意味だったとも思っていない。 ラダトーム地方を彷徨い、竜王を討伐したことで、自分はかなり強くなったという実感が...
エピソード145 『天空の城』
エピソード145 れいはボロボロの体を引きずって、なんとかラダトームの町まで戻ってきた。 城へ赴き、王に竜王の討伐を告げた。 しかし・・・ 王「・・・して、その証拠は?」 れ「しょ、証拠?」 王「さよう。おぬしが竜王を討伐した証拠は?...
エピソード144 『天空の城』
エピソード144 しかし諦めないれいが思いついたのは・・・ れ「これだ! 《バイキルト》!!」 れいは《バイキルト》を唱えた!れいの打撃攻撃力が上がった! れいは祖母のような偉大な魔法使いになりたかったが、そのことに固執しなかったのだ。...
エピソード142 『天空の城』
エピソード142 れいは再び相手の間合いに飛び込み、剣で切りかかる! 竜王は素早く杖を構えて剣をいなす! 竜「鬱陶しいわ!」竜王は再びれいを突き飛ばす。 竜「《ベギラマ》!」今度は炎の帯で広範囲に渡って攻撃を繰り出してくる。飛び跳ねるが、避け切れない!...
エピソード140 『天空の城』
エピソード140 勇者の洞窟の啓示に従い、3つの神秘なるものを集めた。《虹のしずく》を手に入れると、もう魔の城へ向かえと言う。つまり、もう竜王とやらとの決戦が近いということになる。 「え、もう?大丈夫なのか!?」れいは自分に焦る。ラダトームで武器と防具を新調して一回り強くな...
エピソード139 『天空の城』
エピソード139 絹のように艶やかな白い髪と白いヒゲを伸ばした老人が、後ろ向きで座っている。座禅瞑想を組んでいるのか。あまりにも気配がない。 れいはその何とも言えない荘厳さに、心を奪われるのだった。こんな人間がいるのか。...
エピソード138 『天空の城』
エピソード138 宿屋で休息を挟むと、れいは南の地へと旅立った。 小さな村を拠点にどこかに旅立つというのは、ちょっと心細い。情報が少なく、行き交う人も少ない地をさすらうのは、ちょっと心細い。森の中はちょっと物悲しい。そうしてあんな恋愛の話を聞かされると、なぜ私は女一人でこん...


エピソード137 『天空の城』
エピソード137 カーラお婆さん れ「あ、あのう・・・」れいは恋愛に疎い。こうした状況をどう配慮すればよいかもいまいちよくわからない。しかしそのままずっと放っておくわけにもいかない。 ブ「おぉそうじゃ。おぬしはどなたじゃね?」 れ「手短に話したいと思います」 れいはそう言うと、《太陽の石》を取り出した。 れ「勇者の洞窟の石碑を見て、この石を手に入れました。次の賢者はあなただと、教わってきました」 ブ「なるほど。すべてわかったぞ。 カーラちゃん、ちょっと待っとってくれな」 ブライはそう言うと、祠の中から一本の杖を取ってきた。 ブライ ブ「これをそなたに託そう。《雨雲の杖》じゃ」 ブライはれいに、《雨雲の杖》を渡した。 れ「ありがとうございます。 もう一人、賢者がいると聞いています。どこにいるのか、消息がわかりますか?」 ブ「南の地に、聖なる祠と呼ばれるものがある。 近くに町はない。少し手強い旅になるやもしれんのう。気をつけなされ」 れ「わかりました」 ブ「あぁ、カーラちゃん。 そなたにも渡したいものがある」 ブライは再び家の中に戻ると、《聖


エピソード136 『天空の城』
エピソード136 カーラお婆さん 森の中にひっそりと、祠はあった。 カ「ブライさん!ブライさん居るの?」カーラはれいを差し置いて駆け出し、祠の扉に向かって叫んだ。 ブ「誰じゃ一体・・・」 老人は顔を出し、そして来客が2人の女性であることに大層目を丸くした。 ブ「誰じゃ一体!?」ブライは来客者の顔を見てもなお、同じ疑問を抱くのだった。 カ「ブライさん私よ!忘れちゃったなんてことはないでしょう? マイラの村のカーラです。あなたのお友達だったでしょう?」 ブ「カーラ・・・?あのカーラちゃんか?」 カ「そうよ!私よ! このれいさんっていう旅人に連れてきてもらったのよ!」 森という大きな川を渡ってきたの!」 ブ「どうしてまた!?」 ブライ キャラデザby絵夢さん ・・・本来用事があったのはれいなのだが、カーラは自分のことに必死だ。まぁいいか、とれいは思った。カーラの望みを尊重してやることはとても重要なことと思えた。 ブ「ねぇ、温泉事件のこと覚えてる? あなたが嫌われ者になっちゃったときのことよ。 そのことを最近私、思い出しちゃったの。 それであ


エピソード135 『天空の城』
エピソード135 カーラお婆さん れ「お婆さん。村の外には魔物が出るのです。 とても危ないのですよ」 婆「えぇえぇ。わかっているわ。 でも、ほら・・・。後悔したくないんだもの!」 れ「あ、はぁ」老婆なりに色々な感情があるのだろう。...
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