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エピソード108『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード108 賢者マーリン(仮設定) マ「まりん。そなたは神秘や魔法に憧れるか?」 ま「いいえ、あまり」 マ「はっはっは。それでよい。 過去に、地球の歴史上最高の神殿に仕えていた者が、踊り子のブループリントを携えて生まれてきた理由が、わかるか?」 ま「うーん?」 マ「『魔法は1つではない』という真理を体現するためだ」 キ「ちょっと!意味がワカンナイわよ!」 4人「仙人の扱いが雑すぎるー(汗)」 ゆ「魔法は一つではない?」 マ「魔法とは、魔法だけではない。 神秘的にも思えるチカラを発揮するのは、何も魔法だけではない。 たとえば料理だ。 食材を組み合わせることによって思いがけない味になり、人を健康にしたり恍惚させたりする。 それは一種の魔法だ。現代人にとってその化学変化は当たり前なのかもしれないが、原始人にとって、玉ねぎを煮込むことで甘くなるなど信じられぬ奇跡だった。信じない者も多数おり、喧嘩すら起こした。 しかし実際に料理人たちは、食材を巧みに組み合わせて毎日魔法のような飛躍を起こして見せる。 たとえば踊りだ。...


エピソード107『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード107 ピラミッドのど真ん中は、大きな口を開けていた。 そしてその前には番人が立っている。 ピラミッド入口のイメージ。挿絵の参考に♪ by生成AI ア「中に入れるの?」アミンが声を掛ける。 番「アッサラームの者じゃないな?一人1000ギルだ」 5人「1000ギル!?」高すぎる!というリアクションである。 ア「ちなみにアッサラームの人間だったら幾らなの? 番「10ギルだ」 5人「ひゃくばい!?」吹っ掛け方が豪快すぎる!! ゆ「100ギルが適正価格かな、と思ってしまった自分が情けないわ・・・(汗)」 番「とにかく1000ギルだ」番人は、カネを寄こせと手を差し出した。 ゆ「1000ギルは高いなぁ・・・(汗)」 番「嫌ならかまわん。帰りたまえ」 ア「帰りたいって言ってるんじゃないんだよ。高すぎるって言ってんだ」 番「ピラミッドがどれほど神聖なものかわかって言っているのかね?」 番人は相変わらず偉そうに、ためらいもなく胸を張る。 仕方なく一行は、一人1000ギルずつ払うことにした。 するとだ。 番人の横にいた老婆が口を開いた。...


エピソード106『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード106 さすらいまりん(仮) 翌朝、朝食までもまりんは同行した。 な「これからどこに行くの?」とななは尋ねる。 ま「ピラミッドに行ってみたいの!」 ア「ピラミッドって遠くから眺めるだけじゃなく、中にも入れるの?」 ま「たぶん・・・」 ゆ「そもそもどうしてピラミッドに来たの?こんな砂漠なんて、まりんちゃんには全くイメージ違いだったりするけど・・・」 ま「北の町でね、ピラミッドの話を聞いたの。 『昔神殿だった大きな建造物がある』ってね。 『神殿』って言葉を聞いて、なんかわたし、『懐かしい!』って思ったの。そこに行かなくちゃ!って」 な「昔は神殿にいたの?」 ま「ううん。生まれてから神殿なんて場所にいたことはないけど」 ゆ「過去世で、神殿にいたことがある・・・?」 キ「きっと、そうなんでしょうね♪」 どこかを目指す衝動にも、色々なものがあるもんだ。 自慢の馬車にまりんも乗せ、一行は向こうにそびえるピラミッドを目指した。 砂漠の真ん中になぜ忽然と大きな三角があるのか、この人を寄せ付けない荒野を思うと不思議でしょうがない。 キ「昔は砂漠じゃな


