top of page
エピソード19 『イエスの子らよ』
「恋愛ねぇ…」 今日は穀物倉庫で、 おばあ様に聞こえるように、ほおづえついてつぶやいた。 「ほっほっほ。 マリアンヌも、恋に恋するお年頃かえ?」 「恋ってものに興味があったわ。この修道院に来るまでは。 でも、エルサやサラの話を聞いてると、...
エピソード18 『イエスの子らよ』
エピソード18 …そういうことなの。 サラはやがて、ぱったりと姿を消してしまったわ。 いや、ちゃんと修道院の人々にはあいさつをしていったらしいけどね。 私とエルサは、さみしかったわ。 せっかくできたお友達だったんですもの。 引き止める方法とかも、いろいろ考えたけれどね、...
エピソード15 『イエスの子らよ』
「わかりません。」シスター・サラは言った。 「わからんとな!?」おばあ様は、ひっくり返った声で聞き返した。 「私は、イエス・キリストから1500年も隔たれた時代を、生きています。 ですから、確証の持てることは何も、ありません。」 「たしかに、それはそうじゃが…」...
エピソード3 『イエスの子らよ』
今度は、見張りの神父さまが私に言ったわ。若いわね、ここの神父さま。 「長旅ごくろうさま。 疲れているとは思うが、まずは礼拝堂でお祈りをしなさい。 それが済んだら、温かいオムレツを出してあげよう。」 「お母様よりは、優しい人ね。」私はクスっと笑って言った。...
『イエスの子らよ』まえがき
まえがき 時は中世、場所はフランス。 修道院で女をみがく、10才の少女マリアンヌをめぐる、 それはそれは、数奇なお話… 対象年齢は、中学生以上の女性を想定しています。
エピソード23 『イエスの子らよ』
どうしたらいいのかしら?私。 恋の仕方ってわからないのよ。だいいち、まだ11才よ? でも私、動いてみたわ。 誰もいない時間をこっそり見計らって、 教会の扉を開けてみたの。修道士さんて、あそこにいるんでしょ。 でも… 「あれ!?」...
エピソード20 『イエスの子らよ』
数日後のある日のこと。 「あらあなたたち、 小麦袋が届くから、礼拝堂まで取りにいってちょうだい?」 最近しょっちゅう穀物倉庫に行ってるから、 すっかり私たち、小麦当番だと思われてるわ! 言われたとおり、エルサと二人で教会に行ったけど、...
エピソード8 『イエスの子らよ』
エピソード8 朝は6時に起床なの。 シスターか誰かが、部屋のドアをコンコンたたくのよ。 私はそれじゃ起きれなかったけど、 エルサが起きて、私のことも起こしてくれたわ。 7時に食堂に行くと、 昨日とは打って変わって、人が大勢いたわ。...
52 無数の枝分かれ
52 無数の枝分かれ やったぁ♪ 正解だった!! 西桟橋には、 人っ子一人、居なかった♪ 「ビーチ」として、広い場所ではなかったけれど、 桟橋の右側には、 波とたわむれて没頭するのに充分なスペースが、しつらえられていた! 私は、 クツと靴下を脱ぎ捨てて、...
26 神隠し
26 神隠し …お手洗いから出てきて、 私は、仰天した! 人っ子一人、いないのだ…!! ついさっきまでベンチを埋め尽くしていた、 100人以上もの日本人が、こつ然と、姿を消してしまった…!! 今日は朝から、 神秘現象なんぞもたくさん垣間見てきたけれど、 ついに、...
34 ヴァーチャル・デート
34 ヴァーチャル・デート バスは、20分ほども郊外を走ると、 終点の、石垣市中心街に到着した。 バスの中でも、ずっと話に夢中だったので、 私は、せっかく訪れた石垣島の景色を、ほとんど見過ごした(笑) サトウキビ畑がそこかしこに広がっていたことだけは、...
45 プロセス
45 プロセス 私は、本当に、 夜明けまで、そこに居た。 ただただ、1人で、ぼーっとたたずんでいた。 …空が白み始めた頃、 私もサスガに、このシチュエイションに飽きてきていたので、 朝陽でも拝みに行こうと、思った。 私は空をじーっと眺め、...
54 慎さん
54 慎さん …私は、 カモメか何かがキュルキュル鳴く声で、目が覚めた。 起きた瞬間、 「冒険」の全てが夢だったのかと、焦った。 …でも、そうでは無かった♪ なにしろ、 カモメか何かの声で目を覚ますということは、 家のベッドに縮こまっているワケでは、ナイのだ(笑)...
13 空の星砂
13 空の星砂 目を覚まして、目覚まし時計を見ると、 見事に、5:55だった! こんなに早い時間に目を覚ますことは稀(まれ)だったし、 何より、数字のゴロの良さに、驚いた。そして、少し気分が良かった。 私は、そのままベッドから出てしまった。...
43 闇の中の闇
43 闇の中の闇 眠りに落ちた私は、 それこそ、白雪姫のごとく爆睡したようだった。 いつもより早く起き、緊張の繰り返しで、 馴れない冒険を積み重ね、灼熱の南国を歩き回ったのだから、 それも当然と言えば当然だった。 ついでに、...
46 正真正銘の、プライベート・ビーチ♪
46 正真正銘の、プライベート・ビーチ♪ …5分も障害物競走を続けて、 少々、後悔し始めた(笑) 岩場ばかりが延々続き、砂浜など見えてこないから… 引き返そうか、何度も迷ったけれど、 自分がヒマ人であることを思い出して、 アテもなく、前に突き進むことにした。...
23 聞かぬは一生の恥
23 聞かぬは一生の恥 …それにしても、 飛行機旅行というものは、こんなに骨が折れるモノなのだろうか!? …と考えて、 すぐに、「NOだ!」と、解った。 私がこんなに四苦八苦しているのは、 「私があまりにも無知であること」と、...
31 星砂って知ってますか!?
31 星砂って知ってますか!? 「あ、あ、あの、星砂って知ってますか!?」 …今思えば、 もう少しライトな話題から入れば良かった…(笑) 彼は、何のためらいも無しに、応答してくれた。 「星砂!?『星の砂』の星砂のことですか?」 彼は、明らかに年下と解る私に対して、...
51 ヒロさんとの知恵比べ
51 ヒロさんとの知恵比べ …西桟橋だ! 答えは、西桟橋! ヒロさんだったらきっと、西桟橋に行く! 島中の観光客が西桟橋に押し寄せるのは、 あくまで、「夕陽の時間帯」に、過ぎないのだ! 今はまだ、 ついさっき朝陽が生まれたばかりの、午前中なのだ。...
12 天使の夢
12 天使の夢 ゴールデンウィークの最終日の晩、 「あぁ、明日からまた学校かぁ…」 と、少し憂鬱になりながら、ベッドに入った。 その晩、私は、印象的な夢を見た…! 美しいビーチだった。 ニューカレドニアほどでは無かったけれど、 九十九里よりは、何倍も綺麗だった。...
bottom of page
