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声優専門学校卒業後、プロダクションの仮契約でさらに上手くなれる?

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年2月2日
  • 読了時間: 4分

声優専門学校卒業後、プロダクションの仮契約でさらに上手くなれる?

声優の専門学校を2年間頑張り、卒業する頃、大部分の生徒はまだデビューには至っていないでしょう。

卒業オーディションなど受けて、幾つかの声優プロダクションから「準所属で契約しませんか?」などと打診を貰い、どうしようか迷っている状況でしょうか。

「所属」と言っても練習料を年間40万円くらい払う必要があるんですよね・・・


準所属、研究生、研修生、練習生などの形で声優プロダクションに所属すれば、さらなる技術向上が見込めるのでしょうか?3年目のレッスンを継続すべきなのでしょうか?



一般的に、プロダクションのレッスン内容は専門学校に劣る。

はっきり言ってしまうと、声優プロダクションのレッスン内容は、専門学校のレッスン内容に劣ります。

「週2回で年間40万円」といったレッスン料の相場は、1日辺りの授業料としては専門学校と同等ですが、レッスン内容としてはかなり差があり、声優プロダクションが「劣る」のです。



声優プロダクションの仮契約のレッスン内容は?

声優専門学校卒業後、声優プロダクションにおける仮契約生たちのレッスン内容はどのようなものでしょうか?

一般的に、「基礎練習の繰り返し」です。

3~5人程度のグループ授業で、発声や大本読み、お芝居の基礎的な練習を繰り返します。しかも1日2時間程度の授業時間しかありません。


専門学校との違いは何でしょうか?

専門学校の場合、基礎練習に加えて、ライブやお芝居などの超実践的な機会がありますよね。それに向けて2か月くらい、具体的に熱心に取り組みます。この過程の中ですごく実力を付けていくものです。

また専門学校の場合、マンツーマンに近いレッスンがあるはずです。生徒個々の成長度合いや個性に合わせて、個別の課題やアドバイスを出してくれる授業があるはずです。


仮契約のレッスンは、こうしたものがない無機質なレッスンが毎週毎月、延々と続くところが多いです。



ということは・・・?

「仮契約のレッスンは無機質な基礎練習が延々続く。」

ということは、専門学校時代よりも飛躍的に上手くなる、という人はほとんどいません。週に2回程度、授業をこなしているだけでは、「声のメンテナンス」にしかならないです。


ほとんど上手くならないので、そこから本所属に引き上げてもらえる人はほとんどいないことがわかります。さらには下からはどんどん専門学校生の後輩が突き上げてきますから・・・。



声優プロダクションの仮契約に向くのはどんな人?

声優専門学校の卒業後、プロダクションの仮契約(準所属、研究生、研修生、練習生)に向くのはどういう人でしょうか?


その答えは、「本所属と大差ない実力のある人」です。

オーディションの際、なんらかのさじ加減によって、「うーん、惜しいけど本所属では獲れないな!」と評価されてしまった人が若干数いるはずです。採用人数の都合や審査員の好みなどで、若干のブレが起きます。

こうした、いわゆる「当落線上」の実力の人にとっては、仮契約に進む価値はかなりあると言えます!


仮契約のレッスン生たちの中では突出した能力や華を見せるでしょう。

すると、レッスン生たち向けの小さなお仕事があったとき、率先して「君、やってみない?」と振ってもらえます。その仕事で存在感を示せば、次の仕事に繋がる可能性があります!



声優プロダクションの仮契約に向かないのはどんな人?

「フルタイムの仕事の合間で練習しよう」と考えている人です。

就職するか、または正社員並みに長時間(週5日など)働く予定で、空いた時間で練習しようと考えている人には、年間40万円も払って仮契約のレッスン生になるのは向かないです。

声優プロダクションは、「週2回の授業しかないから正社員で働きながらでもレッスンできます♪」とポジティブに説明してくるでしょうけれど、専門学校卒の段階で本所属に及ばない子たちが少しだけの練習をしても、大きな飛躍は難しいです。


だからといって、専門学校卒業後にアルバイトもしないというのも推奨はできません。

最もバランスが良いのは、「週に20~30時間」程度はアルバイトをして、余暇の時間をたくさん作り、たくさんの練習やプロモーション活動を重ねることです。



しがみつきたい気持ちはわかるが・・・

声優の専門学校を卒業する際、声優プロダクションに、練習生、研修生といった肩書きでもいいからしがみついていたい、という気持ちはわかります!

しかし、しがみつくだけではほとんど成果は出ないです。

仮契約のタレントにも、お仕事が振られることがあるにはありますが、仮契約の中でトップクラスの実力や華のある人に持っていかれます。それはそうですよね。



年間40万ものレッスン料は安いお金ではありません。

3万円、6万円程度の割引きを受けられる人が多いですが、それでも年間30万円は安いお金ではありませんね。

くれぐれも慎重に、検討しましょう!

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