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エピソード6 『沈黙のレジスタンス』
考古学を学ぼうと決めてからは、 さらに頻繁に、遺跡に顔を出すようになった。 発掘なんて、キノコ岩の穴掘りと大差ない作業にも思えたが、 僕が発掘作業を手伝わせてもらえることは、ほとんど無かった。 とてもデリケートで、子供には任せられない作業なのだ。...
エピソード9 『沈黙のレジスタンス』
僕は、話を変えた。本題に入った。 「でも、 家出のためのアジトは? 岩掘って暮らし続けるための対策は? どうなったのさ?」 「………。」 「やめちゃったの?それすら。」 「家出のアジトは、必要なくなっちまったんだよ。 オレが12になったとき、背がぐんぐん伸びた。今や親父より...
エピソード5 『沈黙のレジスタンス』
引越した先は、セルチュクという町だった。 デニーの言うとおり、西にある町で、大都市イスタンブールからも遠くない。 この町の近郊に、エフェソスという遺跡が見つかった。 僕の父は、その発掘作業に駆り出されることになったのだ。 セルチュクは、大きな町だった。...
『沈黙のレジスタンス』まえがき
まえがき これは、キノコ岩の奇景地帯ガットキアを舞台に繰り広げられる、 男の子たちによる、自由と真実のレジスタンス(抵抗運動)物語です。 対象読者は、高校生以上の男性を想定しています。 社会派の感性を持っているなら、女性でも楽しめるでしょう。
エピソード6 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード6 私は、メゲずに、 他のスタッフにも、自分の夢を話してみた。 70近い、丸メガネのおじいちゃんが、 私の夢や考え方を、とても喜んでくれた! ホラ、 探せば味方は現れるモンよ♪ おじいちゃんの丸メガネは(メガネだけは 笑)、 ジョン・レノンにそっくりだったから、...
『ヒミツの図書館お姉さん♪』まえがき
まえがき この物語は、 図書館司書を目指す高校生の奮闘を描く、中編程度の長さのお話です。 対象読者は、高校生以上を想定しています。
エピローグ 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
「あ、そういえば、 レノンさんからメモ紙を預かってるんだった!」 高桑さんは私に、 可愛く花の形に折られた、一枚の手紙を手渡してくれた。 中には、こう書かれていた。 「ナイーブになってはイカンぞ? 人生っていうのは、 『死ぬまでのヒマ潰し』じゃよ♪」 2012/07/27...
エピソード16 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
「…それで、 どうやって、図書館にお勤めが出来るようになったんですか!?」 私は、一番気になる質問を、ぶつけた。 「…え? それは、古藤さんが一番よく知ってるじゃんかー(笑)」 …!? そうかー!! 彼もまた、図書館に通いつめる中で、...
エピソード2『ヒミツの図書館お姉さん♪』
人々は、 「世の中というのは、規則でがんじがらめだ」 と、思い込んでいる。 けれども、 どの業界においても、 必ず、「抜け道」といったものが、隠されているのだ! 「ブラック・ジャック」という、 手塚治虫の作品を、ご存知だろうか? いや、私はよく存じていないのだけど(笑)...
エピソード30 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード30 …私は、もう、涙が止まらなかった。 レノンさんはいつもノー天気にマイペースだったけど、 それは実は、ちみつに計算されていたのだ。 後輩たちのために。お客さんのために。そして、私のために。 彼の何気ない一挙手一投足が、その全てが、お手本だったのだ。...
エピソード21 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
…結局、 読み聞かせに関しても、託されることになってしまった! 今の担当の方と、隔月で行うのだ。 ただ、PTAボランティアであるため、 お給料の類は、一切支給されない。 私には、報酬なんてどうでも良かった! 私にとっては、...
エピソード4 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
私は、幼稚園の頃から、本が好きだった。 小学校5年生の頃にはもう、 「司書になるー!」と、周りに公言していた。 中学校の頃には、司書になる方法を調べていた。 それによると、 とにかく、大学か短大には、行かねばならないようだった…...
エピソード3 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
私が図書館で働くに至った経緯も、 まったく、正攻法とは程遠かった(笑) 資格さえ、持っていないのだし(笑) とは言え、 私は基本的に、良い子ちゃんだとは、思う。 万引きをする勇気なんか無いし、 親に黙って外泊したりも、しない。 私が破る規則なんて、信号くらいじゃないかしら…...
エピソード20 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード20 …そのまさかだった!! やーーん(汗) レノンさんも高桑さんも、 私の読み聞かせを、コッソリのぞき見してたのだ! 「もーぉ、 のぞき見なんて悪趣味なこと、カンベンして下さいよーぉ!」 私は、スネ顔でグズった。 「おやぁ? 『のぞき見』じゃなくて、...
エピソード9 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
レノンさんは、身を乗り出して、小声になった。 「古藤さんな? これから、土日に、 図書館に『お手伝い』をしに来ては、くれんか?」 「おてつだい!?」 「そうじゃ?『お手伝い』じゃ! 『司書』ではないぞ?『司書補』でもない。 『清掃スタッフ』ですら、ない…。...
エピソード22 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード22 …そうして、私は、 いつの間にやら、高校を卒業してしまった。 進学は、一切、考えなかった。 3年の2学期にもなると、 周りはみんな、進学に気を取られて、 ナイーヴになり、表情を暗くし、体調を崩していった。 就職組は、私の学校には少なかったけれど、...
エピソード25 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード25 「レノンさん、 私、レノンさんの言う通りに、してみます! 他の業種も、のぞいてこようと思います!」 …それが、私の出した答えだった!! 私は、他の業種に飛び込むのが、怖かった。 怖かったからこそ、飛び込んでみようと思った。 「逃げ」なんて、イヤだったのだ。...
エピソード23 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード23 高卒後の春休み、 レノンさんが、「腰を落ち着けて話したい」と言ってきて。 スタッフ・ルームで、ひざを突き合わせて話をした。 高桑さんも、横で聞いていた。 「…さて、キョコちゃん。 司書の業界は、どうじゃ? これからも続けていきたいと、感じるかな?」...
エピソード8 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
世の中には、確かに、 他者の心の暗室に希望の光を灯せるような人が、 存在している。時々しか、出会えないけど。 ガラガラやおっぱいで赤ちゃんをあやすのとは、違う。 オモチャも、食べ物も、お金も、何も使わずに、 マジシャンみたいに、暗闇に光を灯してしまう…!...
エピソード1 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード1 私は、図書館で働いている。 図書館で働いている人間のことを、普通、「司書」という。 または、「司書補」という。 司書は公務員なので、 公務員試験にパスしなければならない。 最低でも、短大卒以上の学歴は要るし、 司書としての試験に合格しなければならないし、...
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