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エピソード23 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード23 やがて私は、眠くなってきてしまった。 寒くて臭くて、お尻が痛くて、眠れやしないんだけど、でも眠いの。 眠くなると、余計に寒くなってくる。 私はパーカーのフードもかぶって、ますます小さく縮こまる。 お尻の痛さがガマンできなくて、眠くて筋力が働かなくて、...
エピソード8 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード8 それからというもの、私は頭がぼーっとしちゃうの。 クロワッサンが幾つか数えられないし、お釣りがいくらか数えられないわ。 そんなの誰よりも得意なはずだったのに。 本を読んでも、ぜんぜん頭に入らないの。 そうよ。ポストカードのことばっかり考えちゃうの。...
エピソード4 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード4 人生に飽きたわけじゃないけど、学校や哲学の勉強に飽きちゃった人は、 大学の中にもけっこういるのよ。 教科書なんか全然持ってこなくなっちゃって、 代わりにコスメばっかりいっぱい持ってきて、講堂でもお化粧してるの。...
エピソード29 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード29 「あなたが話してくれたんだから、私も話すべきよね。」 「何か?」 「私も、この人に惚れたの。」 「え!?レオナルドに!?」 「そう。 ちょっとさかのぼって話すけど、いい?」 「はい。まだお名前も聞いてなかったわ。私はミシェルです。」...
エピソード14 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード14 早朝の6時頃に、私は誰かに起こされたわ。 リトアニアのヴィリニュスに到着したのよ。 みんな眠そうな顔しながら、でもそそくさとバスを降りていっちゃった。 私はのんびり一番最後に降りた。 ふと横を見やると、バスの座席下の荷物入れから大きなリュックを下ろしてる運転...
エピソード26 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード26 2日の後、私はモロッコのカサブランカ空港に飛んだ。 カサブランカの空港からは、市街地までバスがあったわ。 タクシーに乗らなくて済んでホっとしちゃった。 私、この旅でタクシーに良い思い出って全然ないんだもの。...
エピソード17 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード17 飛行機は20分遅れで飛び立って、でも時間通りにカイロに着いた。 エジプトの首都はカイロっていうのよ。 カイロの空港に着くと、むわっとした暑い空気が私を出迎えた。 ずいぶん南に飛んできたのね。 カイロの安宿は、タフリール広場っていうところにあるらしいの。...
エピソード6 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード6 私は翌日、秘密基地に行ったわ。ウィリアムスさんに会いたくて。 教会で出会ったレオのこと、話したの。 「私、ひょっとして彼が『運命の人』なのかなって思ったの。 でも違うのね。ちょっと残念。」 「そうかい?案外そのレオくんかもしれないよ♪」...
エピソード18 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード18 何がビックリかって? タフリール広場って、大きな大きな交差点なの。 しかも、道が四方八方に11本にも分かれているのよ!11叉路よ! 11もの方向から、ボロくて汚い車が、排気ガスを巻き上げながら、 ものすごいスピードで交差点に突っ込んでくる。...
エピソード30 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード30 そういうわけで、 私はここシャウエンで、エリスと一緒にしばらく暮らすことになったの。 工房に寝泊りさせてもらうのよ。部屋を1つあてがってくれたわ。 食事は自炊だけど、それも工面してくれるって。 おかげでタジンの作りかたも覚えたし、クスクスも好きになったわ。...
エピソード9 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード9 忘れてみようと思ったの。 仕事を熱心に打ち込んで、ピアノの教室も始めてみたりして、 レオのことは忘れてしまおうと思ったの。それが無難でしょう。 だって、すれ違っただけの人を追いかけてどうなるっていうの?そんなのバカげてる。...
エピソード2 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード2 秘密基地はとても楽しかったけど、 でも、だんだん飽きてきちゃった。 秘密基地に飽きたっていうか、人生に飽きちゃったの。 甘いスイーツも一通り食べて、可愛いドレスも着て、 秘密基地で朝から晩まで自由奔放に遊んで… 私、満たされちゃったのよ。...
エピソード28 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード28 そこにいたのは、女性だったわ。 噂の西洋人は、髪の長い女性。レオじゃない。 ううん。わかっていたことよ。 彼女はこんなに朝早い時間から、工房の掃除をしているらしかった。 「あのう。」私はおそるおそる声を掛ける。...
エピソード27 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード27 シャウエンは、ポストカードに描かれている通り、水色の町なの。 見事なまでに水色よ。あっちもこっちも水色に塗られてる。 白いところもあるけどね、でも差し色程度で、あとはあらかた水色なの。 水色なだけじゃないのよ、この町の魅力は。...
エピソード1 『ミシェル2 -世界の果て-』
プロローグ でもそれじゃ、クツを片っぽはいただけなのよ。 女の人生は、夢だけでは済まないの。 エピソード1 リリルのこと覚えてる? 魔女のアンジェリカが紹介してくれた、ブルーベリーの妖精さん。 アンジェリカの小屋から帰ったあとも、お話することできたわ。...
エピソード25 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード25 カイロに戻った私は、他に安宿のエリアを知らないもんだから、 またあのカオスのタフリール広場に戻ってきちゃった。 でもこないだ徘徊してたときにもう少しまともな安宿は見繕ったから、 今度はそっちに泊まることにしたの。...
エピソード21 『ミシェル2 -世界の果て-』
エピソード21 10分ほど歩いたからしら、 ついによ!ついに、水色のヌビア村に到着したの!! ここに、あの人がいるのかしら。レオが。 いや、ポストカードが届いたのはもう3ヵ月も前。今はもういないかもしれない。 あれ?そうよ。 今さらポストカードの場所に追いかけてきたって、...
エピソード16 『トトロの森のけもの道』
エピソード16 「ちわーっす!」 と、僕らが引き戸をくぐったとき、 2人のお巡りさんが夜勤中で、 コンビニの牛丼か何かを、ガツガツと食っていた。 「おぉ!どうした? 財布でも、失くしたか?」 「サイフは失くしてナイのに、 お金は、ありません。」 ハルオが、真顔で答えた。...
エピソード14 『トトロの森のけもの道』
エピソード14 …とは言え、 狭山市って言ったって、広い… どこに行ったらイイもんか、わからなかったから、 とりあえず、 地図を見ながら、狭山駅に向かってみたんだよ。 狭山駅はまだ、終電を迎えていないらしかった。 駅の出入り口から漏れる光が、...
エピソード6 『トトロの森のけもの道』
エピソード6 …うーん、「ハナシは進む」けど、 「ドライブは進まない」なぁ、一向に… 今、キミ、イライラしてる? 僕が、ぐだぐだと能書きばっかり垂れてて、 車が一向に走り出さないから、イライラしてる? …だとすれば、 キミもまた、ソニーの社員と、オンナジなんだよ(笑)...
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