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エピソード26 『天空の城』
第2章 神秘的なこの世界 エピソード26 攻撃魔法を覚えたれいは、意気揚々と街の外へ繰り出した。 さぁ魔物よ。どこからでもいらっしゃい!とどこかのファンタジー小説の魔法使いになった気分で、腰に手を当て胸を張る。 まずはいっかくうさぎを相手に《メラ》を試し打ちしてみると、一撃...
エピソード25 『天空の城』
エピソード25 町「1つ、君に頼みがあるな」 れ「何でしょう?」 町「さっき君がすれ違った、強そうな冒険者たちだが、また町で見かけたら、町長のところに寄るように言ってくれないか?『頼み事がある』とな。『報酬はすごい魔法だ』とでも言っておいてくれ」 れ「わかりました」...


エピソード24 『天空の城』
エピソード24 サントハイムにせよフレノールにせよ、冒険者らしき人たちと時々すれ違う。彼らは立派な武器や防具を装備している。どうも冒険者が入手すべき武具は、《皮の鎧》や《青銅の剣》が最終到達点ではないようだ。それすらまだれいは入手出来ていないのだから、冒険にはたくさんのお金...


エピソード22 『天空の城』
エピソード22 れいはなんとか逃げ切った。城から離れることさえ出来れば、街ではどうにか雑踏に紛れることが出来る。 とはいえサントハイムの城下町でずっと過ごしてはいられない。装備は最弱、マンドリルを倒せるようにもなっていない、準備はぞんざいだが、この街を飛び出した。...
エピソード21 『天空の城』
エピソード21 れ「やったぁ!通行手形を手に入れたわ!」れいはご機嫌だ。これでサントハイムではない国までも遠出することが出来る。 さて、次なる国はどこにあるのだろう?情報が欲しい。 城を出ると、立派な馬車が数台、並んでいるのを見かけた。貴族たちがタクシーのように乗る馬車だ。...
エピソード20 『天空の城』
エピソード20 翌朝。 ついにお城へ謁見に行ってみることにした。許可証・・・通行手形を貰えば外国にも行けるようになるのだ。 王都サントハイムは大きな街の中に城がある。城はおおむね開かれているようで、ところどころに番兵は居れども大した咎めもなく城に入っていける。商人が入って行...
エピソード19 『天空の城』
エピソード19 れいと一緒に、夜の闇も街に入ってきた。 サランに居た頃は、20時にはもう眠りに就く生活だったが、サントハイムには外灯がある。夜が来てもまだ外は明るいし、街はまだ眠りそうもないのだった。 夕飯を済ますと、れいはまた街を歩いた。「女の一人歩きは気を付けろよ」とあ...
エピソード18 『天空の城』
エピソード18 次は防具屋だ。 何を買うのが良いのだろうか?さっぱり見当がつかない。 強そうなのは180ゴールドの《皮の鎧》なのだが、そんな戦士じみた格好になるのは少々抵抗がある。 そんなれいの戸惑いを察したのか、防具屋は声を掛けた。...
エピソード16 『天空の城』
エピソード16 れいはまず、両替え屋を探した。魔物を倒して入手した宝石を、お金に換えなくては。 バラバラバラ。 れ「これをお金に換えてください」 店「はいよ。ひぃふぅみぃ・・・148ゴールドだね」 れ「このお金で、宿屋に泊まれますか?」れいはこの大都市の勝手を尋ねた。...
エピソード14 『天空の城』
エピソード14 れいは、さらに学者に食いついた。 れ「私、魔法に興味があります。いずれはたくさんの魔法を使えるようになりたい。 魔法というのはどうやって習得するんですか?」 学「魔法の習得方法は様々ある。 戦闘を重ねたり、魔法の発動を重ねたりすることで自然と会得することもあ...
エピソード13 『天空の城』
エピソード13 教会を通りすぎるとその横には、少し大きな家があった。家、なのか?店のように大きな間口を持った建物だ。 本がたくさん並んでいる。 れ「図書館かしら?」本好きのれいは関心を抱いた。 学「図書館ではない。研究所だよ。学者の家さね」...
エピソード12 『天空の城』
エピソード12 翌朝起きると、空はとてもすがすがしい水色をしていた。 が、れいはまるで大雪の日の朝のように布団から出ることが困難だった。体中が痛いからだ。昨日一日、冒険をして歩き続けたことで、体中が筋肉痛なのだった。 筋肉痛というのは不思議なものだ。体が自然治癒力を働かせれ...
エピソード11 『天空の城』
エピソード11 日が暮れてしまう前に宿を取らなくては。 「えぇと、どこだったかな」サラン村の側から入ると、宿屋は遠い場所にあった。キョロキョロしながら、れいはようやく宿屋を見つける。 素朴な村の、素朴な宿屋だ。王都から来るとその粗末な部屋に文句を言う者も少なくないが、同じ様...
エピソード10 『天空の城』
エピソード10 サランの村を通り過ぎる。体力的なことを考えれば1日休んでから旅立ちたいが、やはり帰るのは気まずい。 いや、吊り橋の試練を果たしてきたこと、それに偉く感動したことを村長に報告すべきか?そうも思うが、やはり村に入るのは気まずいな、とれいは思った。...


