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エピソード89 『天空の城』
エピソード89 大臣が試合の結果をまとめる。 大「戦士の用心棒はれい。 魔法使いの用心棒はサーヤ。 以上に決定する」 サーヤ キャラデザイン絵夢さん れ「選ばれることが出来たわ!」 サ「《いかずちの杖》はいつ頂けるのかしら?...


エピソード88 『天空の城』
エピソード88 戦士ネルソン 2つ目の隙が出来たその瞬間! れ「《ホイポイ》!」れいはここで《破邪の剣》を物質化した! 相手がまごついている間に駆け寄り、逆手から利き腕を斬りつける! ブシュっ!大男に確実にダメージが入っている! ネ「この野郎!」 ネルソンはひるまず、剣を左手に持ち替え、不格好にれいに斬りかかる! れいはそれを体で受ける。皆は未だそれに青ざめる! 《風のローブ》は剣で少し切れてしまったが・・・血は噴き出さない!? 切り口の下には、《くさりかたびら》の鎖がむき出しになった。 れいは確かな痛みを懸命に耐える。痛い!でも大丈夫。 ネルソンの死に物狂いの一撃がれいに致命傷を負わせないことを証明すると、れいは精いっぱい虚勢を張って言った。 れ「これは私の勝ちでしょう」 ネ「うぐっ!」ネルソンはうろたえるが、まだ諦めようとしない。 れ「ローブの下に《くさりかたびら》を着ています。その上《スカラ》を掛けています。ボロボロの彼はもう私を倒せないはずです。 人と人との戦闘を、無暗に荒れさせたくはありません」 ネ「ぐぐぐ・・・。 ・・・・・・。
エピソード86 『天空の城』
エピソード86 大臣はれいに、客間を1つ用意した。その豪華さに驚くばかりのれいだった。ベッドはまるでトランポリンのように弾み、洒落た天蓋(てんがい)も付いている。カーテンにはたくさんの刺繍が施され、それを眺めているだけで数日暇が潰せそうだ。...
エピソード85 『天空の城』
エピソード85 幾つかの階段を上がると、ひと際立派なフロアへと辿り着いた。 兵「ここは王の間。何用だ!」 れ「王様に謁見に参りました。戦力をお求めと伺っていますが」 兵「おおそうか!通るが良い」 立派な玉座は、威厳に満ちた、でも下がり眉な王が座り、落ち着きのない大臣がそのそ...


エピソード84 『天空の城』
エピソード84 風のローブを装備するれいちゃん サザンビーク。大きな街だが人口密度はそうでもない。 王宮お抱えの兵士が町を徘徊していて、それゆえに町民自体は大人しいのか。貿易や快楽を求めて行き交う商人の数は少なく、街全体がやや大人びた印象を受ける。 しかし食堂に入って耳を傾けてみると、休憩中の兵士たちは城のグチをこぼしていたりする。 兵「ダメ王子の儀式の件、どうなることやら」 兵「この国はいつまで世襲を続けるつもりなのかなぁ」 という具合だ。 街より城にフォーカスすべきか、という気がした。 やがて、ひと際立派な、白い鎧の兵士が店に入ってきた。この庶民的な食堂には似つかわしくない感じがする。 しかし男は席に座ると、「いつもの!」と女将に親し気に注文した。 白「町は変わりないかな?」 女「えぇえぇ、おかげさまでね」 白「そうか、良かった」 城の上級兵士だろうか。それとも他所の冒険者だろうか。城に出入りする隣国の騎士か。よくわらない。 食事を終えるとれいは、立派にそびえる城に向かって歩いてみる。 すると前庭の前の馬車置き場に、男と女の姿が見える。...
エピソード83 『天空の城』
エピソード83 道なりに行ったが、どうやら山を越える。そんな話は聞いてないぞ!冒険者たちは山の1つや2つを障害物とはみなしていないフシがある。まぁれいもそれには慣れつつある。大して大きな山でもないし、道もあった。れいのふくらはぎは、もうかなり強い。...
エピソード82 『天空の城』
エピソード82 れいは久しぶりに一人になった。ロマリア城下町の周囲は平原で緊迫感は薄く、出現する魔物もいくぶん弱いものだった。れい一人でもどうにかなる。魔法を使ってみたり剣を振るってみたり、自慢の剣から《ギラ》を放射してみたり、色々試行錯誤しながら冒険した。...
エピソード81 『天空の城』
エピソード81 ロマリアの街をさらに歩く。 大きな街ならではの利点は何だろうか? そうだ。大きな街なら本屋や図書館があるかもしれない。町の人に聞きながらうろつくと、路地裏に小さな古本屋を見つけた。インテリそうな眼鏡の男性が、本を読みながら寡黙に店番をしている。...
エピソード80 『天空の城』
エピソード80 武器屋の前を通りかかる。どのちみ武器も防具もまだ新調するつもりはないが。 武「へいらっしゃい!」武器屋の親父は威勢が良いが、れいは静かに店内を眺める。威勢の良さに妙な違和感を感じ取った。 武「これなんかどうだね?...
エピソード79 『天空の城』
エピソード79 神父が教会を捨てて旅立ってよかったのだろうか?セレンがあれだけ戸惑ったのだから良いと簡単に言えるものではないのだろう。それを手助けした自分は重罪なのかもしれない。だからためらうが、れいはこの街の神父に、「ある神父の旅立ちを助けながらこの街に来た」と吐露した。...
エピソード78 『天空の城』
エピソード78 やがて、ついに、ロマリアの城下町に到着した! セ「ついに私、新しい街に訪れることが出来ました!」 れ「良かったですね」 セ「これもすべてれいさんのおかげです!用心棒としての戦力だけの問題ではありません。れいさんがメンタルケアをご助言してくださらなかったなら、...


