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エピソード8 『トトロの森のけもの道』
エピソード8 …実はさぁ、 僕、10年以上も昔のことを、思い出しながら書いてるから、 どんな道を通って、どんなモノを見たかとか、 そういうの、ほとんど、覚えてナイんだよ(笑) 参っちゃうよねぇ! とりあえず、覚えてんのは、 ハルオが、 奥田民生の「イージュー☆ライダー」...
エピソード9 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード9 メモ紙に記された住所に辿りついてみると、 そこは、家でもなければ学校施設でもなく、 げすとはうす ふうらいぼう ゲストハウス? 僕は、そんな単語を初めて見聞きしました。 ゲストってことは、誰かが住んでるんでしょう。 学校寮みたいなことなんでしょうか?...
エピソード1 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
プロローグ 「金八先生」って知っていますか? 1980年代かそれ以前に生まれた日本人なら、 たぶん誰でも、知ってると思います。 国民的ドラマですし、教師の鑑(かがみ)ですからね。 あのドラマを見て教師を志した若者は、ものすごく多いと聞きます。...
エピソード2 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード2 取り残された僕は、仕方なく、一人でとぼとぼ廊下を引き返しました。 学部長の話は、いったい何だったんだろう? あの人は僕をからかっているのか?僕が教師に向いていないだなんて… それに、教員試験を諦めて沖縄に旅行しろだって?馬鹿げてる。 …でも、...
エピソード15 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード15 「ちょっと質問しようか?」 アベさんは珍しく、自分からセクションを組み立てた。 「はい。答えられる自信はまったくないですけど…」 「今の教育、何が問題だと思う?」 「何を改革すべきか?という意味ですか?」 「そうだな。そういう質問だ。」 「うーん…...
エピソード14 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード14 僕は、アベさんの過去をもっと知りたいと思いました。 「つまり、 このゲストハウスとやらに来る前までは、 もっといろんなこと…教師業とかも、やってたんですね?」 「そうだよ。 22で、新卒と同時に教師になった。高校教師だ。 最初のうちは、...
エピローグ 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピローグ 結局僕は、そのまま沖縄に居座り続けました。 アベさんやコメディアンな亮くんと一緒に、このゲストハウスで暮らしたのです。 滞在費は、アルバイトで稼ぎました。 近所のさとうきび畑で、農業を経験させてもらいました。 手持ちが20万近くあったので、...
エピソード17『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード17 「…あの、 結局のところ、僕、どうすれば良いんでしょう?」 「知らねぇよ、そんなの。 オレはオレの感性に基づいて、こういう道を歩んだまでだ。 セオリーがあったわけじゃねぇし、誰かの真似したわけでもない。 オマエはオマエの感性で進むんだよ。全ての責任を背負いつ...
エピソード4 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード4 …結局僕は、 沖縄に行ってみることにしました。親には何も言っていません。 めちゃくちゃ怒られるとは思うけど。 でも、学部長の言葉が、どうしても気になったのです。 「キミは教師に向かないよ」 それが、即答だったのですから。...
『伝説の教師 -金八さんのその先に-』まえがき
まえがき この物語は、 「最高の教師」を模索する青年の、中編程度の長さの小説です。 対象年齢は、高校生かそれ以上の方々です。
エピソード16 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード16 僕は完全に、アベさんの話に引き込まれていました。 「…それで、沖縄に引きこもるようになったんですか?」 「いや、全ての誘いを蹴ったあとも、 徳島の校長業務はしばらく続けたよ。5年くらいはな。 過疎学校の場合、 校長の肩書きがあったって、教壇に立つことはある。...
エピソード11 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード11 ようやく出会えたアベさんは、 まったくもって、教育者には見えませんでした… 安っぽいTシャツに短パン、風変わりなサンダル。 顔は、大昔の鶴瓶さんみたいです。 もじゃもじゃの髪はとても長くて、丸いメガネに細長い目。ホントにソックリ。...
エピソード7 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード7 太陽はジリジリと、まだ高いところで輝いています。 まだ急がなくて大丈夫だな。 僕は、知り合ったついでに、 今考えていたことも、このおじさんにも尋ねてみました。 「…1人しか乗せないのに2,000円で走るバスは、正義か悪かって? そりゃおめぇ、悪さぁ。」...
エピソード8 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード8 僕は、おじさんにお礼を言うと、 お返しに缶コーヒーの差し入れをし、そこでお別れしました。 ここからは、歩いて探さなければなりません。 家で地図を見たぶんには、バスターミナルからほど近いはずでした。 宇佐美という町の中にあるはずなのです。...
エピソード10 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード10 玄関口のすぐ隣に、10畳ほどの居間があり、大きな座卓が置かれています。 僕はその端っこに座り、リュックを下ろして一息つきました。 すぐに、例のコメディアンがグラスを持って戻ってきました。 「そんで?オーナー探してるんやっけ?」...
エピソード3 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード3 僕は翌日、再び学部長のところに行きました。 今度はアポもありません。学部長が教室移動をするその3分に、 話をしてもらえれば良いと思ったから。 「学部長!お父さんに怒られちゃったじゃないですかぁ!」 「クックック。そりゃそうだよ!...
エピソード6 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード6 4時間もすると、名護のバスターミナルに到着しました。 時間は昼の3時過ぎ。まだまだ暑い時間です。 バスターミナルに降りたのは、僕一人だけ。 結局あれから、誰ひとり乗っては来ず、 僕の専用送迎車のような格好になりました。...
エピソード5 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード5 初めて降り立った沖縄は、思ったより暑くなかったのを覚えています。 7月の10日なら、千葉のほうが暑いのかもしれません。 那覇空港からモノレールに乗り、バスターミナルに向かいました。 そこから、名護行きのバスが出ているのです。...
エピソード13 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード13 「あの、ちょっと話が反れてしまうんですけど、 いいですか?」 「いいよ。何でも話せよ。」 アベさんは、育ちざかりの高校生みたいに、 モグモグと大口でほおばっています。 「アベさん、 新薬被験者のアルバイトをしているって…?」 「わはははは!...
エピソード12 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
エピソード12 アベさんは続けます。 「…ようするにオマエ、 オレがあんまりにも教育者に見えないから、面食らってんだろう?」 「はい。あ、いや、そんなことは!」 「わははは!いいんだよ!ハッキリ言っちまえって。 『コメディアンみたいですぅ』って。わははは!」...
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