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エピソード189 『天空の城』
エピソード189 1週間の後、れいは「そろそろ出ます」とマスタードラゴンに告げた。 れ「でも、魔法の先生のところにはどうやって行ったらよいのでしょうか?」 マ「ははは。心配無用。迎えにこさせる。 今、思念を送る」テレパシーのことか。...
エピソード188 『天空の城』
エピソード188 質問に、質問を重ねる。 れ「世界を平和にしなくても、よいのですか?」 マ「遥か昔、教会にも祀られているメシアの彼はこう預言した。 『新しい千年紀の始まりの頃、メシアが再降臨するだろう』と。 それは誰のことか?...
エピソード187 『天空の城』
エピソード187 マ「まず・・・そなたを招待した一番の理由から話そう。 魔王を、討伐してはもらえないだろうか? 最初に言っておくが、そなたに断る権利はある。これはお願いにすぎない」 れ「魔王を!! 私には到底無理なことです!」...


エピソード186 『天空の城』
エピソード186 ゆっくりと階段を上り、大きな扉をくぐる。無駄なくらいに背の高い扉だ。 「ごきげんよう」扉の横でもピンク色の兵士が待ち受ける。そしてやはり背中に翼を生やしている。 天空人の兵士&女の子 城に入ると、あちこちから人がれいのことを見てソワソワしている。皆、礼儀をわきまえているが、隙だらけで茶目っ気がある、ように見える。 兵「謁見の邪魔をしないように!」と兵士が釘を刺す。わかってはいるようで、だから近寄ってこないのだ。兵士ではない人々もピンク色が好きなようである。白いワンピースにピンク色の装飾か、または水色の装飾をした人が多い。そうでなくちゃいけないわけではないらしい。天空人は、ピンク色と水色が好きなのか。 敬語を1つ間違えた程度では怒られないのではないか、とれいは感じてホッとした。下界の城とは、少し雰囲気が違う。 大きな階段を上ると、そこは王の間だった。 れ「うわぁ・・・!」とれいは声が出そうだったが懸命に抑えた。 象よりも大きな体の銀色の竜が、優雅にれいを待ち構えている。王のための玉座はあるが、竜の体なので座れるわけもなく、その前に


エピソード185 『天空の城』
エピソード185 天空人の兵士&女の子 気球はゆっくりとしっかりと雲に着地する。・・・雲に物体が着地できるのか?それは雲によく似た、きちんと質量を持った地面であった。 マゴットは代表者として挨拶をした。 マ「お初にお目にかかります。 ガーデンブルグの民が、れい殿をお連れいたしました」 兵「お待ちしておりましたわ」やはり微笑んでいる。 れいは、何と言っていいのかわからない。その上、言わずにいられないものを見つけてしまった。 れ「つ、翼があります!」 なんと二人の兵士は、背中に大きな白い翼があった。 兵「うふふ。これは飾りですわ。 私たちはこのような飾りが好きなのです」 ユ「天空人とは、人間とは異なる存在ですか?」ユーリも興味津々だ。ユーリがれいと同じ様な言動をするとき、れいはとても安心する。 兵「天使の魂を持つ者が多いですが、体は地上の人間と大差ありません」 れ「天使・・・?」 兵「はい。そうですが、翼で空を飛べる生き物ではないのです」 兵「さてさて、兵士と会話するためにお越しいただいたわけはありませんので・・・」 れいは気球から、ふわふわの地


エピソード183 『天空の城』
エピソード183 ある日はユーリの元へ、城の前庭へと赴いた。 れ「ユーリさん。少しお話をしませんか?」 今日もユーリは、退屈な警備の代わりに庭の手入れをしているのだった。 ユーリ ユ「えぇ喜んで。れいの旅のお話を聞かせてくれるのですか?」...


エピソード182 『天空の城』
エピソード182 サーヤ サ「多分ね、そこが重要なのよ。 超一流になるかどうかの違い。あなたみたいに、やさぐれない子が超一流になるのよ。そして超一流にしか出来ない仕事がある」 れ「私、超一流じゃないわ」 サ「超一流じゃないのかもしれないけど、超一流みたいな凄さがあるわ」...


エピソード181 『天空の城』
エピソード181 するとようやく、サーヤが口を挟んだ。 サーヤ サ「じゃぁまずは、私とのおしゃべりに付き合ってくださる?」 れ「えぇ」れいは昔サーヤが苦手だったが、彼女も少しは丸くなったと感じている。そして、れいに敵意がないことはもうわかった。...