エピソード105『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード105 夕食を終えると、一行は外に出た。ゆっくりと宿へと戻るつもりで歩いていた。 するとまた、路上に人だかりを目撃する。今度は何だろう?背伸びして見てみると、誰かが躍っている。 な「おぉ、すごぉーい♪ ってあれ、まりんちゃん!!??」 なんと、アッサラームの路上で人だかりを作っていたのは、先日ダンスコンテストで出会ったまりんであった。 さすらいまりん(仮設定) by生成AI な「まりんちゃーん!!」 ゆ「こんなところで何してるの!?」 と二人が大声を出すと、まりんは即座に踊るをやめて、二人を見た。 ま「わぁ!ななちゃんにゆなちゃんにキキちゃん!? きっとどこかで会えると思ってたー♪」 な「名前まで覚えててくれてるーぅ(♡▽♡)」 4人は抱き合いながら再会を喜んだ。 ま「というわけで、お友達に会ったので今日はお開きでぇす」 と、まりんは聴衆に向けて丁寧にお辞儀した。 一行は星空の下、噴水のベンチに座り込んだ。 ゆ「こんなところで何してるの!?」 ま「えへへ。わたし、旅に出ちゃいましたー♪」 4人「えぇー!?」 な「ひとりで??お友達


エピソード104『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード104 永遠に変わり映えしないのではないかと不安になるような砂漠を歩き続けていると、やがて眼前に、本当に「大きな三角形」が見えてきた!一同は驚いた。正確に言えば三角錐である。 そしてその手前には、やや大きなオアシスがあった。町並みの賑わいがあるようである。 ―アッサラーム― ピラミッド最寄りのオアシスは、名をアッサラームと言った。 ちょっと大きな宿屋や、たくさんの商店もある。一行はようやく一安心!と思ったが、そういうわけにもいかなかった。 アッサラームのイメージ。挿絵の参考に♪ by生成AI のどを潤そうと食堂に入ると・・・ ア「なんだって?ミントティーが1杯30ギル!?」 コナンベリーの10倍もの額だ! ア「さすがにボッタクリすぎだろ!僕らが勝手を知らぬ余所者だと思って!」 しかし店主は動揺の色を微塵も見せない。 店「いやいや何をおっしゃる!これが商売の道理というもんだよ。 砂漠という過酷な土地に食料を運んでくるのは一苦労さ。間に多くの手間や人を介するほど、値段が高くなるのは仕方ないってもんさ」 その道理を受け入れてか、隣の席の商人


エピソード103『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード103 一行は、次の目的地をイシス国のピラミッドに定めた。 ピラミッドは遥か北方の、砂漠の地にあるらしい。 砂漠と言えば、妖精の里に行くときに赴いたことがある。あの時は大変だった!という記憶が一行にはあった。なにしろ厳しい日差しを遮るものがない。木陰すらない。目を癒す緑がない。 それに比べて今は馬車がある♪だから大丈夫だ!と思ったが、そうは問屋が卸さないのだった。 砂漠というのは不思議なもので、昼間は灼熱地獄とも形容したくなるほど暑くなるくせに、夜になるととても冷え込むのだ。それは凍え死にそうなほどだ!これも、一行には幌馬車があったからまだマシではあったが、一般の旅人にとって砂漠を渡るということがどれほど苛烈なのか、想像に難くないのだった。 砂漠の困難はそれだけではない。この荒れ果てた地を渡る人はそう多くないため、道がないばかりか立札もほとんど見かけない。隊商の通った轍が道の代わりであったりするのだが、それとて風に砂が運ばれ、道が消えてしまうこともある。 わずかなオアシス、わずかな食糧、わずかな情報を渡り継ぎながら、慎重に旅する必要があ
エピソード102『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード102 また、道具屋の店主はこんなことを言う。 道「世界樹だって?そんなのたくさんあるよ」 4人「えー!!??」 道「知らないのかい?みんなが買ってくこの8ゴールドの《やくそう》。 これは世界樹って植物の一種だよ。 世界樹は癒しの力の強い植物なんだ。...


