声優の養成所と専門学校。専門学校に入る人が多いのはなぜ?
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- 2024年2月2日
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声優になりたいと思っている人は、声優養成所と声優専門学校のどちらに通うべきか悩むことがあるでしょう。声優養成所と声優専門学校には、それぞれにメリットとデメリットがあります。しかし、一般的には、声優専門学校に入る人が多いと言われています。その理由は何でしょうか?
養成所ではなく専門学校に入る人が多いのはなぜ?
声優専門学校に入る人が多い理由は、以下のような点が挙げられます。
専門学校のほうが入学のハードルが低い。
声優専門学校は、入試やオーディションが基本的になく、書類と面接で合否が決まります。そのため、初心者や未経験者でも入学しやすいです。
一方、声優養成所は、オーディション(入所審査)に合格しなければ入所できません。オーディションでは、技術や個性、スター性などを審査されます。そのため、声優養成所に入ることは、それ自体が難しいことです。
専門学校のほうがレッスン時間が多い。
声優専門学校は、基本的に平日週5日、毎日通学するスタイルです。そのため、レッスン時間が多く、基礎から応用まで幅広く学べます。また、設備や指導陣も充実しており、実践的なレッスンも受けられます。一方、声優養成所は、週1~3回程度のレッスンです。そのため、レッスン時間が少なく、基礎的な学習が省略されたり、自主トレーニングが必要になったりします。
専門学校なら学歴や奨学金が得られる。
声優専門学校は、国から認可を受けた学校法人です。そのため、卒業すれば学歴として履歴書に書けますし、条件を満たせば奨学金を借りることもできます。また、学割や寮などのサポートもあります。一方、声優養成所は、プロダクションの下部組織です。そのため、卒業しても学歴にはなりませんし、奨学金や学割も利用できません。
専門学校のほうが進路の選択肢が広い。
声優専門学校では、卒業後に複数のプロダクションのオーディションを受けることができます。そのため、自分に合ったプロダクションを選ぶことができます。また、声優以外の進路も考えられます。
一方、声優養成所では、卒業後に系列のプロダクションのオーディションを受けることになります。そのため、プロダクションの方針や求める人材に合わなければ落選する可能性が高くなります。
専門学校なら地方にも分校がある。
地方に住む人は、圧倒的に専門学校を選ぶ人が多いです。それは、養成所は東京、または大阪や福岡などの大都市にばかり集中しているため、地方に住んでいると通うのが困難です。専門学校の場合、有名な本校は東京や大阪でも、それ以外の地方都市にも分校を持つことがあります。
地方の人は、一人暮らしをしながら通う選択肢もありますが、やはりハードルが高いのでしょう。
「専門学校のほうが優れている」という印象がある。
多くの大衆にとって、養成所よりも専門学校のほうが優れている、という印象があるようです。
実際は、専門学校のほうが良いとは限らない。
志望者の多くが専門学校のほうを選んでいますが、専門学校のほうが良いとはかぎりません。
ある程度自信があるなら養成所のほうが良いかも?
すでにある程度、演技や表現に自信があるなら、専門学校よりも養成所のほうが良いかもしれません。専門学校は敷居が低い反面、まだ未熟な子ややる気の薄い子も多く、彼らに足を引っ張られてじれったく感じることも多くなりがちです。養成所は周りが皆レベルが高いので、切磋琢磨しやすいです。
いかがでしたか?
声優の勉強をしたことがない、演劇部だったこともない、といった人は専門学校一択と言えます。養成所の入所審査には受かれないでしょう。しかしある程度実力と自信があるなら、養成所を積極的に検討したほうが良さそうです。入所審査に通れなかったら専門学校にする、という考え方で良さそうです。