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エピソード27 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード27 4月1日… 全ての謎が、解けた。 退社したのは、 レノンさんだったのだ…。 彼の退社をあらかじめ知っていたのは、 主任の高桑さん、唯一人だった。 他のスタッフは、誰もが、 レノンさんの突然の退社に、驚きを隠せなかった…。 朝のミーティングで、...
エピソード28 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
ミーティングが済むと、みんな、 それぞれの持ち場に散っていった。 私は1人、高桑さんのもとに残った。 「高桑さん、全て、知っていたんですね!?」 「あははは!ゴメンね! 『退社は誰にも言わないように!』っていうことを、 あのおじさんと、約束してたモンだから…」...
エピソード18 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード18 「お手伝い」を始めて半年ほど経った、冬の日のことだった。 レノンさんは、朝イチで、私に呼び掛けてきた。 「時に、キョウコちゃん、 『読み聞かせ』なんぞ、興味はあらんかね?」 「えー!? メッチャありますー!!」 私は、目を輝かせて答えた!...
エピソード7 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
「抜け道」なんていう言葉は、 それまでの私の脳内辞典には、ほとんど存在していなかった。 「抜け道」というと、 税理士と悪だくみして脱税をしてしまうような、 そういう、卑しいイメージがあったからだ。 私の表情が曇ったのを察知して、 レノンさんは、あわてて訂正をした。...
エピソード19 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
翌土曜日、その舞台はやってきた! 見知らぬ人たちの前で読み聞かせをするのは、 私にとって、生まれて初めての経験だった!! 会場となる遊戯室は、図書館と同じ建物にあり、 学童の保育所も兼ねていたため、 定員の30名はすっかり埋まっていた。 …っていうか、絶対、...
エピソード5 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード5 私は、お芝居の道に進むつもりはなかったし、 私の高校の演劇部はのんびりした部活だったから、 放課後にはしょっちゅう、近所の図書館に行った。 近所と言っても、自転車で20分くらいは走る必要がある(笑) 私は、幼い頃からその図書館に通い詰めていたから、...
エピソード11 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
「レノンさん! 私、『お手伝い』やります! やらせてくださーい!!」 あれから3日後の土曜日、 私は、図書館に足を運び、レノンさんに告げた。 「ほっほっほ! ホントに、良いのかな? ファイナルアンサー?」 「レノンさん、それ、もう古いー!」...
エピソード17 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
私は、ひとしきり疑問が解決したので、 コピー用紙を抱えて、レノンさんを探した。 「おんやぁ? ずいぶん長いデートじゃったのう♪」 レノンさんは、イタズラにウインクをして見せた。 …どうやら、 このような展開になることを、 この人はお見通しだったらしい…(笑)...
エピソード24 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード24 私は、家に帰って、 1人でじっくり、考えてみた。 正直なところ、 図書館以外の場所では、働きたくなかった。 図書館以外の場所で働くのが、「怖い」と感じていた。 「新発売のアップルパイが、オススメですよ♪」 と、笑顔でウソをついても、...
エピソード29 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
高桑さんは、続けた。 「レノンさんは、古藤さんのことを、 とってもとっても、『買っていた』んだよ? 『あの子は、すごい器になるぞ♪』って、 いつも、僕に言ってた。うれしそうにさ♪ だから、彼みずから、 古藤さんに、『英才教育』をほどこしたんだ。...
エピソード13 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード13 「あ、あのう。 コピー用紙は、どこにありますか? レノンさんに、お遣いを頼まれました。」 私は、粗相(そそう)の無いように、慎重にしゃべった。 「あぁ、ご苦労さん。 コピー用紙は、僕の後ろの棚の、下の段にあるよ。」 えー!!...
エピソード14 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード14 高桑さんが私に見せたのは、 ゲテモノでもなければ、裸の女性でもなかった(笑) 利用者から送られてきた、メールであるらしかった。 それは、 本の感想文というか、レコメンド(お勧めする文章)のようだった。 高桑さんが見て笑っていたのは、...
エピソード10 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
レノンさんの言う通りだった。 たくさんの物語の中には、 周囲の人たちから見れば「バカげてる」「無謀だ」「損だ」と思えるような道に 飛び込んでいく少女の話が、たくさんある。 私は多分、そういう本を、100は挙げられる。 彼女たちは、大きな葛藤を味わう。...
エピソード15 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード15 予想外の展開の連続だったので、 私は、何を伝えれば良いか、 完全に、動転してしまっていた。 ただ、「絵本が大好きなので、あのコーナーは楽しかった」 ということだけは、伝えることが出来た。 すると高桑さんは、...
エピソード26 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
…高校卒業から2年後の春… 約束通り、私は、 「正規のスタッフ」として、雇われることが決まった。 レノンさんと同じで、 契約上の肩書きは、「清掃スタッフ」(笑) でも、私はシルバー人材ではないので、 レノンさんよりも、時給が良かった。1,000円だ。...
エピソード12 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
エピソード12 私は、翌日から、 レノンさんの後ろについて、図書館を歩き倒した。 でも、 仕事の内容に関しては、後回しにしようと思う。 高桑さんのこと、気になるでしょう? 私は、しばらくはずっと、 レノンさんのアシスタントとしてつきまとうだけの存在だったので、...
エピソード2 『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』
いいのよ、別に。バスケット係、悪くないし。 それにパパ、スタンプが10個たまったら、ゴホウビくれるのよ。 行きつけのカフェテリアで、ティラミスごちそうしてくれるの。私、ティラミス大好き! そのカフェテリアは、家から路地を3つ曲がったところにあるわ。すぐ近く。...
エピソード12 『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』
船のカフェテリアは繁盛したけど、 パパはあまりうれしそうじゃなかったわ。忙しいんだもの。当然よ。 カフェのマスターっていうのも、パパにはビミョーにハマってないのよ。 合わないことも無いと思うんだけどね。 きっと、100リラの、立ち飲みカウンターの、おしゃべりする店なら良かっ...
エピソード4 『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』
観光客でにぎわうって、良いことなのかしら? コンサートが開かれるようになったんだから、良いことかもしれないわ。 でも、カフェテリアのマスターがクレーム付けられたのも、 やっぱり、観光客が増えたせいよ。 パパのお給料が増えたのは、観光客でにぎわったおかげだけど、...
エピソード9 『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』
1台ならまだしも、3台も注文が入っちゃったわ。 さすがにパパ一人じゃどうにもならなくなって、人を雇うことになったわ。 つい昨日まで無職だったのに、いきなり雇い主よ。どうなってんの? そうして半年も経つと、 セントニール島の西海岸には、青と白のキレイな船が、幾つもただようよう...
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