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エピソード8 『ゆずと林檎』
エピソード8 2人で音楽活動を続けていても、 それなりに、成長できる事柄もある。 あるには、あるぜ? 色んな国の、色んな音楽に耳を傾けて、分析して、 自分の作る曲に取り入れていくんだ。 今時、コテコテのフォークはダサ過ぎるから、 ナマ音の良さを残しつつも、...
エピソード2 『ゆずと林檎』
エピソード2 別離と言うと、 オレとアイツの仲は、険悪なのだろうか? 否!そんなことは無い! 結成から10年以上経つけど、 いまだにしょっちゅう、 2人で酒を飲みながら、エロ話などで盛り上がっている。 真面目な話も、出来るし。 オレが別離を考えている理由は、...
エピソード8 『小さな大ちゃん』
エピソード8 「そういう方向」にも、 ムカイくんみたいのが居れば良かったのだが、 ムカイくんみたいのは、 雀荘にもパチンコ屋にも、居ないのだ。 ヤツは、「遊びの天才」だったけれど、 金が絡むようなプレイ・スポットには、繰り出さないのだ。...
エピソード6 『小さな大ちゃん』
エピソード6 ドッヂボールでも、同じような具合だった。 オレは、前に出て「攻撃」するのは、やめた。 いつもいつも、後ろに下がった。 相手チームのエースが、 オレのチームの前のほうにいるトロいヤツを狙う。 ボールが上手く避けられて、再び相手チームの外野に届きそうなのを、...
エピソード3 『小さな大ちゃん』
エピソード3 オレとムカイくんは、 いつも並んで歩いていたから、 極端にデカいのと極端にチビいのが並ぶことになって、 一種の名物のようになってしまった。 最初のうちは、 ムカイくんと並んで歩くのが、イヤだった。 オレのチビさが、際立ってしまうから。 でも、...
エピソード4 『小さな大ちゃん』
エピソード4 …「器の大きい人」って、どんなのだ!? オレは、ムカイくんに尋ねた。 「うーん。 大ちゃんの両親の価値観次第じゃないかな? お金とか地位がある人のことを、『器が大きい』って言う人もいるし、 『縁の力持ち』な人のことを、『器が大きい』って言う人もいるし。...
エピソード1 『おばあちゃん子の輪廻』
プロローグ 私は、いわゆる「おばあちゃん子」である。 「おばあちゃんと異様に仲良し」というタイプのおばあちゃん子ではなく、 「おばあちゃんに育てられた」というタイプの、おばあちゃん子だ。 「おばあちゃんに育てられたんだよね」という身の上話をすると、...
エピソード9 『小さな大ちゃん』
エピソード9 女に溺れて、「縁の下の力持ち」を止めたオレは、 ボロボロな大人になった。 セックスがあっても、人生が楽しくない。 セックスをすればするほど、人生が虚しく感じられる。 人生に対する罪悪感や焦燥感が、抜けない。 酒でも、抜けない。一瞬忘れられるだけだ。...
エピソード2 『小さな大ちゃん』
エピソード2 けれど、 オレの「ならず者」生活は、1年で幕を閉じた。 改心させられてしまったのだ! 3年生進級のクラス替えで、 ムカイくんという男と、同じクラスになった。 オレは、第一印象では、ヤツが嫌いだった! クラスで一番、背が高かったからだ! でも、...
エピソード1 『小さな大ちゃん』
エピソード1 オレは、背が小さい。 幼稚園の頃から、 背の順は1番前か、せいぜい2番目だ。 2番目くらいなら、1番小さいほうが、潔い。 「名は体を表す」と言う言葉がある。 けれど、そんなの真っ赤なウソだってこと、オレは知ってる。 7歳で悟った。 なにしろ、...
エピソード5 『小さな大ちゃん』
エピソード5 オレは、 どうやったら「縁の下の力持ち」になれるか、考えた。 けれども、 オレはあんまり頭が良くなかったから、 頭脳で役に立てる気配は、無かった。 オレが自慢できるのは、スポーツくらいだった。 中でも、オレは、球技が好きだった。...
エピソード7 『小さな大ちゃん』
エピソード7 体育の授業で、このようなスタイルでプレイしていたら、 なるほど、先生から、 「大ちゃんは、縁の下の力持ちだね」 と、言われるようになった。 「縁の下の力持ち」は、他人に気付かれずに遂行するものだけど、 小学生のオレは、純粋に、嬉しかった。...
エピソード5 『おばあちゃん子の輪廻』
エピソード5 私は多分、人より自立的だし思いやりある人間だと思う。 その心を育んでくれたのは、やはりおばあちゃん育ちの境遇であると思われる。 おばあちゃんは私にとって、家族同然の存在ではあるが、 かといって、家族ではない。...
エピソード8 『ドヴォルザークの再来』
エピソード8 …とまぁ、 ナカジマさんってのは、そんなカンジのヒトなんだよ♪ 学生だった当時は、 「スゴいヒト!」とはあんまり感じてなくて、 「変わったヒゲ親父だなぁ」ってくらいのモンだったさ。 でも、 自分が成長するに連れて、様々な価値観を知って、様々な大人を見ていくと、...
エピソード4 『おばあちゃん子の輪廻』
エピソード4 おばあちゃんは、学校行事に関しても、1つも欠かさず参加してくれた。 入学式、授業参観、運動会、合唱祭… わたしが頑張り、成長していく雄姿を、いつも笑顔で見守ってくれた。 なにしろおばあちゃんはおばあちゃんで、会社に出勤したりはしないので、...
エピソード3 『ドヴォルザークの再来』
エピソード3 ナカジマさんは、「もう一つの顔」を、持っていたよ。 僕は、吹奏楽部に所属していたから、 「顧問・指揮者としてのナカジマさん」も、垣間見ているんだ。 ナカジマさんは、 部活の指導をする際には、チョっと違った。 「楽しければイイじゃん♪」...
エピソード6 『おばあちゃん子の輪廻』
エピソード6 渡仏以降の母は、あまり母親らしいことはしてくれなかった。 一年のうちに1度も日本には戻らず、 ただ正月にだけ、写真入りのエアメールが送られてきた。 母がプロデュースに関わった、舞台の写真である。 仲間たちと、楽しそうな幸せそうな笑顔で写っている。...
エピソード5 『ドヴォルザークの再来』
エピソード5 ナカジマさんが赴任して来るまで、 僕らの学校の音楽室には、 上等なステレオ・コンポというものが、配備されてなかった。 吹奏楽部員が、 新しい曲のお手本CDを聴くときでさえ、 安っぽいラジカセを、使っていたんだ。 ナカジマさんは、この状況を憂いた…。...
エピソード7 『ドヴォルザークの再来』
エピソード7 …なんだか、 やたらと、奉仕的なヒトのようなカンジするよね? 「そんなに突っ張っちゃって、大丈夫!?」 なんて、心配しちゃうヒトも、いるかもしれないねぇ。 けれど、 冒頭のハナシ、覚えてる?? ナカジマさん自身は、...
エピソード1 『ドヴォルザークの再来』
エピソード1 僕の中学校には、 ヘンな先生が、イッパイ居た。 今日は、 その中でも、音楽教師のナカジマさんを、紹介したいと思う。 彼は、 僕らが2年生に進級するのと同時に、 僕らの学校に、赴任してきた。 新任式の挨拶では、何を喋ったか、覚えてナイ。...
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