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エピソード34 『名もなき町で』
エピソード34 …つまるところ、 大の大人が4人も同居してるわけなんだけど、 そのうち誰一人、まともな賃金労働をしていない(笑) タカちゃんは流しのミュージシャンだから、時々どっかに呼ばれて歌いにいくけど、 1ヶ月に1回くらいなモンだ。報酬も1~2万円だろうし。 ニールは、...
エピソード8 『名もなき町で』
エピソード8 田舎のライブ喫茶だから、毎日ライブが組まれてるわけじゃない。 土日はたいてい埋まってるけど、平日はノーステージの日も多い。 ライブがなくたって、常連さんたちは代わる代わるやってくる。 ある人はギターの練習をしに、 ある人は試験勉強をしに、...
エピソード7 『名もなき町で』
エピソード7 そんなジェシーは、開店前の昼下がりは、 黙々とギターの練習をしてたりする。 くたびれたらタバコをふかし、そしてまたギターを抱きかかえる。 まるでギター少年だよ。56歳になったギター少年。 僕はジェシーから少し離れて、...
エピソード15 『名もなき町で』
エピソード15 僕はそのまま、駅のベンチで夜を過ごした。 やることもなく、友人の一人もおらず、時間はとても長く感じた。 田舎というのはタブン、 「ボーっと頭をカラッポにする」というスキルがないと、退屈すぎて窒息死する。 22時頃、隣のトイレに体を洗いにいこうと思ったそのとき...
エピソード17 『名もなき町で』
エピソード17 家はすぐ近くにあった。古くて平凡な民家だった。 居間は畳で、蚊取り線香の匂いがして、年季の入った扇風機があって… 典型的な日本の田舎の民家だった。 奥さんはすぐにキッチンに入り、そしてチャーハンを作ってくれた。...
エピソード9 『名もなき町で』
エピソード9 ところでさ。 ミュージシャンっていうのは、ファンを獲得してナンボの世界なんだよね。 プロを目指すならなおさらだし、利益を得たいならなおさらさ。 この店の常連ミュージシャンたちも、アマチュアで満足してるわけじゃない。 マイキーはとりわけ、プロ志向が強い。...
エピソード33 『名もなき町で』
エピソード33 僕の寝床は、家の裏手にある6畳の離れだった。 建築現場とかにあるようなプレハブ小屋、知ってるでしょ?アレだよ。 もともとは、タカちゃんの寝床にするために建てたらしいんだけど、 お遍路さんたちに気軽に貸し出しているらしいよ。 部屋にはベッドが置いてあり、...
エピソード22 『名もなき町で』
エピソード22 キャンプ場に客がこなくても、伊座利での生活はけっこう面白かった♪ 僕がこの村に居ついて2~3日目くらいに、 村の鎮守祭みたいのがあったね! 村の隅っこに神社があるんだけど、 境内を隅々まで、みんなで綺麗に掃除するんだ。...
エピソード31 『名もなき町で』
エピソード31 そうして、20キロばかしもボーっと歩いてみたら、 もうわかちゃったんだ。 お遍路ってモノが何なのか、真の目的(ゴール)が何なのか、 お遍路文化の現状がどれほどゲンメツか、わかっちゃったんだよ。 それでもう、...
エピソード10 『名もなき町で』
エピソード10 ようこママには、3人の子供がいる。二女一男。 ジェシーの子じゃないよ?元旦那さんとの子供さ。 子供たちは3人とも、ジェシーのことをジェシーと呼ぶ。 父親代わりでもあり、友人でもある。お母さんの新しい恋人を、全面的に受け入れてる。...
エピソード13 『名もなき町で』
エピソード13 お寺寝体験に気が済むと、また大分の店に戻った。 そして、同じような音楽三昧の日々が続いた。 水曜日には、ビギナーの子たちが初々しい歌声を披露し、 土曜日には、プロ顔負けの猛者たちが美技を披露してくれた。 僕は、一銭も払わずに毎日毎日ライブを観覧し、...
エピソード21 『名もなき町で』
エピソード21 待ちわびた客はめっきり来なくて、僕はほとんど一人ぼっちで過ごした。 1日に1回くらいはタコ八が様子を見にきて、小言を放って去っていく。 そして2日に1回くらい、加藤さんが様子を見に来てくれる。 それに、街まで買い物に出る際は、僕にも一声かけてくれる。...
エピソード6 『名もなき町で』
エピソード6 そんなふうにして、 僕の奇妙な共同生活は始まった! だいたい僕は、昼の12時までそこで眠ってる。 ようこママやジェシーが店に現れるのが、その時間だからさ。 12時過ぎて店の中に入ると、 ママがピザトーストを焼いてくれる。ときどきはパニーニになる。...
エピソード25 『名もなき町で』
エピソード25 漁村留学のイベントを終えた頃、 キャンプ場イザリーヌにも、ようやくお客さんが訪れた! 当日にイキナリ予約の電話が入ったから、ビックリしたよ。 大阪の若者が4人、道に迷いながら車でやってきた。 迷ったせいもあるんだろうけど、夜の8時にキャンプ場にやってきたって...
『名もなき町で』 エピローグ
エピローグ そして、何だかんだいって僕は、 お金をほとんど介入させずに、半年くらい生きたんだよ。
エピソード35 『名もなき町で』
エピソード35 昼飯は、ウッドテーブルに残った火で、シャケ雑炊でも作ったりする。 ミユキさんは菜食主義ではないけど、あっさりしたものが好きらしい。 人数が多いから、 大なべで一度に作れる料理が多いよ。賢いんだよミユキさん。 リラックマみたいにポカーンとしてるけど。...
エピソード36 『名もなき町で』
エピソード36 または、 昼下がり頃に「ひこうき」のママから呼び出しが入ったりする。 僕はミユキさんに自転車を借りて、店に顔を出す。 海岸通り沿いには、いくつか同じような喫茶店が並んでるんだけど、 「ひこうき」はタブン、別格なんだ。町民から格段に愛されてる。...
エピソード18 『名もなき町で』
エピソード18 ホント、奇跡みたいな展開だった!! 僕、ゲストハウスの管理人、やってみたかったんだよ。 それが今、一銭の資金投資も必要とせず、目の前に転がり込んできた(笑) ここは、イザリーヌという名前のキャンプ場だった。...
エピソード20 『名もなき町で』
エピソード20 スタッフは僕一人しかいないわけで、 すると、業務は全て、僕が行わなければならなかった! 接客や電話対応はもちろんのこと、 会計帳簿も僕がつけなきゃならないし、 シーツ交換のみならず、敷布団もベランダまで運んで日干ししなきゃいけないし、...
エピソード4 『名もなき町で』
エピソード4 なんなんだコリャ?歓迎されてるのか?ハメられてるのか?? よくワカラナイけど、 即興には慣れてるし、人前にも慣れてるから、 僕は、ステージに上がってみることにした。 ギターはマイキーが貸してくれたし、 たいしたセッティングも必要なかった。チューニングの確認くら...
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