エピソード9 『天空の城』
エピソード9 ライドン ラ「そうだとも!何で今まで何も教わらなかったのか・・・ まぁいい。話しててもキリがないからな。 とにかく、旅立つ君に1つだけ、魔法を伝授するよ。 《ホイミ》という魔法だ。知ってるだろ?傷や体力を回復する魔法さ」...


エピソード8 『天空の城』
エピソード8 ライドン ラ「吊り橋の試練に女がやってくるなんて、思ってもみなくてさ」 れ「あなたは、吊り橋の試練の審判員?」 ラ「まぁそんなもんかな。ご褒美をあげる係さ」 れ「そういえば」そんなことが立札に書いてあった。 ラ「来てごらん!」...


エピソード4 『天空の城』
エピソード4 サラン服のれいちゃん のどかな道を少し歩けば、サラン村の村長の家はある。 犯罪の少ない村だ。村一番の権力者の家さえ、玄関も戸も開け放たれている。 れ「村長さん。いますか?」 れいは家の中を覗くが、シーンとしていた。 耳を澄ましてみる。 ザク、ザク、ザク。どこからか音がする。 れいが裏庭へ周ると、村長は畑仕事をしていた。 れ「村長さん、こんにちは」 村「おぉ、ローズちゃんとこの子か」 村長は振り返って汗をふいた。 カリン村長 キャラデザ by 絵夢さん れ「相談ごとが、あるのです。お話聞いてもらえますか?」 村「ほっほっほ。 旅立ちたいのか?」 れ「えぇ!? どうしてわかるのですか!?」 村「ワシは、この村の村長じゃよ」村長はお茶目にウィンクして見せた。 村「200人しかいない村じゃ。村民の考えてることぐらい、なんとなしにわかる」 れ「私なんて、村長さんとほとんどお話したことないのに!?」 村「ローズちゃんとこの孫娘じゃよ。 それが15歳のときにどんな思いを抱くか、それは察しがつく。 いや、もっと言えば・・・ローズちゃんからも


エピソード3 『天空の城』
エピソード3 れい サラン服のれい れいの住むサラン村は、山奥にあるし小さい。が、国ではそれなりに有名であった。 なぜなら、60年前に魔王を討伐した勇者は、この村の出身だったからだ。そしてどうやら、その連れの魔法使いまでもが。 勇者がサラン村の出身だったことは有名だ。 だから村では、主に男の子たちの教育の際に「おまえも勇者様のように勇敢に」とか「あなたも勇者様のようになれるよ」とかたしなめるのが、常套句になっているのだった。 一体なぜ大きな王都ではなく、こんな辺鄙な村から勇者が誕生したのか、れいはずっとよくわからなかった。 兵士としての教育が盛んなわけでもない。この村には教会すらなく、倫理観や正義感の教育も盛んではない。ただただ素朴でのどかな村である。 ローズはれいを、冒険の旅に出させたいと、願っているような口ぶりだった。少なくとも晩年は。 それなら「あなたは魔王を倒した魔法使いの孫なのよ!」と言えばよかったのに。そしたら「私は冒険や魔法の才能に長けるのだわ!」と勝手に思い込んで、児童文学を読んでいる最中から本の中に飛び込んでしまっただろうに。.
エピソード2 『天空の城』
エピソード2 ローズがれいへのささやきに満足し、うつらうつらしはじめたのを確認をすると、れいは母屋へと戻ることにした。祖母のローズはれいの家の離れに住んでいる。 離れのドアを開けて外に出ると、夜風がぴゅーとれいを吹き抜けた。 「うぅ。寒い」 れいは少し震える。...


ラノベ『天空の城』まえがき
今作のヒロインれい(衣装は物語中盤のもの) まえがき このお話は、ドラクエをもとにしたライトノベルでありつつ、ドラクエを知らない人でも楽しめる旅小説です。 「ライトノベルと小説の中間」といったテイストで書かれています。私のラノベの中ではシリアスですし、長文です!...
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