エピソード101『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード101 数日を経て、一行は次なる街に到着した。 またも大きな城下町だ。 ―コナンベリー― 街は賑わっていた。民が興奮している、と言ったほうが良いだろうか。 その理由を、一行もすぐに理解する。 コナンベリーのイメージ。挿絵の参考に♪ by生成AI 街の入口の広場には大きなテレビモニターがしつらえてあり、遠い国の出来事を鮮明に伝えている。町民の多くは足を止めてそれに見入っている。 町「この国はテレビジョンが普及している、数少ない工業先進国さ!」と町民は自慢気に言った。 ななやゆなにとって、テレビなどというのは別に珍しいものではなかった。住んでいたエンドールの国には、一家に一台どころかもはや一人一台に迫るほど普及している。しかし、考えてみると、エンドールを出てからの旅路ではテレビなど一度も見たことがなかった。テレビが普及している国は、そう多くないようだった。 さて、何をしようか。 情報収集と目的探しのために、一行は町をぶらつく。 せっかくなので大きなテレビを構える食堂に入って食べてみる。 客たちは食事の手もろくに動かさずに、テレビに見入ってい
エピソード100『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード100 馬車は北東へと向かって走った。 馬車の中で、アミンは語る。 ア「・・・するとさぁ、ベルガラックと同じようなことが、他の街でも起こりうるってことじゃないの?」 キ「何が?」 ア「街が発展しすぎて、結界が及ばないってことだよ。...
エピソード98『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード98 一行はさらに街を歩いた。物色するだけでも楽しいし、レアな情報がもっと欲しい。 ア「いやぁ世界樹の情報があっさりと手に入ったね!」 キ「魔王退治なんかしないと思うけど、いちおそっちもリサーチしてみる?」 キキはまたしばし考えた。魔王に関する情報を知っていそうな...


エピソード97『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード97 ―ベルガラック― ベルガラックは大きな街だった。城壁街ではない。 大勢の人が賑わい、馬車の往来も多い。あちこちで商人たちが交渉しているのがわかるし、道端に品物を広げて商売するものも大勢いる。たしかに皆いかがわしい顔をしているが、珍しいものを眺めながら歩くのは楽しかった。 ベルガラックのイメージ。挿絵の参考に♪ by生成AI 2、3の露店商に「世界樹を知っているか?」と尋ねてみたが、特に何も知らないのだった。 ゆ「誰に聞いたら知ってるのかなぁ?」 キ「そうねぇ。世界樹に行ったことのある人が一番理想的だけど・・・」 な「それってどんな商売の人?」 キ「トーサカは世界樹について、何て言ってたっけ?」 ア「岩山の中の砂漠の中、とか言ってなかったか?行けそうにもない場所だったなぁ」 キ「それだわ! つまり、えーっと・・・」 キキはより前のめりになって街を見渡した。 キ「ねぇ、飛行機に関する品物を売る店とか、なぁい?」 4人は協力してキョロキョロする。 キ「あったわ♪」 プロペラばかりを扱う露天商がいる。 キキは率先して駆けていった。...
エピソード96『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード96 一行が村を出ようとすると、出口のところに卑弥呼の兄が佇んでいた。 ゆ「あの、お声をかけてよいということなのでしょうか?」 兄「いえ・・・」 ゆ「あ、ごめんなさい(汗)」 兄「私がお声掛けしようと思って待っていた所存です」 な「わぁ♪」...


エピソード95『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード95 一行は卑弥呼との会話に一通り満足すると、今日も田んぼに出た。 体力のある4人にとって、野良仕事で汗をかくのも悪くはない。 「何日か続けてもいいな」と4人は共に思うのだった。 昼下がりになると、大きな畦道で若い娘たちのはしゃぎ声が聞こえた。 ななやゆなは思わず反応する。 声の方向を眺めてみると・・・おや?どこかで見たことのある衣装だ。 な・ゆ「もしや!?」二人は顔を合わせて、そして娘たちに駆け寄った。 な「おーい! こないだのダンスコンテストに出てた人たち??」 娘「きゃぁー!一番かわいい踊りしてた人たちだぁ!!」 一行は手を合わせ、抱き合いながら、キャッキャと喜んだ。 白い着物に赤い袴をはいた、凛々しくも可愛らしいチームだった。今もその衣装を着ている。 巫女ちゃんズ(仮設定) by 生成AI な「田んぼでダンス練習してるの?」 娘「ううん。稲刈りしてるのよ」 ゆ「えー!あなたたちも稲刈りするの?」 な「ダンスの衣装で稲刈りするの?」 娘「もっちろん♪この村じゃ誰でもするわ。卑弥呼様だって! これはダンス衣装じゃないわ。いつもこ


