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エピソード120 『天空の城』
エピソード120 ぐるっと一回りすると市場を出て、武器屋を探した。 良い武器が買えるかもしれないし、情報が手に入りやすそうな気がする。 武器屋は大きな通りの端に、古びたものが一軒あった。 れ「こんにちは」 武「よう!ここは武器の店だ。どんな用だね」...


エピソード119 『天空の城』
エピソード119 れいはまず腹ごしらを求め、食堂を探した。外にテーブルを置く店を選び、外のテーブルで空色の町を眺めながら食べた。 食事を運んできた店主は、「サマリントにようこそ」とにこやかに言った。 れ「ここはとても平和な国ですね!」と、褒め言葉のつもりで言った。...


エピソード118 『天空の城』
エピソード118 「船に乗って冒険に出る」そんな言葉を母親は口にした。 れいは海賊になりたくはないが、船に乗って大海原を越えていくことには、憧れや関心を抱かずにはいられなかった。 「船に乗って遠くに行けるのですか?」とトロデーンの町人たちに尋ねる。...
エピソード117 『天空の城』
エピソード117 やがて浜辺に、打ち上げられたボロ船が1つあるのを見つけた。そして人の姿がある。 廃船を使って子供たちが遊んでいるのだった。れいは近寄ってみる。 男「島が見えたぞー!皆の者、上陸の準備だ!」 男「船長!奴ら、槍を持って襲ってきます!」...
エピソード116 『天空の城』
エピソード116 この港町はトロデーンというらしかった。 海辺の町にも様々なものがあるが、ここは漁が盛んな港町である。 旅人のれいを見ても別に怪訝な顔はしないが、そう関心もないようだった。 「親はどこにいるのだ?」とよく聞かれ、「一人だ」と答えると皆目を丸くするのだった。や...
エピソード115 『天空の城』
エピソード115 れいは1週間の滞在中、頻繁にこの屋台で食事をした。この親子に愛着を持ったのだった。 「明日はもう旅立つつもりだ」なんて話すと、お互いになんだか寂しい気持ちになるのだった。 女「旅をしているって言ったね? 海はもう見たのかい?」...
エピソード114 『天空の城』
エピソード114 れいの泊まった質素な湯治宿は、昼間になると向かい側に屋台が出た。 昼間、昼食の時間を目安にして、小さな屋台がご飯を出しているのだった。 2日目に体がビキビキと痛んで動けなかったれいは、思いがけず目の前に昼食屋さんがあって小躍りした。...
エピソード113 『天空の城』
エピソード113 まだ日は高いので、れいはゆっくりとラオの町を巡った。 そして町のはずれに素朴な温泉宿を見つける。中心地から離れているから交通便は悪いが、町のはずれにあるから眺望が良さそうだ。れいは歩くことに慣れている。道具屋や食堂までその都度10分掛かっても、別に気になら...
エピソード112 『天空の城』
エピソード112 気球の中のれいは、上空の強い風を浴びながら、眼下に広がる風景を楽しんでいた。 やはり高い標高から望む景色は格別だ。どこまでも景色が広がっている、その途方もない感じが良い。世界の広さに圧倒される感じが良い。...
エピソード111 『天空の城』
エピソード111 れいは、わざわざ城から訪ねてきた学者がそんなことを言うので、息が詰まる思いがする。 何か凶悪な魔物を倒してほしいという依頼だろうか・・・ マ「はっはっは!冗談が過ぎたな。済まない。 明日、気球の本格的な試験飛行を行うつもりなんだ。...


エピソード110 『天空の城』
エピソード110 マゴットはまず、自分と兵士2人を乗せて試験飛行を試みた。 女王は「なぜ私を乗せてくれないの?」と寂しそうに言ったが、「危険が伴いますから、体の強い兵士を選んでいます」と学者が言うと、なるほど、と堪忍した。 気球の袋はふわふわと浮かんでいく。学者と兵士はおもりをはずす。 すると、気球本体も地面から離れて浮き始めた! おぉ! そのまま気球はふわふわと舞い上がり、お城のてっぺんよりも少し高いあたりで、盆地の中をぐるっと周ってみせた。 そして同じ場所へ戻ってくる。 「おぉぉぉぉ!!!」大歓声が沸いた! マ「まだ操作に慣れませんが、どうにかなりそうです」 マゴットと数名のスタッフを残して、一同は生活に戻っていった。 れいは玉座で女王と話す。 れ「ガスを止めれたらなと思ったんですが、それは上手いアイデアを思いつきませんでした」 女「いえ、いいのよ。あの炭坑はもう、ガス専用でもよいのです。 石材を採るための穴は、また別に掘ることが出来ますからね」 本当に、たくましい女性たちだ。 その日もれいは、ガーデンブルグに泊まることにした。...
エピソード109 『天空の城』
エピソード109 教会のシスターは、れいに餞別を贈った。 シ「あなたに、1つ魔法を授けましょう。 《レミーラ》という魔法です。洞窟の中で、松明(たいまつ)の代わりに周囲を照らす魔法です。 炭坑で火を使う灯りをともすことは危険です。火はガスに引火しますから。...
エピソード108 『天空の城』
エピソード108 ユ「れいは、教会にお祈りをする習慣はお持ちですか?」 れ「このお城にも教会があるのですか?」 ユ「はい。小さなものですが」 ユーリは最後に、れいを教会へと案内した。 話の通り、小さなシンプルなものだったが、他では見慣れない特徴がある。...