エピソード77 『天空の城』
エピソード77 さぁ、ついに他の町へ旅立つことにするか。 れいはセレンに、1つ助言をした。 魔法を使えなくなる局面が来るかもしれないから、何か武器を持ったほうがよいのでは、と。 セレンは同意し、武器屋で《いばらのムチ》を調達してきた。冒険の初歩の武器である。遠巻きに攻撃出来...
エピソード76 『天空の城』
エピソード76 フズでの戦闘訓練は1日では終わらなかった。 なぜか? セレンは、れいと別れて一人になったときのことも想定したからだ。彼は教会を離れて違う町に行きたいだけでない。その先を見据えている。次の町で暮らすかもしれないがまたさらにどこかにさすらうかもしれない。その瞳に...


エピソード73 『天空の城』
エピソード73 朝起きると、マーレは朝食を作ってくれた。食べきれないほどの量だった。 「もう何日かお世話になるかもしれない」とマーレに伝えて、れいは外出に繰り出した。 新しい町、新しい武器。この町の周辺でも少し戦闘訓練を重ねるべきだとれいは考えた。デイジーが居なくてもさすらえる戦闘能力を培わなくては。 その前に教会だ。冒険の報告をしようと思った。 同じ様な民家ばかり並ぶこの町にあって、教会はわかりやすい。大きな尖塔を持つからだ。あれはおそらく教会だろう。 行ってみるとやはり教会だった。この町らしく素朴な建物ではあるが。そして教会の壁にすら誰かがラクガキをしているのだった。 風のローブで凛々しいれいちゃん れいが教会に入ると、なんと神父のほうが驚きながら口を開いた。 神「おぉ神よ!こんな私にまさか女神を遣わしてくださったのですか! やはり私の考えは正しいのでしょうか!?」 れ「え、えっと・・・?」勇者の次は女神か。 すると若いシスターが、神父を慌ててたしなめる。 シ「もう神父様!その考えはもうお忘れくださいまし!」 れ「私はただの冒険者です」..


エピソード72 『天空の城』
エピソード72 風のローブを装備したれいちゃん さて、そろそろいい加減、宿に帰るぞ、と思った。 しかし・・・ 自分のホームステイ宿がどこだかわからなくなってしまった! 辺りはすっかり暗くなり、カラフルなはずの色もよくわからないし、そうでなくとも迷路のようなこの町で、どこをどう戻っていいかわからない。 旅の困難というのは色々な種類があるものだ。宿に戻れないというのも地味に困る。一晩中歩き続けるわけにはいかないぞ。 れいはさっき助けた民家に戻った。 格好よく立ち去ったのに、なんとも情けないが、 れ「道に迷ってしまいました。この家がどこかわかりませんか?」とマーレが書いてくれたメモ紙を見せた。 女「うーん。人の多い町ですからねぇ。マーレという人を私は知らんです。 でもホームステイが多いのはもっと東か、逆にもっと西ですよ」 正反対だ! 女「どちから来なすったんで? ボンモールから山を抜けてきたんで?」 れ「そうです。そうです」 女「じゃぁ東だ。町の東側ですよ。 そっちまで歩いたら、またその辺で聞いてみたらいいです」 れ「ありがとうございます」...
エピソード70 『天空の城』
エピソード70 少し落ち着くと、れいは町歩きに出ることにした。 女主人はれいに、「マーレのホームステイ」と書いたメモ紙を渡した。 マ「あたしの名前を憶えておくんだよ。 それと、暗くなる前に帰っておいで。 夕飯はうちで出してやるから。食堂はこの町には少ないよ」...


エピソード68 『天空の城』
エピソード68 そしてその割け谷の中間あたりに、関所があった。 ここからはハーメリアという国の領土になるらしい。 兵「こんなところを冒険するのか?珍しいな」と、サントハイムの国境よりも随分と呑気な兵士たちに出迎えられた。同じ国境でもこうも違うのか。国境兵士の顔の怖さは、治安...


エピソード67 『天空の城』
第3章 それぞれの冒険 エピソード67 赤茶けた大地を歩き続ける、長い長い行程になった。 セーニャの里を出るとき、れいは少し名残惜しい気持ちになったが、今はもはやこの風景がお腹いっぱいである。目に砂が入り、体が砂埃で赤くなる日々ももうお腹いっぱいだが、そこからすぐに抜け出す...
エピソード66 『天空の城』
エピソード66 地球のへその頂上からは、地上に続くであろう道が示されていた。 その道に沿って歩こうと試みる。しかし、意外にも急な坂道なのであった。セーニャは坂の傾斜に引っ張られ、ものすごいスピードで駆け下りさせられた! セ「わたたたたたたた!!」...
エピソード65 『天空の城』
エピソード65 セ「はぁ、はぁ」 ここからはどうすればいいんだろう。セーニャは辺りを見回す。 ももんじゃが眠っていた辺りに、また石板と赤い丸い宝石が見える。 セーニャは石板の文字を読む。 セ「おそら・・・の・・うえで・・・あいましょう」...
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