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CHAPTER 29
CHAPTER 29 様子を見ながらしばらく川べりを歩くと、怒鳴り声が聞こえてきた。 ?「ですから、この川の水は清めの水なんかじゃないんです!どうかわかって!」 先ほどの戦士の仲間だろうか?立派な装備をした女性僧侶が、川に入りたがる老人を通せんぼしている。...
CHAPTER 44
CHAPTER 44 数十分も下り、やがて谷の合間に築かれた絶景のような集落に辿りついた。 崖の壁をくりぬいて住居をこしらえている。すると崖の上からは家々はほぼ見えない。住人に案内してもらわなければ、絶対に辿りつくことは出来なかっただろう。...
CHAPTER 16
CHAPTER 16 その日も一日、休養に充てることとなった。 もう先を急ぐ旅でもなく、彼らに行動を指示する者もいない。 15歳の少年たちは、自分で考えて明日を決める。そしてその目的は魔王の討伐である。 究極の自由を背負いながら、究極の重責を背負っている。...


CHAPTER 14
CHAPTER 14 翌朝。 遠く離れたムーンペタの宿屋で目覚めたことを思い出すと、2人の王子は隣室のムーンブルク王女のもとへ駆けつけた。 ロ「どうだ?目を覚ましたか?」 そこには、未だ眠る王女を静かに看病するミユキの姿があった。 ミ「シー!ローレ様おしずかに」...
CHAPTER 50
CHAPTER 50 一行は示された通り、集落の端っこまで歩いた。少し褪せた水色の家がある。 サ「ごめんくださーい。 …じゃなかった! 失礼いたします。王様への謁見は許されますでしょうか?」 侍女らしき女性が顔を出した。 女「うふふ。良いのですよ。...
執筆ウラ話
執筆ウラ話 ミユキが転生少女ということで、物語に登場する他のキャラたちも、ドラクエ作品のキャラの過去世・未来世の姿である、という設定を考えながら書きました^^もちろんこれらは、「この作品における設定」にすぎず、ドラゴンクエストの公式見解ではありませんからね!...
CHAPTER 59
CHAPTER 59 一行はゆっくりと崖を降りていった。 ププルとバーバラが一行を出迎える。 プ「あはははおかえりー!」 サ「ププル!君にも感謝が言いたいよ」 プ「え?」 サ「君の勇ましく飛ぼうとする姿を見ていなかったら、僕たちはこんなに簡単に谷には帰ってこれなかったかもし...


CHAPTER 2
CHAPTER 2 城から少し離れると、モンスターが襲いかかってきた!魔王の手下たちである。 王子は腰の鞘からにぶく光る《どうのつるぎ》を抜刀し、構えた。 ミ「きゃー!王子! スライムとあばれこまいぬですわ!」 ロ「君、戦えるのか!?」 ミ「いいえ、まったく!...


CHAPTER 37
CHAPTER 37 昼過ぎ、ついに催しは開催された。 ローレは控え室から闘技場に歩み出る。 衆「うぉーーーーーーー!!」 数百人もの観客が荒々しく盛り上がっている。 司会が大声で号令を掛ける。 「さぁー本日の挑戦者は、ムキムキのマッチョマンだぁ!...
CHAPTER 45
CHAPTER 45 やがて谷は大きく角を曲がった。 すると、思いがけない光景に一行は声を上げた! なんと、幾つもの風車がくるくると優雅に稼働しているのだった! サ「うわぁー!なんですか、これは!?」 マ「ほほほ。風を利用した動力装置ですよ。...
CHAPTER 33
CHAPTER 33 サ「すごいなー!さすが大国の兵士長だぜ!」 サマルは美麗に光る立派な剣をかざしながら、興奮気味に言った。 ミ「サマル様にはやはり、美しい細身剣がお似合いですね♪」 スウォンから贈られた、《聖銀のレイピア》である。いかにもサマルに相応しい、凛々しい細身剣...
CHAPTER 49
CHAPTER 49 サ「出たぞ!ついに出たぁー!!」 3人はサマルに代弁を託し、もう何も言葉が出なかった。 魔物が手強い、というだけではない、五感のすべてを追い詰める壮絶な試練だった…!! 洞窟の外は、未だ高地であるようだった。植物がまばらに原生する素っ気ない高原大地のよ...
CHAPTER 43
CHAPTER 43 これまで大きな国や町を目指して歩んできたが、そうでない場所を求めて歩んでみたい、と一行は思うようになった。 「龍はグビアナやサマンオサにはいないだろう」神父の言葉はもっともに思えた。 人が知らない場所を知っている、そんな情報源は難しいものだが、「谷底で...
CHAPTER 15
CHAPTER 15 一行は町の食堂へと場所を移した。 まだまだ自己紹介のやりとりが必要であると思われた。 陽の差す窓際のテーブルに腰かけ、シチューが来るのを待つ。 サ「それにしても、困ったもんだな。 こんな美人が2人もいると、旅ってのは戸惑うもんだよ」...


CHAPTER 35
CHAPTER 35 一度通った道をもう一度なぞる、というのは本来鬱陶しいものだが、カミュとの出会いを経て再びヤハーンを目指しその先へ行こうとすることに、そう苦痛は感じていないのだった。《いかずちの杖》も戻ってきたし、心はとても軽い。...
CHAPTER 46
CHAPTER 46 老婆に付き従って里を引き返していく。 ミユキは、機織りの穴に差し掛かると「もう一度見たい!」とねだった。老婆は快く受け入れた。 ミ「わぁーステキ!」ミユキは織物に詳しいわけではないが、色鮮やかな柄の織物や手芸品を眺めて楽しみたいのだった。3人もそれにな...
CHAPTER 19
CHAPTER 19 野営の連続は厳しいな、と思った頃、小高い平原に佇む一軒の小屋を見つけるのだった。 サ「寝床を分けてくれたりはしないだろうか?」 一行は駄目で元々、一軒家を尋ねてみた。 家屋の前にはクワや古びたミシンなどが乱雑に置かれていた。人の家だと察せられる。...


CHAPTER 7
CHAPTER 7 洞窟はひんやりとしていた。水がしたたりジメジメとしていた。 そして魔物がうごめいている。生息種はローレシア平原と異なり、もっと強い魔物が待ち受けていた。おおねずみが3匹で徒党を組んで襲い掛かってきたかと思えば、倒しても仲間を呼んでしまう。...
CHAPTER 24
CHAPTER 24 4日の航海を経て、船は新たな大陸へと到着した。 東の港町サマンオサはポートセルミと同じくらい大きく、大勢の人で賑わっていた。しかしポートセルミよりもやや粗野な印象を受けた。スリなど多発していそうな。...
CHAPTER 32
CHAPTER 32 ほどなくスウォンは足を止め、一行が追い付いてくるのを待った。 サ「あの、どういうことですか?」 ス「私はバトランドの兵士長、スウォンという者だ。 魔王討伐における最高責任者である」 サ「はぁ」 ス「そなたら、私の家来にならぬか?」...
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