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第7章 どうくつ
第7章 どうくつ リ「さてと、二人揃ったことだし、今度こそ冒険に出ますかね!」 マ「わぁーい、西に行ったら洞窟があるんだよ!」 リ「ゲーム慣れするための初歩的な洞窟でしょうね。 まずはそこに行ってみよう」 マ「わーい、お宝お宝ぁ~♪」 リ「ストーっプ!まだ慌てないこと!...
第38章 アークボルト
第38章 アークボルト 宿屋のロビーはバーを兼ねているが、そこには旅の神父が一人、酒を飲んでいた。 神「おやおや、ずいぶん身軽ななりの旅人ですね」彼は人恋しそうに二人に話しかけた。 リ「えぇ、色々とこだわりがありまして」リオは簡潔に回答をした。...
第51章 スタンシアラ
第51章 スタンシアラ ノーラと別れて、二人は二人の冒険に戻った。 アリアハンの玉座の間には新しい《旅の扉》が出現し、そこに飛びこむと新階層へと繋がっていた。 リ「良かったー! アリアハンの玉座に戻されたとき、もしやアタシたちのレベルや装備まで初期状態に戻っちゃったかと不安...


第53章 ステテコパンツ
第53章 ステテコパンツ 金曜の夜がやってきた。 冒険者たちはスタンシアラ城の王の間に集まる。王がイベントの号令を掛けるようであった。 王「妃の薬を探させている。が一向に特効薬が見つからない。 領土を越えて、危険な地域まで探索に行ける精鋭を募る必要がありそうだ。...
第50章 ノーラ
第50章 ノーラ ラーミアが一向を運んでいったのは、とても懐かしい場所だった。 ある城のテラスのスペースに降り立つと、そこには《旅の扉》がある。 ラ「お入りなさい」ラーミアは3人にそう促すと、それでもう、別れの言葉も言わずに飛んでいってしまった。...


第60章 キラーマシン
第60章 キラーマシン リ「シスター!『体勢を立て直せ』の意味がわかりました! 回復をするだけじゃだめなのね。 面倒くさくて受け入れたくないけど、またレベル上げが必要だわ」 シ「そうだと思われます。 レベルのアップだけでなく、何か強力な特技の習得も必要かもしれません。...
第41章 ぼうれい
第41章 ぼうれい 亡霊とやらに会う予感はしていたが、死闘を被るのは予想外であった。体力が底を尽きてしまったので、一旦町に戻って休息をとった。2つ目の遺跡を訪ねるのは次の日になった。 2番目として二人が選んだのは、北の遺跡だ。知将ブレイドというのも何か、存在感が大きいような...


第58章 ヴァーチャルゲーム
第58章 ヴァーチャルゲーム 長い! 《キラーマシン》がラスボスのような攻撃を繰り出してきたのに、ロンダルキアの洞窟はまだ終わらなかった。 トレジャーハントのイベントで入手した《エルフの飲み薬》はもう残り1つ。この洞窟の最後にボスがいるなら、もう勝ち目はない。...


第48章 ぎんゆうしじん
第48章 ぎんゆうしじん 二人はカボチの村へ、元来た荒野を戻った。そして宿屋へと向かう。いつぞやの吟遊詩人はまだそこにいた。 リ「ねぇあなた!外の世界に旅立ちたいって言ってたわよね?」 吟「え?そうだけど…」 リ「確証はないけれど…、...
第46章 でんせつ
第46章 でんせつ 村に入ってみると、周囲の荒涼とした大地とは少々赴きが異なっていた。 石畳で道は整備され、西洋的な美意識でもって家は建てられている。素朴ながらも、どこか上品で静謐な感じのある村だった。 村「おや?旅人とは珍しい。...
第12章 ロマリア
第12章 ロマリア 皆から遅れること5日ほど。二人はようやく、第2層を目指していざないの洞窟を抜けることにした。 アリアハン島のフィールドエリアよりも少々強いモンスターがうごめいていた。《バブルスライム》や《どくいもむし》の小さいやつが大量に出現し、低レベルで強引に突破しよ...
第6章 かばう
第6章 かばう ゲームからログアウトしたマナは、リオが参戦できなかった事情をLINEにて伺い知った。 しかしマンションのインターネット障害はその日のうちに無事復旧したので、夕飯のあと、二人はまたゲームをプレイすることにした。 リ「やっと遊びにこれたよー!...


第54章 ゆうしゃ
第54章 ゆうしゃ 二人は、アネイル温泉町の階層まで戻った。 この辺りならば、装備が貧弱でもモンスターを倒せる。 トレジャーハントのイベントはこの階層にも反映されており、フィールドのあちこちや町の中に、時おり宝箱が落ちていた。《エルフの飲み薬》などのレアアイテムが獲得できる...
第61章 せかいじゅ
第61章 せかいじゅ 大樹のシルエットが近付いてきたその時、人が雪に埋もれているのを見つけた。 リ「遭難者だわ!」二人は駆け寄る。 なんと女性の戦士だった。精鋭団の一人であったと思われる。 女「私はもうだめだ。このまま尽き果てる。 そのまま進み、あいつを打ち倒してくれ!」...
第2章 しゅび力
第2章 しゅび力 城を出た二人は、アリアハンの城下町をキョロキョロと歩いた。 時々話しかけてみると、この町の人は誰もが親切で、にこやかな表情をしていた。冒険の初心者に役立ちそうな情報を教えてくれる。いや、当たり前すぎて役に立ちそうもないことまで誇らしげに話してくれる。...
第28章 ドワーフ・その2
第28章 ドワーフ・その2 二人はアネイル周辺のフィールドに戻ってみることにした。 《テベロ》にせよ《とさかへび》にせよ、《バギマ》1発では倒せたり倒せなかったり、というところであった。でもそこに《バギ》でも加えれば一掃できる。戦闘は各段に楽になった!...


第5章 クエスト
第5章 クエスト ある家の前に通りかかると、中から子供が激しく咳こむ音が聞こえてきた。 マナは足を止め、そして中を覗きこんだ。 母「あぁ、旅の人!どうかこの子のために薬草を分け与えてはいただけないでしょうか? 町はずれのハーブ園で摘むことが出来るはずです」...


ラノベ『僧侶だけで魔王を倒すには?』まえがき
ラノベ『僧侶だけで魔王を倒すには?』 まえがき 私が『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』というアニメを見ていたときに、私のガイド霊に、「このアニメのメイプルちゃんっぽい女の子を主人公に、ラノベを書いてほしい」と言われ、書いてみた作品です。...
第10章 たねときのみ
第10章 たねときのみ 週末が訪れた。 金曜日の夜20時になると、プレイヤーたちは一斉にアリアハン大陸に散らばっていった。 《女神の果実》はイベントモンスターである《トロピカルドラゴ》が稀にドロップするか、あちこちの宝箱やツボの中などに潜んでいる。ある者たちはとにかく《トロ...
第32章 めいさんひん
第32章 めいさんひん コッコッコッコッコ! コッコッコッコッコ! 鶏たちの鳴き声で、二人は目を覚ました。 まだ早朝の4時だったが、二人はそれもわかっていなかった。 夜明けとともに妻は囲炉裏に火を入れ、そして温かい朝食を作ってくれた。それを食べながら、また4人で会話をする。...
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