top of page
エピソード51 『天空の城』
エピソード51 町に戻り、夕飯を食べる。 宿に戻ったが、「たまには夜の町を歩いてみるか」とデイジーが提案した。 れ「私、夜の町ってあまり好きじゃないんです」 デ「だからこそ、オレが居るときに経験しておいたほうがいいだろう」 たしかに。こんなに心強いボディーガードはいない。...
エピソード49 『天空の城』
エピソード49 炭坑に着いた。 山にはポコポコと穴が掘られていて、まるでモグラかアリになった気分だ。 そしてミニチュアの線路が敷かれている。れいは線路というものを初めて見た。まだ長距離交通としての鉄道は普及していない。 やはり炭坑には炭鉱夫たちが居て、「何者だ?」と行く手を...


エピソード48 『天空の城』
エピソード48 ルマの町から馬車道沿いに進むと、新しい町は発見出来た。 また町の向こう側には小高い丘が見える。しかし今度はお城など立っていないし、森で覆われてはいない。 デ「鉱山で栄える町、だろうな」とデイジーは言った。...
エピソード47 『天空の城』
エピソード47 れいが動かなくなると、ガストンはキョロキョロと挙動不審になった。 れいの体にそろそろと近寄り、しかしガストンは止まった。 ガ「あの厄介な剣士を先にしたほうがいいな」そう小声でつぶやく。 そして、そろりそろりと隣の部屋へと抜けていった。...


エピソード46 『天空の城』
エピソード46 ガストン キャラデザ by 絵夢さん ガ「デイジーと言ったか?君、剣の扱いに長けそうだなぁ。 そうだ。ちょっとあの窓の下の、伸びすぎたバラのイバラを剪定してきてはくれないか? お給金をやろう。1,000ゴールドでどうだ? 割のいい仕事だろ?オレは金持ちだからな」 デ「・・・。 いいだろう。あの一角のバラだけでいいんだな?」 ガ「あぁ。すぐ済みそうだろう?」 デイジーは剣を持って、庭に出ていった。 れいも後を着いていこうとする。 ガ「いやぁ君はいいんだよ」ガストンはれいの手を引き留める。 デ「オレ一人で充分だ」とデイジーもれいを制止した。 私は残っていてよいのか。しかし、一人で・・・? ガ「あははは。なかなか食べられないな。 そのドアの先に手洗いがあるよ。手を洗えばチーズもパンも食べられるだろ」 れ「えぇ、そうですね」れいは手洗いに立った。 その隙にガストンは、デイジーのワイングラスに何かの薬を混入した! ガ「さぁさぁ、お腹を満たしたまえよ」 れ「えぇ、いただきます」 すると、3分もしないうちにデイジーが部屋に戻ってきた。


エピソード45 『天空の城』
エピソード45 まさか「吸血鬼を退治しに来た!」とは言えない。するとどう自己紹介すればよいのだ? れ「み、道に迷ってしまいまして・・・」とれいはとっさに言い訳をした。言い訳として苦しいと思ったが・・・ 男「ははは、そうなんだよな。ブルガ城に向かうつもりが、登る山を間違えてしまう人が多いんだよ。 そうかそうか。大変だったね。 食事でもしていったらいい。粗末なもんだがいいかい?」 ガストン キャラデザ by 絵夢さん れ「え、えぇ」と答えてから、れいはデイジーの顔を窺った。 デイジーは「いいだろう」と頷いている。 結局、何の証拠もない状態で「お前は吸血鬼か!」と問いただすわけにはいかない。それでは逮捕も成敗もできない。相手が尻尾を出すのを待つ必要があるのだ。 つまり「おとり作戦」が必要であることを、ここまで来てかられいは気づいた。そんな危険な巧みなことが、自分に出来るのだろうか?ちょっと青ざめてくる。 ガ「オレはガストンというんだ。ここで一人で暮らしているんだよ。変わり者だろう?ちょっと病を患っていてねぇ」 れ「お体心配ですね」 ガストンは2階の


エピソード44 『天空の城』
エピソード44 神父はれいの顔を見ながら、さらに話した。 神「もっと自分を高めたい、とお思いですか?」 れ「はい」 神「あなたにお勧めの課題があります。 相手の目を見て、話すようにしましょう。 コミュニケーション能力であり、愛想の練習です。 あなたは少しシャイなのでしょうね。それは悪いことではありませんが、もう少し自信を持った表情をし、力強く話したほうが、人から信頼を得られやすくなると思います。 今はまだ、『親の保護が必要な子』というふうに見えます。 れ「はい・・・」たしかによく心配されている。 神「時には冗談を言ったり、皮肉を言ったりすることも良いことですぞ。相手の頭をなでたり、肩を抱きしめたり出来るでしょうか? これらは魔法の習得と同じで、簡単に会得できるものではありません。しかし、旅というのはその練習にとても役立ちます。出会いと別れが多いから、ですね」 なるほど。何の教科でもないが、学んだほうが良いことのようだ。 れいは町で聞いた話をデイジーに報告した。 やはり吸血鬼とやらを討伐しに行こう、ということになった。 翌朝2人は町を出発
エピソード43 『天空の城』
エピソード43 食事を終えると宿を確保した。 れいは、せっかくなのでブティックを覗きたい、と言ったが、デイジーは「興味がないから別行動をしよう」と言って宿のベッドで昼寝をはじめた。 町の中なら大きな危険もないだろう。れいは一人で町をぶらつくことにした。...
エピソード42 『天空の城』
エピソード42 デイジーはなぜさすらっているのか? 尋ねてみると、《はやぶさの剣》という武器を探し求めているらしい。非常に希少なもので、街の武器屋では扱っていない。伝説の武具の1つである。 これは元々彼女の家系の家宝で、いつぞや盗まれてしまった。デイジーはそれを取り返したい...
エピソード38 『天空の城』
エピソード38 イムルの村には結局、1週間も滞在することになった。 魔法の町ということで、れいにとって興味深いもの・ことが多いのが大きな要因だろう。 魔法学校の子供たちやその周りの大人たちは、町の中で珍しい魔法の名前を叫んでいたりする。「それはどんな魔法なの?」とれいは尋ね...