エピソード94『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード94 日暮れと共に、一行は村へと引き上げた。 ターシャは自分の家へと4人を案内する。 タ「あぁ、ちょっと待ってくださいね! 私の家へお泊めしてもよいか、卑弥呼様に一応伺ってきますんでね」 ア「ひみこさま?村長さんのことかな」 ターシャは村の真ん中の大きな屋敷までひょこひょこ歩いて、すぐに戻ってきた。 タ「良いとのことですよ。さぁさ、入っておくんなまし」 4人はターシャの家に上がらせてもらった。大きな三角の、藁ぶき屋根のお家だった。 囲炉裏に火を入れ、ターシャは夕食の準備を始める。 タ「適当にくつろいでおいてくださいな」 そう言うと自分は台所に赴き、何やらザクザクと食材を切っているようだった。 しばらく待っていると、具だくさんの雑炊が出来上がる。 ア「そう!ソレッタでも食べたけど、このなんかしょっぱ美味しい汁がイイんだよなぁ!」 タ「おほほ。お醤油のことでしょう。シコク自慢の調味料です」 ア「でもなんか物足りないような・・・」 ゆ「あ!わかった、動物性の食材を使ってないからじゃない?」 ア「そうか。毎日雑炊でも歓迎なんだけどさ、明日は鶏


エピソード93『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード93 フェスティバルが幕を閉じると、旅行者たちはだんだんに町から消えていった。 一行は先を急ぐ旅でもないゆえ、お祭りの高揚のないソレッタも見たいと思い、もう少しここでのんびと過ごした。 ダンサーたちの中には観光レジャーを兼ねる者もおり、終演後に食堂の片隅で出会ったりすると、互いに抱き合って喜び、「私の国に来たときは観光案内してあげるからね!」などと親睦を深めるのだった。 各地から観光客が集まる性質ゆえ、グルメも充実していた。異国から移住してきてその国の料理屋を営む者もいる。 ある日のランチでは、ななたちはエンドールでよく食べたコメを使ったリゾットを見つけて、その馴染みある触感を懐かしんだ。 ソレッタの町でも世界樹についての情報収集をしたが、めぼしいものは無かった。魔王について語るものも無かった。 新しい目的が見つからないとわかると、一行は酒場を目指し、《WANTED》の掲示板を眺めた。 『コメを収穫する稲刈りの作業を手伝ってほしい』 アミンはこの依頼に親近感を抱き、仲間たちに提案した。3人は同意した。 ア「えぇっと、依頼者の住所は・・・


エピソード91『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード91 出場者には立派な寝床があてがわれるかと期待したが、そうでもないのだった。 一行は改めて仮眠所のほうの列に並び、粗末ながらも屋根のある寝床を確保した。 夜。女たちはドキドキそわそわして落ち着かない。 キ「きゃはは!優勝しちゃったりしてぇ~♪」一人を除いては。 ア「まぁ、コンテストのために練習してきたわけじゃないんだから、負けて元々だよ。気楽に楽しんだらいいさ」 アミンは3人を落ち着かせるために、手製のハーブティーを淹れてやった。 アミンとトーサカは出場しないのだ。 ト「うん?このお茶、ミントスのサチのお茶によく似た味だね!」 ゆ「サチって、あの町はずれの喫茶店にトーサカも行ったの?」 ト「うん。町をぶらぶら歩いて見つけたよ」 ア「あんな開いてるか閉まってるかもわからない店に!?」 ト「そうさ。旅人なんて、そういう店が好きだよ♪」 な「へんなのぉ~♪」 キ「彼女、足が不自由で動けなかったんじゃない?」 ト「そうだよ。店に入ったら『お茶は出せませんよ』って言われちゃったけどね。 常連さんらしきお客さんが、自分でキッチンに入ってお茶を淹


