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エピソード13 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード13 私はお爺さんの忠告どおり、 「太っちょマルガリータはどこ?」と分かれ道に来るたんびに尋ねたわ。 ときどき分かれ道に人がいないこともあって、勝手な推測で歩いて間違えたけど、 でも無事にたどり着いた。 そしたら今度はホテルを探した。すぐ近くにあったわ。...
エピソード11 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード11 どこに行けばいいの? 何もわかんないわ、私。アテが無さすぎる。 ママは仕事や旅行で幾つも海外に行ったことがあるけれど、 さすがにあのポストカードを見せて、「これはどこ?」って聞けないわ。 飛行機は高すぎるから、飛行機も却下。...
エピソード10 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード10 私は仕事を辞めることにしたわ。旅立つために。 …いや、そう甘いものじゃないのよ。バイトってそう簡単に辞められない。 「今週で辞めるなんて、そんなの受理できないよ。 どうしても辞めたいなら、せめて代わりを連れてきな。」...
エピソード20 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード20 私は翌日の夜行列車で、南の町アスワンへと向かった。 アスワンにもユースホステルっていうのは無かったの。 どうも、エジプトにはユースホステルは無いのかしらね? でも、物価が安いから、ちょっとしたホテルでも高くはないの。...
エピソード3 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード3 やがて私は18歳になったわ。キャロルだって16よ。信じられる?あの子が16なんて。 ずっと7歳のままかと思ってたけど、人って成長していくものなの。 私は大学に進学して、哲学を勉強することにしたの。 哲学ってつまんないのよ?でも他の学科はもっとつまんないじゃない...
エピソード19 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード19 まさかとは思ったけど… 宿もすさまじくボロいの! ヴィリニュスのユースホステルと全然まったく恐ろしいほどに違うから、愕然としちゃった。 ロビーは薄暗くて、営業してるのかすらわからない。 さっきの旅行者を見てなかったら、営業してないかと思い込んで引き返してたと...
エピソード16 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード16 食事代は私が払うことにしたの。なんか色々お世話になったし。 オムレツは、30マルッカって言われたけど、40マルッカ払ってきた。 なんか嬉しいじゃない?感動しちゃったの私、この店主のさりげない優しさに。 食べたら、旅行屋じゃなくていったん宿に戻ることにしたの。...
エピソード12 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード12 私はタクシーとさよならすると、 立派な城壁を残す旧市街の門をくぐる。 どこに行けばいいの?それすらわかんない。 いいえ、どこに行けばいいのかわかってたって意味ないわ。 迷路みたいで、どこがどこだかさっぱりわかんないの。...
エピソード5 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード5 ある日、珍しいことがあったわ。 「次の日曜日は、教会にいくといいわ。」リリルがそう言ったの。 教会なんて毎週行ってるのよ。大体ね。 牧師さんの話は全然聞いてないんだけどね、 私、ゴスペル教室楽しくなっちゃって。歌うたうの楽しいの。...
エピソード23 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード23 やがて私は、眠くなってきてしまった。 寒くて臭くて、お尻が痛くて、眠れやしないんだけど、でも眠いの。 眠くなると、余計に寒くなってくる。 私はパーカーのフードもかぶって、ますます小さく縮こまる。 お尻の痛さがガマンできなくて、眠くて筋力が働かなくて、...
エピソード8 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード8 それからというもの、私は頭がぼーっとしちゃうの。 クロワッサンが幾つか数えられないし、お釣りがいくらか数えられないわ。 そんなの誰よりも得意なはずだったのに。 本を読んでも、ぜんぜん頭に入らないの。 そうよ。ポストカードのことばっかり考えちゃうの。...
エピソード4 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード4 人生に飽きたわけじゃないけど、学校や哲学の勉強に飽きちゃった人は、 大学の中にもけっこういるのよ。 教科書なんか全然持ってこなくなっちゃって、 代わりにコスメばっかりいっぱい持ってきて、講堂でもお化粧してるの。...
エピソード29 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード29 「あなたが話してくれたんだから、私も話すべきよね。」 「何か?」 「私も、この人に惚れたの。」 「え!?レオナルドに!?」 「そう。 ちょっとさかのぼって話すけど、いい?」 「はい。まだお名前も聞いてなかったわ。私はミシェルです。」...
エピソード14 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード14 早朝の6時頃に、私は誰かに起こされたわ。 リトアニアのヴィリニュスに到着したのよ。 みんな眠そうな顔しながら、でもそそくさとバスを降りていっちゃった。 私はのんびり一番最後に降りた。 ふと横を見やると、バスの座席下の荷物入れから大きなリュックを下ろしてる運転...
エピソード26 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード26 2日の後、私はモロッコのカサブランカ空港に飛んだ。 カサブランカの空港からは、市街地までバスがあったわ。 タクシーに乗らなくて済んでホっとしちゃった。 私、この旅でタクシーに良い思い出って全然ないんだもの。...
エピソード17 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード17 飛行機は20分遅れで飛び立って、でも時間通りにカイロに着いた。 エジプトの首都はカイロっていうのよ。 カイロの空港に着くと、むわっとした暑い空気が私を出迎えた。 ずいぶん南に飛んできたのね。 カイロの安宿は、タフリール広場っていうところにあるらしいの。...
エピソード6 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード6 私は翌日、秘密基地に行ったわ。ウィリアムスさんに会いたくて。 教会で出会ったレオのこと、話したの。 「私、ひょっとして彼が『運命の人』なのかなって思ったの。 でも違うのね。ちょっと残念。」 「そうかい?案外そのレオくんかもしれないよ♪」...
エピソード18 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード18 何がビックリかって? タフリール広場って、大きな大きな交差点なの。 しかも、道が四方八方に11本にも分かれているのよ!11叉路よ! 11もの方向から、ボロくて汚い車が、排気ガスを巻き上げながら、 ものすごいスピードで交差点に突っ込んでくる。...
エピソード30 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード30 そういうわけで、 私はここシャウエンで、エリスと一緒にしばらく暮らすことになったの。 工房に寝泊りさせてもらうのよ。部屋を1つあてがってくれたわ。 食事は自炊だけど、それも工面してくれるって。 おかげでタジンの作りかたも覚えたし、クスクスも好きになったわ。...
エピソード9 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード9 忘れてみようと思ったの。 仕事を熱心に打ち込んで、ピアノの教室も始めてみたりして、 レオのことは忘れてしまおうと思ったの。それが無難でしょう。 だって、すれ違っただけの人を追いかけてどうなるっていうの?そんなのバカげてる。...
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