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エピソード10 『私の彼は有名人』
エピソード10 彼と、念願のお食事デートだ! …彼にとっては単なる「打ち上げ」だが、私にとってはデートと大差ない。 私は、ミラノ風ドリアとルッコラサラダを注文した。 ミラノ風ドリアなら、割りと早く出てくる。寒かったしお腹がペコペコだったから。 彼はオーダーを終えると、...
エピソード15 『私の彼は有名人』
エピソード15 観客動員数が25人に増えても、 彼がお金持ちになったりは、しない。 動員数が増えると、小さなライブハウスでは狭すぎるので、 彼は、大きなライブハウスにブッキングせざるをえなくなる。 すると、規模の大きさに比例して、「ノルマ」も増え、...
エピソード16 『私の彼は有名人』
エピソード16 彼が音楽を愛しているのは、理解した。痛いほど。 でも、じゃぁ、人間様への愛のほうは、どうなんだろう? 彼には、恋愛感情というものは無いのだろうか? 私は、「打ち上げデート」の際に、それとなく尋ねてみた。 「恋愛感情?あるよ。もちろんあるさ。」...
エピソード18 『私の彼は有名人』
エピソード18 結局私は、釘さしというようなことは、何もしなかった。 Mちゃんとどこで何を食べたかとか、そういうのも詮索しなかった。 私の中に渦巻く嫉妬心は、ただただ自分で、押し殺した。 彼の曲を聴きながら、布団をかぶって、一人で耐えた。 いいんだ。これでいいんだよ。...
エピソード5 『私の彼は有名人』
エピソード5 私は、帰りの電車の中で、ぶつぶつと考えていた。 彼とたくさんおしゃべりするためには、ファンの数は、少ないままのほうが良い。 ファンが増えてしまえば、一人ひとりに話しかけられる時間は減るし、 もっと増えてしまえば、ファンとの交流自体が、出来なくなってしまうだろう...
エピソード19 『私の彼は有名人』
エピソード19 楽曲提供の仕事は、それなりの収入を、彼にもたらした。 楽曲の売り上げ具合から言えば、もしそれが印税計算なら、そうとうな額になったろう。 しかし、ゴーストというのは買い取り方式になるので、あまり割りはよくなかった。...
エピソード6 『私の彼は有名人』
エピソード6 私は、名案を思いついた! この名案を実行するためには、 私は、放送部に入部する必要があった。 私の大学の館内放送は、放送部の生徒たちが仕切っているのだ。 基本的には、お硬い連絡・案内しかしないが、 お昼の時間帯だけは、違う。...
エピソード17 『私の彼は有名人』
エピソード17 彼の音楽活動は、 特別賞の受賞や観客動員数の増加とともに、少しずつ、忙しくなってきた。 ライブハウスだけでなく、ショッピングモールのようなところで歌うことも増えてきた。 ラジオ番組にゲスト出演することも出てきた。曲が流れるだけじゃなく、トークもするのだ。...
エピソード14 『私の彼は有名人』
エピソード14 ラジオ番組で賞を獲った影響は、やはり、大きかった。 彼のライブのお客さんは、さらに10人ほど増えた。これでやっと、30人。 そして、私の待遇にも、さらに進展があった。 「ライブの際、スタッフをやってくれないか」という打診である。...
エピソード13 『私の彼は有名人』
エピソード13 私は、放送室で、興味深いものを見つけた。 「芸能プロダクション名鑑」なる本だ。芸能プロダクションに特化した、電話帳である。 なぜこんな物が、放送室にあるのだ? いや、おかしくはない。放送部員には、芸能方面に憧れるメンバーが多いのだから。...
エピソード7 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード7 …前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、 そういういきさつで、私はリストラになりました。 私には、家族がありました。 妻・翔子と、4人の子どもです。 リストラに遭った当時、 上の二人は私立の大学に通っており、 3番目の子は私立大学の受験を控えていました。...
エピソード14 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード14 引越し作業を終え、 最も辛いであろう真冬の1ヶ月を過ごし、 特に支障が無いことが解ったので、 以前の家は、売却しました。 これが、 思いのほか、良い値が付いてくれました。 2,000万を超えたのです! 私は、さっぱりお金に困らなかったので、...
エピソード2 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード2 80年代の中頃までは、 5人の創設メンバーで、順調に進んでいきました。 しかし、 やはり人間、20代から30代に切り替わると、 価値観や環境に、変化が生じてきます。 最も体力のあったメンバーが、 結婚を機に、寿退社をすることになりました。...
エピソード1 『リストラ後の7回裏で…』
プロローグ 私がリストラの宣告を受けたのは、 55歳の誕生日を迎える、前日のことでした。 私は、55年間も生きてきて、 こんなにも素晴らしいプレゼントを受け取ったのは、 後にも先にも、この時以外にありません。 エピソード1 つまらない話になってしまいますが…...
エピソード21 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード21 娘たちは、 よく友人を家に招くようになりました。 娘の友人たちは、 誰も彼もが、羨望の眼差しで私たちを見てくれました。 誰一人、 「あなたのお父さん、ニートなの?」 などと眉をひそめる者は、居りませんでした。 そのうちには、...
エピソード27 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード27 私は、 四女・結衣の希望を、止めませんでした。 一応、妻・翔子に意見を求めましたが、 妻・翔子も、「娘を尊重したい」と言いました。 あの子は、 恋愛やセックスに自分から首を突っ込む子ではありませんし、 アルコールは匂いだけで不快感を示すので、...
エピソード10 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード10 半年ほど掛けて、 私たちは、ログハウスを完成させました。 非常に迷ったのですが、 私たちは、そこに引っ越すことにしました。 商業施設にするのでも、別荘にするのでもなく、 メインの住居に据えることに、したのです。 とは言え、...
エピソード25 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード25 やがて、 四女・結衣も高校を卒業しました。 四女・結衣もまた、進学は選びませんでした。 四女・結衣は、アルバイトで貯めたお金で、 海外放浪に出ると言い出しました。 私は驚きました! 四姉妹の中で、四女・結衣が最もおっとりしていて、家庭的で、...
エピソード4 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード4 2008年頃からは、 優秀そうな人材の採用を、敢えて、控えるようになりました。 テキパキし過ぎる「A型的人間」よりも、 多少おっとりした者たちを、好んで採用するようになりました。 そのため、 人材や設備のコストは、更に圧迫されました。...
エピソード23 『リストラ後の7回裏で…』
エピソード23 私たちが自作するものは、 どんどん増えていきました。 特に木工細工が、私たち一家のお気に入りのようでした。 かと言って、 木製の深皿が100個在っても、何の意味もありません。 三女・絵里香が、 「ネットで販売すれば?」 と、提案してきました。...
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