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声優事務所の準所属とは?打診されたら受けるべき?

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年2月2日
  • 読了時間: 4分

声優事務所の準所属とは?打診されたら受けるべき?

声優業界は、芸能界の中でもやや特殊な環境です。

プロダクションの所属形態においても特殊な習慣があり、「〇〇所属」「〇〇生」といった認定を受けても自分がどういう状態なのかよくわからないこともあり、戸惑いますよね。

たとえば、専門学校の卒業間際のオーディションを受けて、「準所属」というポジションで合格した人も多いのでは?その打診、受けるべきなのでしょうか?



声優事務所の準所属とは?預かり所属とも呼ばれる。まだ見習い。

準所属というと、正式な所属にかなり近しいポジションの印象を受けますよね。他にもある研修生、練習生といった身分よりも、箔があるように見えます。

しかし実際には、準所属というのは研修生、練習生とあまり違いがないです。


仮に声優事務所のオーディションで準所属としての合格通知を受けても、実情は、週2日程度ずつレッスンを受け続ける、という日々が続きます。

声優としてのお仕事を貰える可能性は少しありますが、実際には厳しく、年に1つか2つあるかな、といったところ・・・。

準所属として、3年ほどレッスンを受けたり実力をアピールしたりすることで、本所属に昇格できることもあります。準所属の皆が本所属に昇格するわけではなく、ここでも選抜があります。


準所属をはじめとして、研修生、研究生、練習生といった肩書きに正式な定義があるわけではなく、事務所によって呼び方が様々です。「準所属」という肩書きのない事務所もあります。同じような立場の人を「預かり」と読んだり「練習生」と呼んでいたりします。



準所属はお給料が貰える?

声優事務所の「準所属」の合格を受けたなら、晴れて事務所からお給料が貰えるのでしょうか?

その期待は薄い、と言えます。

むしろ、「まだ授業料を払い続ける必要がある」と覚悟しましょう。

専門学校を卒業して事務所の準所属となりますが、準所属も受講料を払いながら週2日程度のレッスンを受け続けるのが普通です。年間40万円程度は受講料が要るでしょう。

「もうすぐ声優になれそうだから」という期待から、準所属としての提示を受諾する人が多いです。


準所属としてレッスンを受けていると、事務所からお仕事を振ってもらえることもあります。そのときに初めて、「1回1.5万円」ほどのお給料が貰えます。

いえいえ!準所属の立場だと、お仕事を振ってもらえたとしても金額がさらに安かったり、無償だったりすることもあります。



今まで以上の努力が必要かも!

専門学校の卒業オーディションで、どこかの事務所から「準所属」のオファーを受けると、そこで慢心してしまう人が多いです!

事務所のレッスンは週2日程度で専門学校より少ないですし、プロデビューに近づいた感じの肩書きがあるので、慢心してしまう気持ちもわかります。

しかし実際には、あなたの選んだ事務所1つとっても、「準所属」という肩書きの声優志望者が数十人、数百人といたりするでしょう。その中でトップクラスの存在感を見せつけなければ、本所属の座は勝ち取れないのです!


専門学校でトップクラスになるよりも、実力拮抗な子たちばかりの準所属の中でトップクラスになるほうが、難しいです!しかも講師が見てくれる日は週5日→週2日に減ります。

すると実際には、専門学校時代よりももっと頑張って練習する必要がありそうです!



周りも気が緩んでるので、チャンスではある!

「準所属」という肩書きを勝ち取ったことであなたが慢心してしまったように、他の準所属の子たちも慢心してしまっていることが多いです。

仕事をしながら事務所のレッスンに通う子が多く、皆も専門学校時代より練習量が減ります。

なので、あなたがその状況を理解して懸命に練習を続けるなら、そこで頭一つ抜け出せるチャンスがあるにはあります!

とにかく、慢心をしないことですね!



準所属は、研究生や練習生とあまり違いがない。

実情として声優事務所における「準所属」は、「研究生」「研修生」「練習生」とあまり違いがない傾向です。

レッスン費用の割引率が違うだけなのです。


年間40万円のレッスン費用に対して、

準所属は3割引きで31万円

研究生・研修生は2割引きで34万円

練習生は1割引きで37万円

といった扱いの差にすぎない事務所が多いです。

レッスンも準所属の子だけでなく研修生、練習生と一緒に行われ、実技指導の講師は誰が準所属で誰が練習生か把握してもいない、ということもあります。


「準所属」は「本所属」に響きが近いですが、実際には本所属との壁は高く、どちらかと言えば研究生、練習生に近いものです。



いかがでしたか?

「準所属」という肩書きを手にすると、慢心や安堵感からあまり練習しなくなってしまう人が多いです。現状維持をしておけばどうにかなるのではないか、と思ってしまうのですね。

その考えだとプロデビューは難しいので、まだまだ懸命に練習に励みましょう!


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