エピソード179 『天空の城』
エピソード179 思い残すことはないな、と確認すると、れいはマヤを抱きしめてからクスコの街を旅立った。 そして北方へと向かう。サマンオサに戻って船に乗らねば。長い旅の中で、いつの間にか所持金は3万ゴールドを超えていた。普通に客船の乗船券を買うことは出来た。 客船の雰囲気は行きの貨物船とはずいぶん違う。とても上等だし快適だ。ご馳走がたくさん出てくる。昼も夜も食べ放題だというからたまげる。しかし、客船のほうが貨物船よりも良いのかと問われれば、れいはそうとは言い切らない。「貨物船のほうが良い」とも言わないが、あの日貨物船での渡航を経験出来たことは、とても幸せだったと思う。 サンマリーノに到着すると、れいは雑多な店の中から世界地図を探して購入した。れいはガーデンブルグから気球に乗って北の地にワープしてしまったゆえ、それ以外の道のりでガーデンブルグに赴く方法がよくわからない。単純に来た町を戻ってしまうと、温泉宿で行き詰まってしまいそうだ。 幸いガーデンブルグへは、サンマリーノから南西側に円を描いて赴くことも出来た。そして新しい町を幾つかお目にかかりながら、
エピソード178 『天空の城』
エピソード178 しばらくは、ロイドの窃盗団が復讐とか奪い返しとか企てる懸念がある。れいは戦闘訓練も重ねたかったので、用心棒を兼ねてさらに数日、この街に滞在した。マヤはそれをとても喜んだ。 ある日の朝。れいの部屋の窓枠に、突然何かが飛来した!...


エピソード177 『天空の城』
エピソード177 普通、鳥が盗まれても行方を掴むのはそう難しくない。狭いところに閉じ込められればなおさら、鳥はピーチクパーチクと騒ぐ生き物だからだ。しかしあろうことか、このロイドという種は、とても利口で、ほとんど鳴かない・・・。...


エピソード176 『天空の城』
エピソード176 翌日は街をぶらぶらと歩く。虹色の鳥を見るという目的は宿の中で達成できてしまったので、あてもなくぶらぶらと歩く。 中央広場からは大きな教会が見え、その反対側の空には大きな山がそびえる。あれが霊山か。ピサック山というらしい。空を見上げると、雲が近く見える。なぜ...


エピソード175 『天空の城』
エピソード175 れいはリッカとの話の通り、虹色の鳥の住む町を目指した。そうでない町に行きつけば、「虹色の鳥の町はどこか」と尋ねてすぐに旅立った。しかしこの土地の者が言うに、虹色というか極彩色の鳥は、この大陸に幾らでもいるらしい。それを飼うことが文化になっている町が1つ2つ...


エピソード174 『天空の城』
エピソード174 町「れいと言ったか。 そなたは、村を出て今何をしているかわかっているか?」 れ「私は、旅をしているのです」 町「そうじゃがな。 旅をするとは、どういうことかわかるか?」 れ「うーん。それは私にとって、娯楽のようなものです。...


エピソード173 『天空の城』
エピソード173 れいが村長の話に聞き入っていると、一人の少女が目の前に現れた。 れいを見てニコニコと微笑んでいる。 少「お爺さま。遅くなりました」 町「あぁ、問題ない。 これはわしの孫娘じゃ。 リッカ。挨拶をなさい」 リ「はじめまして。村長の孫のリッカです。うふふ。...
エピソード172 『天空の城』
エピソード172 れいが町を見渡しながらポカンとしていると、住人の一人がれいに気づいた。 男「おまえ、どこから入ってきたんだ!」 れ「す、すみません。扉が、動いてしまったもので・・・」そう説明するしかない。れいは腰の刀を床に置いた。...


エピソード171 『天空の城』
エピソード171 れいは台座の淵まで歩き、その高台から風景を眺めた。 ただただ風の音だけが流れている。 やることがなくなってしまった。 ここからどの方角に行けば町や村があるのか、まったく情報がない。どうしよう? れいは太陽を探した。まだ日没までには時間がある。15時くらいか...


エピソード170 『天空の城』
エピソード170 やがて、大きな荒れ果てた町を見つける。城跡の女の言うことは間違いではなかった。 戦争で壊された雰囲気がある。誰もいない。生き物の気配があっても鳥が何かをついばんでいるだけだ。 領土を奪うでもなく、ただ民だけが殺された町。じゃぁ何のために滅ぼしたのか。歯向か...


エピソード168 『天空の城』
エピソード168 アドル アドルはれいを、街の教会へと連れていった。 ここの神父とアドルは、親しい仲であるらしい。 アドルはいきさつを神父に話す。相変わらず少々怒りながら。 神「なるほど!すばらしいお方です!それは報いが必要ですな」 ア「だから神父さんよ。魔導書の解読を手伝ってやってはくれぬか?」 神「解読ではなく、魔法そのものの伝授をして差し上げればよいと思います。 この本が解説しているのは《ベホマ》。回復魔法の最上位です」 れ「《ベホマ》!」マローニが使っていたやつだ。 ア「君、その魔法すら持っているのかね?」 れ「いいえ、使えません!」 神「それなら良かった。とても良い報酬だと思いますよ。喜んでお手伝いさせていただきます」 ア「良かった!良かった!」 神父はれいに、《ベホマ》の魔法のイニシエーションを施した。 れいは《ベホマ》を覚えた! ア「れいと言ったかね。 もしいつかカネに困ったら私のところに来なさい。いいかい!忘れるんじゃないぞ!」 いつまでも怒り口調なのだった。カリカリした、正義感に満ちた人なのだ。 アドルは忙しそうに帰っていっ


エピソード166 『天空の城』
エピソード166 れい!れい!起きて!目を覚まして! れいは、自分を呼ぶ声を聞いた。あぁ、死後の世界にやってきたのだろうか。声もなんだかすごいエコーで響いている。現実の世界とは思えないや。 れい!れい!意識をしっかり持って! まぶたが動いたわ!...
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