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第12節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第12節 すると、炎の出どころには・・・ ボロボロのイカダを駆り出してこちらに構える、モーセ村長の姿があった!!! 険しい顔つきでこちらを見ている! ユ「ごめんなさい!村長さん!!」 ノ「ごめんなさい!!」 ユ「すぐ岸に戻りますんで!!」 しかし! モ「いいや、よい!...


第11節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第11節 ノアとユキを乗せたイカダは、西の浅瀬に繰り出した。 ユ「しばらく手伝ってくれ」 ユキはノアにオールを渡す。 ノ「これは?」 ユ「イカダを漕ぐんだ。沖に出るまで少しの間」 ノアは勝手がよくわからなかったが、とにかくそれを受け取り、ユキの見様見真似をした。...


第10節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第10節 今日も井戸へと水汲みに出る。すると、友人たちの様子はまた変化しているのだった。 ノアを見つけると距離を置き、遠巻きに見つめている。そして友人たちと何やらひそひそと話している。 女「踊りで注目を浴びれないからって、マリハナに頼って神様に繋がろうとしたらしいわよ」...
第9節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第9節 そして後ろにいたのは・・・ しゃがみこんでうつろに揺れる、ノアなのだった。 ぐらぐら ぐらぐら 「豆を・・・豆を植えなさい」 モ「ノア!」モーセは驚き、聴衆をかき分けてノアの元に駆け寄る。 ノアはうつろに揺れている。 モ「ノア!そなた、マリハナの煙を吸ったのか!?」...
第8節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第8節 月日は流れ、海はますます青く鮮やかになった。夏が来たのだ。 例年どおり、コーミズ村では無事ほむら祭りが執り行われた。これは農業や漁業の豊作を祈願する、年に一度の重要な催しである。村の女たちはこの日のために懸命に踊りの稽古をしている。...
第7節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第7節 ある日・・・ 二人が村長のところにいると、さらに来客があった。ホンダラという、村の中年男である。大ババの息子だ。ノアやユキが関わることはほとんどない。 ホ「村長、カネを貸してくれたまえよ。1000ゴールド(約10万円)ほどさ」 モ「何?1000ゴールドだって!?...
第6節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第6節 西の浜の近くに村長の家はあるのだった。 ユ「村長さーん!」ユキが叫ぶが、返事はない。 ユ「今日も裏かな」 ノ「裏?」 ユキはノアを引き連れて、村長の家の裏手に回る。 ノ「こんなところ、来たことないわ」 裏手には畑があり、まばらに手入れされてあった。...
第5節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第5節 目を覚ましたがノアが動こうとしないので、ユキはそれに身をゆだねた。 陽の傾きにともない海風は少しずつ強くなってきた。 ユ「何か、落ち込んでいるのか?」 ノ「・・・・・・・」ユキは足をくじいたらしきことを知っていた。主役の座をエミリーに奪われて、ノアが落ち込んでいると...
第4節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第4節 とぼとぼと歩いていると、やがて西側の海辺に出た。 ノ「久しぶりだわ、西の浜なんて。いつ以来かしら」 東の浜ではしょっちゅう、女たちの踊りのレッスンが行われている。だから東の浜にはしょっちゅう繰り出すが、西の浜に来ることはほとんどないのだった。...


第3節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第3節 ヤシの木さえも、南風という音楽に乗ってユラユラと皆でダンスし続けるこの島だ。 踊りを奪われ、友を奪われ、ノアは心が曇った。 村を歩いていると、音が聞えてくる。 ノ「そっか。男の人たちももう練習してるのよね」 村の別の場所では、10人ほどの男たちが楽器の練習をしていた...


