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『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』まえがき
まえがき 私のパパは、水の都ヴェネチカで、船頭さんをしているわ。 まぁ、そういうお話よ。大まかに言って、ね。
エピソード17 『「おとぎの国」の歩き方』
翌朝。朝日ととも出発だ。 …と、そうしようと思ってたんだけど、体が動かなかった! 昨日はバックパックを背負って、一日中山道を歩いたんだ。無理もないさ。 体が動かないことに気づくと、 僕はあっさり、二度寝にかまけることにした。 一人旅って、こういうとき気楽だよ。...
エピソード16『「おとぎの国」の歩き方』
そうして僕は、このダライラマ村を出発したんだけど… 朝も早くから、とんでもないことが起きた! あの婆ちゃん、とんでもなく歩くのが速いんだ! 「婆ちゃん!待ってよ!」 僕が呼び止めるのも無視して、 婆ちゃんは、どんどん歩いていってしまう!...
エピソード14 『「おとぎの国」の歩き方』
「ダライラマが!?この村に居るの!?」 ダライラマって知ってる?チベットの王様みたいな人だよ。 政祭一致って言うの?王様であり、坊さんなんだ。よく知らないけどね。 継承制度で名前を継いでて、今は14世くらいじゃなかったかな。 「ご本人が居るわけなかろう。おっほほ!...
エピソード27 『「おとぎの国」の歩き方』
5日目。今日はよく晴れてる。 「ねぇお爺さん? ところで、そのカメレオンって村、何なの?」 「ほっほっほ。おぬしのようなパゥオ(勇者)ばかりが集っておる。 善人だか悪人だか、ようわからんようなやつらがな。 おぬしはまぁ、例外の部類じゃが、...
エピソード4 『「おとぎの国」の歩き方』
僕はコルカタの喧騒に飽きると、 さらに北東の町ビハーリーに向かうことにした。 ビハーリーなんて、観光客は誰も行かないだろうけどね。 何でビハーリーかって? ブータンに入国できる可能性があるからさ。 ブータンって知ってる?...
エピソード11 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード11 「お願いします!」 僕は、若社長ではなく爺さんの家に泊まることにした。 若社長の家のほうが、100倍は立派で快適なハズだ。 爺さんの家なんて、トイレすらナイかもしれない。 それでも僕は、爺さんの家を選んだ。 「お前、本気か?」若社長は尋ねる。...
エピソード18『「おとぎの国」の歩き方』
村は、とても静かだった。 家は4つよりもずいぶんたくさんあるけど、人の姿は見えない。 いないことはナイだろう。何となく人の気配がする。匂いがする。 家の中にこもってるのか、はたまたどこかで儀式とかやってんのか。 適当にノックしてみるって手もある。...
エピソード23 『「おとぎの国」の歩き方』
どうでもいいけど、そろそろクツが臭い! 履いてるほうがまぎれるんだろうけど、 もっと臭くなるのはイヤだから、歩き終わったら脱ぐよ。 ビーチサンダル持ってたけど、タイ出るとき捨てちゃったんだよなぁ。 爺さんは、僕のクツが臭ってるのに気づくと、...
エピソード9 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード9 ビハーリーからは、そう難しくない。 外国人観光客の多い町じゃないから、外国人目当ての商売人も少ないさ。 言葉は通じづらくなるけど、ダマされることも減るよ。 多くの旅行者は、旅行者の多い観光都市に着くと安心するらしいけど、 僕はむしろ逆だね。...
エピソード15 『「おとぎの国」の歩き方』
夜が明けて、朝露が乾いたころ、 婆ちゃんはまた、朝ごはんを持ってきてくれた。 「よく眠れたか?おっほほ!」 「まぁまぁね。」僕は、伸びをしながら答えた。 「おっほほ!これでおぬしも、寝る場所には困らんな! ダライラマ様に感謝せぇ?」 「え、どういうこと?」...
エピソード19 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード19 アジナの空気は静かだ。どこの空気も静かだけど。 僕は、とりとめもなく話しはじめた。 「お爺さん、訊いてもいい?」 「何なりと。」 「龍って何なの? …龍は知ってるけど、『龍の人』ってのは何なの?」 「龍の者たちは、シャンバラの出身者じゃ。」 「シャンバラ?」...
エピソード6 『「おとぎの国」の歩き方』
列車から降りて、なにやらわからず歩いてみると、 少し、ナゾが解けてきた! さっき入ったのは、「普通(非寝台)車両の3等車」だったんだ。 こっちのほうは、寝台車両が続いてる。 僕はまた、「3」の車両を見つけて乗り込んでみる。...
エピソード13 『「おとぎの国」の歩き方』
僕はとりあえず、 バンが行ったのとは違う道を、歩いてみることにした。 近くに村があるかもしれない。 あんまりにも何もナイところで、人間を降ろすことはしないだろうさ。 歩くこと10分。思ったとおりだった。 つづれ折りを大きく曲がったところで、...
エピソード22 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード22 1日歩いても、ぜんぜん着かなかった。 何日歩くんだ?どれくらい歩くんだ? 僕は敢えて、それを訊かなかった。知っても距離は減らないさ。 2日目の朝は、 やたらモヤがかかっていた。8時になってもまだ、モヤが消えない。...
エピソード21 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード21 翌朝、 僕はカメレオン村とやらに向けて、アジナを発つことになった。 今度の水先案内人は誰かって?迦楼羅(かるら)の爺さんさ。 大丈夫だよ。爺さんは競歩の選手じゃないし、マラソン選手でもない。 爺さんは、色んな話をしてくれた。...
エピソード12 『「おとぎの国」の歩き方』
翌日僕は、朝早くに爺さんの家を発った。 まず、にぎわう国境に戻って、両替をし、防寒具を調達した。 目的地はアジナに決まったものの、どうやって行こう? バスで行くのが定石だろうけど、バスターミナルらしきものはナイ。 少なくとも、この国境の賑わいの中には、ナイ。...
エピソード8 『「おとぎの国」の歩き方』
車掌の巡回が終われば、あとはもう静かなモンだった。 普通は、向かいの席の乗客と世間話に花が咲いたりするモンだけど、 そういうのもぜんぜんナイ。 英語の話せる人が居ないし、社交的な人も居ないんだろう。 ホントに三途の川に行くのかなって、思っちゃうよ。 真夜中。...
エピソード10 『「おとぎの国」の歩き方』
エピソード10 国境ってのは、大きく分けて2つのタイプがあるんだ。 1つは、およそゲートしかない国境。 殺風景な荒野に、小さな役所が2つ3つだけ建てられてて、 それ以外は延々と壁が続いてる。壁じゃなきゃ有刺鉄線さ。 もう1つは、住宅街の中にある国境。住宅街っていうか、村だね...
エピソード5 『「おとぎの国」の歩き方』
北駅に着いて、驚いたね! なんでかって? 暗くて、そのうえ物悲しい空気に包まれているからさ。 まるで三途の川行きの列車駅なのかってくらい、寂しい雰囲気なんだ。 コルカタにはいくつか鉄道駅があって、 一番大きなトコであれば、それなりに賑わってるとは思うよ。...
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