エピソード107 『天空の城』
エピソード107 ガーデンブルグの女王 れ「女王様。私のほうからもお尋ねしたいことがあるのですが」 女「なんでしょうか?」 れ「先ほどおっしゃっていた『あの人』というのは?」 女「あぁ・・・!鋭い人ですね。些細なことも聞き漏らさない。 えぇ。あなたなら話してもよいのでしょう。 私たちガーデンブルグの民は・・・ ある一人の神と繋がっています」 れ「神様と!?」 女「はい。その名を、マスタードラゴンと言います。 銀色の竜の神です。 彼(か)の人は、天空の城からこの世界を見守っています」 マスタードラゴン。さっき娘たちが言っていた名前だ。 れ「天空の、お城・・・?」 女「はい。この世界の空には、ひっそりと城が浮かんでいます。 あちこちに伝説・伝承はあり、あなたも聞いたことがあるのではないかしら?」 れ「ただの迷信だとばかり思っていました・・・!」 女「それでよいのです。 世界がその存在を知ってしまえば、攻撃したり乗っ取ったり、良からぬことを考えますから。 『あるかもしれない』という伝承を繋ぎ集め、真の勇者だけがその姿を見つけるでしょう」


エピソード106 『天空の城』
エピソード106 王の間。 ユ「女王。冒険者のお客様をお連れしました」 れ「初めまして。れいといいます。 サントハイムという国の、サランという田舎の村から出てきました。何もわからないんです。美しいお城があると聞きまして、観光に来てしまいました」 ガーデンブルグ女王 キャラデザ by 絵夢さん 女「ガーデンブルグへようこそ。ここに来るまで大変だったことでしょう。 ・・・サラン? 今あなた、サランとおっしゃいました?」 れ「え、えぇ」 女「昔ここに、サランの村の冒険者が訪れたことがありましたよ。 そのときね、関所のあたりの山が崩れて通行止めになってしまったんですが、なんとその魔法使いの女性が、《マグマの杖》で大きな爆発を起こし、落石を取り払ってくださったんです。たしか、ローズといったかしら・・・」 れ「ま、まさか・・・! それは私の祖母です!サランのローズと言えば、私の祖母しかいないはずです!」 女「まぁ、なんという巡り合わせ! あのとき私たちを助けてくれた方のお孫さんだなんて! そうなの!お祖母さんの背中を見て、あなたも立派な魔


エピソード105 『天空の城』
エピソード105 お城の中も美しいものだった。縦長の窓がたくさんある。それらはステンドグラスのように外光を取り込んで、美しく輝いている。教会のものとは違い宗教画が描かれてはおらず、パステルカラーでモダンなデザインが施されている。爽やかで洗練されている。...


エピソード104 『天空の城』
エピソード104 城に近づくにつれて、店っぽい家が増えてきた。 あれは食堂ではないだろうか。食べ物は確保したが何か飲みたい。 店でくつろぐ住民の姿も見える。 れ「こんにちは。お茶が飲めますか?」 店「あらいらっしゃい」この町は皆、愛想が良いようだ。食堂の店主は年配の女性だが...
エピソード103 『天空の城』
エピソード103 水やりに出た女性がれいを見つける。 女「あら旅人さん?何か月ぶりかしらね。うふふ」 とてもにこやかで愛想が良い。関所の兵士の怖い顔とのギャップがすごい。れいは一気に安堵するのだった。もし街の中もあんな怖い人ばかりだったらどうしようと、少し不安だった。...
エピソード102 『天空の城』
エピソード102 カーブのところまで戻ってきた。 山のほうを向き直す。たしかに、北の方に向かって伸びる馬車の轍が、うっすらと残っているのだった。人が向かうこともある。馬車で向かうこともある。何とかなるのだろう。 やがて山に突き当たるが、たしかに人が歩くための山道がある。ガー...
エピソード101 『天空の城』
第4章 倒されなかった世界線 エピソード101 そしてれいはというと、この道中によって《ベギラマ》の魔法を会得した。 れいが《ベギラマ》を放つと、《いかずちの杖》によるものよりも少し大きな炎の帯が飛び出した。それを見てようやくアンリは、「れいさんってすごいのね!」と理解した...
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