第2節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第2節 心優しいノアはよくよく考えて、みんなが幸せになる道を選んだつもりだった。 しかし・・・ ノア 普段着バージョン 翌朝。 ノアはコーミズ村の井戸場に水を汲みに出かけた。早朝の時間帯、13歳くらいの子供たちに任される仕事だ。 平静を装いながら淡々と水桶を引っ張り上げている。すると背後から声が掛かる。 エ「ちょっと、ノア!」 振り返ると、声の主はエミリーだった。昨夜悔し泣きで騒いでいた女の子だ。 ノ「あぁ、エミリーおはよう♪」ノアはいつもどおり笑顔で挨拶するよう努めた。 エ「本当に余計なことをしてくれたわね! あなたったら悪意の塊なの!?」 ノ「えっ!」 エ「あなたのせいよ! あなたのせいで、みんなから憐みの目で見られるようになっちゃったじゃない!」 ノ「えっ!?」 エ「足をくじいたなんて嘘でしょう! 水汲みに来てるなんておかしいじゃない! 嘘までついて私を嫌われ者にするなんて酷い人!」 ノ「そんな!私!エミリーのためを思って・・・!」 エ「私は実力で主役を勝ち取れたのよ! 踊りの審査をやり直して、審査員を大ババ様とかに変えれば済むこ


まえがき『世界のはじまり ~花のワルツ~』
今作のヒロイン ノアちゃん13歳 まえがき 私のラノベの第6作目になります。 今作は、私の上の人(?)から「創世記のようなものを書いてほしい」というリクエストが出て書いたものです。日本の古事記(神話)や旧約聖書のような物語です。...


ラノベ『世界のはじまり ~花のワルツ~』もくじ
キャラクターデザイン 天(ソラ)さん 2025年8月28日ぐらい、新作ラノベ公開!(*'▽') 今回は南の島のフラガールの女の子ノアちゃん(13)が主人公! 文字数の少ない、読みやすい物語ですよ(^_-)-☆ キャラクターデザインは天(ソラ)さん♪『世界樹...


エピソード184 『天空の城』
エピソード184 竜の月の11日。 朝早くから、いつぞやのように城壁の外に大勢の人々が集まった。 輪の中心にあるのはあの気球で、その準備を学者のマゴットが指揮している。れいも気球の袋が膨らむのを見ている。 マ「改めて簡潔に説明しよう。...


えぴそーど2 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど2 ヒ「ママ、じゃぁ行ってくるわぁ(・∀・)」 ヒナタは、まるで近所のコンビニにじゃがりこでも買いに行くかのようにさっくりと、外出を告げた。 母「いってらっしゃい」母も負けじと、このうえなくあっさりと、娘の顔すら見ずに送り出した。 ヒ「・・・あれ?...


第3章 スライム
第3章 スライム 最低限の旅の準備が整うと、二人は城壁の外に出た。 ひとたび町の外に出れば、モンスターが出現する危険なエリアとなる。まぁ始まりの町の近くは弱いモンスターばかりだが。 堀の吊り橋を渡りきると、待ち構えていたかのようにモンスターが現れた!2匹の《スライム》だ。...


エピソード37『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード37 お城の扉をくぐると、視界は急にクリアになった!これまで真っ白い霧の中に、幻想的な湖の庭園にいたのが嘘のようだ。くっきりと色を持った、まったく霧のない、重厚で美しい、お城の中にいた。 お城の中はふんだんに植物が茂り、花が咲いていた。花や草の香りがする。小鳥や蝶...


親がアイドル志望を反対する!どうしたらいい?
「アイドルになりたい!」と思っていても、親御さんが「アイドルなんて許しませんからね!」と理解を示してくれない家庭も多いでしょうか。 それでも夢は簡単には諦められないですよね。名案があります! 学校にアイドル同好会を作っちゃえ!...


3月生まれさんに贈る♡誕生月占い☆彡
誕生月が3月の人のための、誕生月占いです(*'▽') あなたの悩みが解消されるかも?あなたの生き方のヒントが見つかるかも? 早生まれは勉強で不利!そのことで落ち込まないで! 「私は勉強が苦手だなぁ」「先生が何言ってるかわからないなぁ」といったことで悩んでいるでしょうか?...


「仮契約」は何年くらい続けるべき?
声優にせよ音楽にせよ、オーディションを受けた際に「仮契約なら所属させてやる」と言われることが多いものです。「仮」でも所属できるなら嬉しい!と飛びついてしまうのが人の心理というものなのですが、「なんだかレッスン料を払わされてるだけで発展がないような・・・」と虚しさを感じている...
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