エピソード90『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード90 1週間の長い道のりを経て、やがて一行はソレッタの城へと辿り着いた。 城はよくある城壁街だが、城門は何やら色とりどりの紙テープや花などで、飾り付けされているのだった。お祭りムードである。 ソレッタのイメージ。挿絵の参考に♪ by生成AI ア「そういえば、ソレッタではどんなお祭りが見られるの?」 ト「毎年違う催しをやるんだ。地元の人はそれなりに知ってるけど、異国の人はあまりその内容を知らない。 ワクワクして楽しいだろ♪」 今年は何が催されるのだろう?城壁街の中をキョロキョロしていると、 『ダンスコンテスト!会場はコロシアム』 といったのぼりをよく見かけた。 な「ダンスコンテストだって、楽しそう~♪」 ゆ「私たちでも楽しめそうな内容で良かったわね」 そして街には、ダンサーのような派手な衣装を着た人々が大勢いた。彼らのすべてがコンテストに出場するわけではなく、ダンスを見るのに自分もダンサーのような格好をして、テンションを上げているのだ。いわゆるコスプレだ。 そして観光客をターゲットにした露店やら土産物屋やらがたくさん出ている。...
エピソード89『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード89 一行は数日の旅に備えて食料などを買い込み、次の目的地目指して出発した。 馬車の中に他の者が乗るのはハグリッド以来か。 ゆ「どうして足をくじいちゃったの?」 ト「あはは。どれくらい連続で歩けるかな?なんて妙な好奇心が浮かんじゃってさ、50時間くらい続けざまで歩...


エピソード88『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード88 サチの依頼どおり、一行は酒場に向かった。 な「ゆな、お姫さまに間違われるなんていいなぁ」 ゆ「なにその奇妙な嫉妬心(汗)」 キ「そうよなな、声の役者さんになりたいんだから、ときにはお姫様と間違われるくらい麗しい言動をしてみたって良いんじゃない?」 な「えぇ、無理ぃ(汗)」 サチの依頼書をはがす。 昼下がりの酒場は空いていて、夜の営業中とは異なる独特の空気を持っている。まばらな客が、静かにジンジャーエールなど飲んでいたりするのだ。 「他にも何か、依頼をこなしてみようかな」そんな気持ちで4人は掲示板を眺める。 先日はなかった依頼が目に付く。 キ「こんなのあるわよ? 『ソレッタの城まで運んでほしい』だって」 なるほど、きっと城が近くにあるのだな、と4人は思った。そして次の目的地を目指しながら人助けができるなら、一石二鳥というものだ。 キ「ほら、《報酬は20ゴールド》なんて、いかにもわたしたちにピッタリだわ♪」 ア「いいんじゃないか♪ えぇと、依頼主の住所は・・・ 『酒場の隅のテーブルのオレンジジュースの前』 なんだこりゃ!?」.


エピソード86『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード86 一行は寝床を確保すると、宿の食堂で昼食をとった。 キキはホワイトシチューにクスクスの粒々を放り込んで、いわゆる「猫まんま」のように食べている。 ゆ「もう!お姫だってのにそんなはしたない食べ方でいいの!?」 キ「えぇ?この食べ方の何がはしたないの?? スープに漬けて食べて美味しいんだから、それでイイじゃなーい♪」 ア「ゆたなたちの国ではそういうのを『はしたない』と言うようだけど、それは世界の常識ではないかもね? スープにパンを浸して食べる国なんかも、幾らでもあるようだけど」 ゆ「そっかぁ。固定観念に縛られちゃダメね」 な「そうだよゆな!シチューが美味しんだから、ご飯もシチュー味にしたほうがお得だよ♪」 色々な国の食事を楽しむのは、旅の醍醐味の1つだ。 国による価値観の違いなど考えながら食べると、なお楽しい。 一行は、武器屋を覗いてみたり、道具屋を覗いてみたりして新しい町を楽しんだ。 防具屋には《銀の髪飾り》という女性向けの頭部防具を見つけた。 銀の髪飾り な「あ、これかわいいー♪」 頭部防具と言えば兜ばかり見てきたので、髪飾りな
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