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エピソード45『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

  • 2024年5月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月26日

エピソード45


城の中に入ると、応接間の壁には大きな立派な肖像画が飾られている。

な「わーぁ、美しいお姫様!」

兵「我が城の女王様である。くれぐれも粗相のないように!」

ゆ「王様よりも女王様が有名なお城。やっぱ絶世の美女だったりするのねぇ」

女王の肖像画だけでなく、たくさんの美しい絵が飾られている城であった。一行はそれをまじまじと眺めながら玉座へと向かった。

兵「くれぐれも粗相のないように!」

兵士たちはそればかり言うのだった。

3階の奥に、立派な玉座があった。女王はそこに優雅に鎮座していた。

しかし・・・?

どうも、先ほど見た肖像画とは顔立ちが違う。体型も違う。

そうなのだ。貴族の肖像画というのは、実物よりも美しく描かれていたりするものなのだ。

ななはそうしたことを知らず、つい余計なことを口走ってしまった!

な「あれぇ?肖像画の人と違うねぇ」

ゆ「ば、バカっ!」

3人が慌ててななの口を止めたが、もう遅かった。

女「うぬぬぬ失礼な者たちめ!地下牢にぶち込んでおけ!!」


女王とまともな会話をする前に、その目前に、一行は牢屋行きになってしまった!!



ガシャン!重たい鍵が掛けられた。

城の地下にある、堅くて冷たい牢獄だ。4人はここに入れられてしまった。

な「しょぼーん。ごめんなさぁい(泣)」

キ「まぁまぁ、悪気はなかったんでしょう」

な「そうだよぉ悪気はなかったのぉ。

 絵の人のお母さんなのかなぁとか思ったのぉ」

ゆ「はぁあ。どうしたもんか・・・」


アミンは牢をガチャガチャと揺らしたり、壁をドンドンと叩いたりしている。

?「うるさいな。静かにしたまえ!」すると隣の牢から、誰かがアミンをたしなめた。

ア「他にも誰か、捕まってるんだな」

4人は静かにすることにした。しかし音を立てることもおしゃべりも止めてしまうと、牢屋での滞在は一層苦痛に感じられた。どうしよう・・・と途方に暮れたが・・・

ガチャ!

兵「釈放だ。出ろ」兵士はぶっきらぼうに言った。

4人「え、もう!?」

兵「女王様はとても寛大なお方。感謝するんだな」

ゆ「あ、どうも(汗)」

まぁ、大して悪いこともしてないんだよな、とアミンは思ったが、口には出さなかった。

兵「しかしもう二度と玉座には近づかぬこと!

 早々に城から立ち去りなさい!」

キ「あらら。女王様のお役に立つために来たっていうのに、女王様にそっぽ向かれちゃったわ」

一行は肩を落としながら出口を求めた。


いや、早々に出ようと思っていたが、アミンが妙なことを言った。

ア「ちょっと戻っていい?」

アミンは、さっき自分をたしなめた声の主に興味を抱き、隣の牢屋に行ってみた。

そーっと、アミンは牢屋の中を覗きこんだ。

牢屋の奥の小さな机で、一人の男が本を開いている。牢獄らしからぬ風景だ。

?「何用だ」

チャモロ(仮設定) 『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
チャモロ(仮設定) by 生成AI

アミンは気配を出さずに観察したつもりだったが、その男はアミンの存在に気づくのだった。

ア「あ、ごめんなさい。先ほどのこと、謝りたくて」アミンはとっさに弁解をした。

男は本から顔を上げ、アミンを見た。手元のロウソクを掲げてアミンの顔を照らす。

?「おまえ・・・ドワーフか?」

ア「そうです!僕、ドワーフの子です!

 あなたもドワーフでは!?」

?「はっはは。こんなところで同族に会うとは。

 孤独には慣れているはずだが。妙な嬉しさを感じるもんだ」

敵意はないように見える。

アミンも思わず笑顔になった。


ア「どうしてこんなところに?」

今度は、助けてあげたいという気持ちを込めて、アミンは言った。

?「なぁに、人間に迫害されるのは慣れている」

彼はまた視線を本に落とした。

な「女王様にソソウをしたの?」

ゆ「アンタと一緒にしないの!」

?「はっはは!似たようなものだ」

ア「僕はアミン。あなたは?」

チ「私はチャモロ。ドワーフだ」

ア「同族に会えるなんて、僕も嬉しいです!

 出してあげたいんだけど、どうしたらいいかな?」

チ「いいや結構。別にここの暮らしに病んでもいない」

4人「えぇ??」

チ「私は別に、快楽も自由も欲してはいない。

 3食の食事は与えられるし、こうして勉学する自由が与えられている」

ゆ「なんか色々、深そうだわ」

キ「聞かせていただけますの?」キキは巧みに話を促した。

チ「私は魔法の研究家。ドワーフの中では魔法が得意な方と言えよう。

 城の者が興味を持ち、私を囲った。

 しかし女王は、魔法に中毒しすぎた。何でも魔法で楽をしようとした。

 『魔法に依存すると身を滅ぼしますよ』と苦言を呈したら、『うつけ者だ!』と投獄された」

ア「無実の罪・・・(汗)」

チ「しかし女王は魔法を手放したくはなかった。

 だからこの暗い場所で魔法の研究をするように、私に命じた」

な「どんな魔法を研究するの?」

チ「まぁ色々ニーズはあるようだが、上位の攻撃魔法を持ちたいようだ。《メラゾーマ》《マヒャド》その辺のものをな」

キ「魔法の研究家なら、牢屋のカギを開ける魔法を開発して脱走しちゃえばいいのに!ナンチャッテ♪」

チ「とにかく、ここから出たいとは思っておらぬ」

ア「ごめんなさい。余計なお世話ばかりで」

チ「いいや!声をかけてくれたことは感謝している。

 久々に同族に会えて嬉しかった。話が出来て嬉しかった。

 おまえが人間やエルフと仲良くしている様子で、嬉しかった」

ア「ははは。喜んでもらえたならよかった」


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