エピソード37 『天空の城』
エピソード37 れいはその日の夕刻、改めてヨーダのところを訪れ、魔法の教科書めいた本を1冊購入させてもらった。 れ「これで夜もやることができたわ」 サランに居た頃、れいたちは夜の8時には眠りに就いた。そして朝の4時には鶏の鳴き声に起こされた。朝のとても早い生活だった。...


エピソード36 『天空の城』
エピソード36 ヨーダ キャラデザ by 絵夢さん ヨ「はっはっは。おかえりなさい」 なんと草むらでは、塔のことを教えてくれた学者のヨーダが、野草の採集をしていた。れいを待っていたようだ。 ぽかーん! ヨ「はっはっは。よく戻ってこれたのう。 しかも空から。 お嬢ちゃんはメラしか使えないと言っていた。 きっと、1階か2階を詮索したらもう息切れして、歩いて帰ってくるだろうと思っとったよ。 魔物の大群をかいくぐり、《そらとぶ靴》を引き当てて空から帰ってくるとはのう。 立派なもんじゃ!」 れ「体が、空を飛びました!」 ヨ「だから言ったじゃろう。 瞬間移動の魔法が、昔はあった。 その靴は、その魔法の試作品みたいなもんじゃ。塔からこの町まで人を飛ばすくらいのことは、この町の前の学者にも成功したらしい。ほっほっほ」 改めて草原に座り込んで、れいは続けた。 れ「塔の試験を、突破出来たというのとも違うんだと思います。 自分のチカラじゃなくて、助けてもらってどうにかなりました。 弱点を、今のうちに直しておきなさいと言われました」 ヨ「ふうん。 自


エピソード35 『天空の城』
エピソード35 2階に上がるとまた迷路が待ち構えており、魔物が襲い掛かってくる。そしてやはりこの塔の魔物は、いつも4匹や6匹、ときには8匹も群れをなしてくるのだった。 そう。「魔物が群れて襲ってくる」ということが、この試練の最大のポイントだ。...


エピソード34 『天空の城』
エピソード34 2階への階段が見えた。そこには何か、台座があり石板が掲げられている。 『あなたの祖母の名前を書け』 なんだこの指令は!? れいにはローズの他にもう一人の祖母がいたが、思い入れがあるのは圧倒的にローズである。思い入れの問題ではないのかもしれないが、深読みしても...


エピソード33 『天空の城』
エピソード33 面白い情報が手に入った。色々と。 魔法学校に興奮したそばから、でも「学校という組織では一流は育たない」という見解を聞いてまた興奮する。興奮ではないか。感慨深い。よく考えてみればれいも、学校に通うよりも誰か尊敬できる師にマンツーマンで師事したい。...


エピソード32 『天空の城』
エピソード32 大通りからはずれた場所に、本のたくさん並ぶ店を見つけた。 図書館だろうか?入って尋ねてみる。 男「いいや、古本屋じゃよ。貸すのではなく売っている」 れ「そうですか。魔法の勉強に興味があるのですが、魔法学校の教科書みたいな本はありませんか?」 男「あるにはあるぞ」男は本棚から幾つかの本を見定める。 男「しかし本っていうのは結構高いぞ。こっちは1,000ゴールド。そっちは1,200ゴールドじゃ」 れ「た、高い!」命に関わる武器や防具を300ゴールド払って買うのが精いっぱいな今のれいだ。読書のために1,000ゴールドというのはちょっと釣り合わない・・・。 れ「でもこの町では結構な需要があるのですか?」 ヨ「いやワシは、古本を売りながら、学者をしておる。魔法学者をな。ヨーダと言う。 魔法学者というのは魔法以外にも色々調べものが必要じゃから、本に囲まれていて丁度いい」 ヨーダ キャラデザ by 絵夢さん れ「なるほど。そうですね。 お爺さんはどんな魔法の研究をしているんですか?」 ヨ「瞬間移動の魔法を研究しているんじゃがね。なかなか手こ
エピソード31 『天空の城』
エピソード31 興味を引かれるれいは、校門の前まで行き中をちらちらと覗く。校門には守衛がいるが、「中に入っていいですよ」とれいに言った。他の町からも学生を募りたいゆえ、学校見学は随時OK、というスタンスなのだった。 れいは窓から教室を覗く。...
エピソード30 『天空の城』
エピソード30 入国審査を終えて平野に降り立つと、ボロ馬車を引き連れる男たちが何人も、れいに群がってきた。 馬「ボンモールまで5,000ゴールだ!乗っていかないか?」 馬「いいやこっちは4,900だ!どうだ?」 馬車の勧誘である。...
エピソード29 『天空の城』
エピソード29 そうだ。お金がまた結構貯まったはずだ! れいは両替え屋で換金をし、防具屋に行ってみた。 盾が欲しいが、《皮の盾》はまた《メラ》ですぐ朽ちてしまいそうで不安だ。その上のグレードの《うろこの盾》も魔法攻撃への耐久性に乏しいような気がした。...
エピソード27 『天空の城』
エピソード27 思いがけない方法で《メラ》や《キアリー》を会得して、「魔法というのはこんなに不思議で刺激的なものなのか!」とれいは震えたが、実はそうでもない。 普通の魔法使いや僧侶は、師匠に付きながらもっと安全に魔法を習得していく。こんなドラマチックないきさつで《メラ》を習...
bottom of page
