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CHAPTER 51
CHAPTER 51 食事を終えて家を出る。日はまだまだ明るい。 セレシアの言うとおり、一行は先を焦らず集落を歩いてみることにした。散歩するだけでも気分がいい、そういう村だ。 集落を、来た道を引き返すようにして入口に戻るつもりだ。...
CHAPTER 20
CHAPTER 20 何日歩いただろうか、一行はついに、港町ポートセルミに到着した。 ミ「こんなに遠いなんて、予想外でしたぁ~」 サ「ははは。もはやこのまま歩いて違う大陸まで行けそうだよ」戦闘だけでなく旅人としてもたくましくなった、と一行は思った。...
CHAPTER 12
CHAPTER 12 サ「この辺に、簡素な詰所があるはずだぜ。 そこなら魔物も入ってこないんじゃないかな」 一行は、地下通路の途中で野営を張った。 サ「手の内を隠してるのは君らも同じなんじゃないのかい?」 サマルの促しをキッカケに、ミユキは自分が修道院の出身であることも、そ...
CHAPTER 60
CHAPTER 60 次はどこに行けばよいのだろう? それに関する情報はマーニャにも村長にもなかった。他の民にもなかった。 一行はひとまずヨルッカまで戻ることにする。 途中の宿場に辿りついたときのことだった。 闇市のように御座を敷く盗賊風情の男が、一行に声をかけた。...
CHAPTER 58
CHAPTER 58 一行は言われた通り、《命の紋章》を大量に織っていたあの機織りの家に行ってみた。 そばにいる中年の女性に事情を説明する。するとだ。 女「《風のマント》を差し上げますわ!」 一行「《風のマント》!?」 女「えぇ。わたしたちが織った魔法のマントです。...
CHAPTER 29
CHAPTER 29 様子を見ながらしばらく川べりを歩くと、怒鳴り声が聞こえてきた。 ?「ですから、この川の水は清めの水なんかじゃないんです!どうかわかって!」 先ほどの戦士の仲間だろうか?立派な装備をした女性僧侶が、川に入りたがる老人を通せんぼしている。...
CHAPTER 44
CHAPTER 44 数十分も下り、やがて谷の合間に築かれた絶景のような集落に辿りついた。 崖の壁をくりぬいて住居をこしらえている。すると崖の上からは家々はほぼ見えない。住人に案内してもらわなければ、絶対に辿りつくことは出来なかっただろう。...
CHAPTER 16
CHAPTER 16 その日も一日、休養に充てることとなった。 もう先を急ぐ旅でもなく、彼らに行動を指示する者もいない。 15歳の少年たちは、自分で考えて明日を決める。そしてその目的は魔王の討伐である。 究極の自由を背負いながら、究極の重責を背負っている。...


CHAPTER 14
CHAPTER 14 翌朝。 遠く離れたムーンペタの宿屋で目覚めたことを思い出すと、2人の王子は隣室のムーンブルク王女のもとへ駆けつけた。 ロ「どうだ?目を覚ましたか?」 そこには、未だ眠る王女を静かに看病するミユキの姿があった。 ミ「シー!ローレ様おしずかに」...
CHAPTER 50
CHAPTER 50 一行は示された通り、集落の端っこまで歩いた。少し褪せた水色の家がある。 サ「ごめんくださーい。 …じゃなかった! 失礼いたします。王様への謁見は許されますでしょうか?」 侍女らしき女性が顔を出した。 女「うふふ。良いのですよ。...
執筆ウラ話
執筆ウラ話 ミユキが転生少女ということで、物語に登場する他のキャラたちも、ドラクエ作品のキャラの過去世・未来世の姿である、という設定を考えながら書きました^^もちろんこれらは、「この作品における設定」にすぎず、ドラゴンクエストの公式見解ではありませんからね!...
CHAPTER 59
CHAPTER 59 一行はゆっくりと崖を降りていった。 ププルとバーバラが一行を出迎える。 プ「あはははおかえりー!」 サ「ププル!君にも感謝が言いたいよ」 プ「え?」 サ「君の勇ましく飛ぼうとする姿を見ていなかったら、僕たちはこんなに簡単に谷には帰ってこれなかったかもし...


CHAPTER 2
CHAPTER 2 城から少し離れると、モンスターが襲いかかってきた!魔王の手下たちである。 王子は腰の鞘からにぶく光る《どうのつるぎ》を抜刀し、構えた。 ミ「きゃー!王子! スライムとあばれこまいぬですわ!」 ロ「君、戦えるのか!?」 ミ「いいえ、まったく!...


CHAPTER 37
CHAPTER 37 昼過ぎ、ついに催しは開催された。 ローレは控え室から闘技場に歩み出る。 衆「うぉーーーーーーー!!」 数百人もの観客が荒々しく盛り上がっている。 司会が大声で号令を掛ける。 「さぁー本日の挑戦者は、ムキムキのマッチョマンだぁ!...
CHAPTER 45
CHAPTER 45 やがて谷は大きく角を曲がった。 すると、思いがけない光景に一行は声を上げた! なんと、幾つもの風車がくるくると優雅に稼働しているのだった! サ「うわぁー!なんですか、これは!?」 マ「ほほほ。風を利用した動力装置ですよ。...
CHAPTER 33
CHAPTER 33 サ「すごいなー!さすが大国の兵士長だぜ!」 サマルは美麗に光る立派な剣をかざしながら、興奮気味に言った。 ミ「サマル様にはやはり、美しい細身剣がお似合いですね♪」 スウォンから贈られた、《聖銀のレイピア》である。いかにもサマルに相応しい、凛々しい細身剣...
CHAPTER 49
CHAPTER 49 サ「出たぞ!ついに出たぁー!!」 3人はサマルに代弁を託し、もう何も言葉が出なかった。 魔物が手強い、というだけではない、五感のすべてを追い詰める壮絶な試練だった…!! 洞窟の外は、未だ高地であるようだった。植物がまばらに原生する素っ気ない高原大地のよ...
CHAPTER 43
CHAPTER 43 これまで大きな国や町を目指して歩んできたが、そうでない場所を求めて歩んでみたい、と一行は思うようになった。 「龍はグビアナやサマンオサにはいないだろう」神父の言葉はもっともに思えた。 人が知らない場所を知っている、そんな情報源は難しいものだが、「谷底で...
CHAPTER 15
CHAPTER 15 一行は町の食堂へと場所を移した。 まだまだ自己紹介のやりとりが必要であると思われた。 陽の差す窓際のテーブルに腰かけ、シチューが来るのを待つ。 サ「それにしても、困ったもんだな。 こんな美人が2人もいると、旅ってのは戸惑うもんだよ」...


CHAPTER 35
CHAPTER 35 一度通った道をもう一度なぞる、というのは本来鬱陶しいものだが、カミュとの出会いを経て再びヤハーンを目指しその先へ行こうとすることに、そう苦痛は感じていないのだった。《いかずちの杖》も戻ってきたし、心はとても軽い。...
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